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身近な生き物:マイウエィを歌うトラ

2022-01-05 06:29:19 | 日記
野生と飼育が大逆転

 今年の干支は寅、たぶんトラに関する話題が大幅に増えるでしょう。
ちなみにトラが棲まない長野県で、昨年最初に報道されたトラの記事は1月11
日付の地元紙でした。
 見出しは、<アムールトラ相次いで・・・長野・茶臼山動物園 雄「リング」
がパートナーに続き死ぬ>
 内容を抜粋すると<リングは国内最高齢のトラで肺炎による呼吸不全により
16歳8カ月で死んだ。
前年12月にはメスのミライも死んでいる。
アムールトラは野生で約500頭とされる絶滅危惧種。>

 この種が生息するのはロシアの極東地域。
オスは2.7~3.3m、体重は180~300kgにもなる巨体、メスはひと
回り小ぶりです。
 1回の狩りで10~20kmを歩き詰め、成功率は10回に1回ほど。
およそ8日に1回成功すれば生きていけるペースだそうです。
餌にするのはイノシシやシカの仲間、時にはヒグマやツキノワグマまで襲って
食べてしまいます。(釧路動物園 より)
 そんな話を聞くとアムールトラvsヒグマの勝敗を知りたくなりますが、8割は
トラが勝つと書かれていました。(JCAST より)
 熱帯に棲むトラは一年中が繁殖期ですが極寒の地では冬が繁殖シーズン。
1回の出産で3~4頭が生まれ3~4年で成獣に育ちます。

 動物園で一番多く飼育されているのがアムールトラ。
世界中で468頭が飼われ日本国内には25園に57頭がいるそうです。
 問題はその数、推定される野生のアムールトラは450頭。
恐ろしいことに世界中の動物園にいる個体の方が多いのです。
 更にもうひとつの大きな問題があります。
それはトラの血統。
日本の場合4分の1が同じ親の血を引いているので、新たな個体を交えない限り
これ以上の繁殖は望めないといいます。

おもしろい名前

 世界中に生息するトラは5種類5千頭。
ライオンが5万頭と言われていますから非常に少ない個体数です。
 もしもトラが絶滅したらどうなるか?
<天敵が消えたイノシシやシカが増える。
するとそれらの生き物が食料とする植物が減り、そこに棲む昆虫なども減る。
その結果昆虫などをエサにする鳥やサルなども減る。
昆虫類に受粉を手伝ってもらっていた植物類も減る。>(WWF JAPAN より)
 ただしこれはあくまで机上の論理、生物たちの繋がりの中で何が起きるかは
正確には誰にも予測できないといいます。

 アムールトラ以外の他の種類も僅かです。
ベンガルドラ3500頭、アモイトラ30頭。
 ここまでは普通の名称ですから驚きませんが、次のふたつは凄い名前をして
いるので思わず聞き返してしまいます。
 <インドネシアのスマトラ島に生息するはスマトラトラ。
その数500頭。>
もうひとつトラがつけばとつい思ってしまいます。
 最後は<インドシナ半島に生息する500頭。>(東山動植物園 より)
そうです、その名はフランクみたいな「インドシナトラ」
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