知ったかぶり
毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は辞書で見つけて首を傾げた語句のおさらいです。
それが「のめのめ」
これまでの人生で口にしたことのない言葉です。
先ずは意味の確認から。
コトバンクには<しなければならないことをしないで何となく時を過ごして
いるさま。
転じて恥じらいも無く平然としているさまを表す語。>とあります。
この意味ならばもっと馴染のフレーズがありそうな。
最初に目にした国語辞典を引き直しました。
<のめのめ:おめおめ 「主人の難儀をのめのめと見捨てて逃げ帰ったのか」>
次に「おめおめ」を引くと<①辱めを受けながら、それを不甲斐ないとも
思わずに甘んじている様子。
②恥を知るべきなのに平然としている様子。>(新明解国語辞典 より)
なるほど「のめのめ」とはそういう意味なのか。
今度「おめおめ」を使う機会があったらちょっとひけらかして「のめのめ」
を口にしてみようかな。
ふたつの言葉はどちらを使っても良いのか、の問いに対するこんな回答
がありました。
<意味は同じなのでどちらを使っても問題はない。
けれど「のめのめ」は通じない場合が多い。
それだけでなく言い間違いと思われかねない。>(YAHOO!知恵袋 より)
知ったかぶりはやめにしました。
母の嘆き
冒頭に書いた様に「のめのめ」は馴染の無い言葉。
飲兵衛の頭にはもっと身近に感じるフレーズが浮かびます。
「酒は飲め飲め飲むならば 日の本一のこの槍を ~」の黒田節。
でもコロナ禍で忘新年会も中止で暑気払いも無いご時世。
おまけに急性膵炎を経験した身としては深酒は自粛。
黒田節も昔ほどしっくりとはきません。
ではこちらの「のめのめ」は?
<煙草のめのめ 空までいぶせ どうせこの世はシャクのたね>
戦前に流行ったという北原白秋の「煙草のめのめ」の歌。
紫煙と共に剛毅な気配が漂いますが、こちらも2年前に禁煙してから親しみは
薄れました。
「のめのめ」はやはり縁の無い言葉、そう思っていたら別の可能性に
気付きました。
79歳の実母と暮らす51歳の娘さんの手記にこうありました。
<介護用の高エネルギーゼリーを用意したが「のめのめと言われると嫌に
なる」と言って母が飲んでくれない。>(毎日が発見ネット より)
介護される身になって薬や補助飲料を飲め飲めと促される姿。
悲しいけれどきっとそれがこれから一番馴染みになる「のめのめ」です。
毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は辞書で見つけて首を傾げた語句のおさらいです。
それが「のめのめ」
これまでの人生で口にしたことのない言葉です。
先ずは意味の確認から。
コトバンクには<しなければならないことをしないで何となく時を過ごして
いるさま。
転じて恥じらいも無く平然としているさまを表す語。>とあります。
この意味ならばもっと馴染のフレーズがありそうな。
最初に目にした国語辞典を引き直しました。
<のめのめ:おめおめ 「主人の難儀をのめのめと見捨てて逃げ帰ったのか」>
次に「おめおめ」を引くと<①辱めを受けながら、それを不甲斐ないとも
思わずに甘んじている様子。
②恥を知るべきなのに平然としている様子。>(新明解国語辞典 より)
なるほど「のめのめ」とはそういう意味なのか。
今度「おめおめ」を使う機会があったらちょっとひけらかして「のめのめ」
を口にしてみようかな。
ふたつの言葉はどちらを使っても良いのか、の問いに対するこんな回答
がありました。
<意味は同じなのでどちらを使っても問題はない。
けれど「のめのめ」は通じない場合が多い。
それだけでなく言い間違いと思われかねない。>(YAHOO!知恵袋 より)
知ったかぶりはやめにしました。
母の嘆き
冒頭に書いた様に「のめのめ」は馴染の無い言葉。
飲兵衛の頭にはもっと身近に感じるフレーズが浮かびます。
「酒は飲め飲め飲むならば 日の本一のこの槍を ~」の黒田節。
でもコロナ禍で忘新年会も中止で暑気払いも無いご時世。
おまけに急性膵炎を経験した身としては深酒は自粛。
黒田節も昔ほどしっくりとはきません。
ではこちらの「のめのめ」は?
<煙草のめのめ 空までいぶせ どうせこの世はシャクのたね>
戦前に流行ったという北原白秋の「煙草のめのめ」の歌。
紫煙と共に剛毅な気配が漂いますが、こちらも2年前に禁煙してから親しみは
薄れました。
「のめのめ」はやはり縁の無い言葉、そう思っていたら別の可能性に
気付きました。
79歳の実母と暮らす51歳の娘さんの手記にこうありました。
<介護用の高エネルギーゼリーを用意したが「のめのめと言われると嫌に
なる」と言って母が飲んでくれない。>(毎日が発見ネット より)
介護される身になって薬や補助飲料を飲め飲めと促される姿。
悲しいけれどきっとそれがこれから一番馴染みになる「のめのめ」です。