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最短命の虫の命は11日

2016-01-13 07:00:16 | 日記
最も長生きの虫は

 来月で61歳です。
平均寿命まで生きると仮定すると、残りの人生は約20年。
とうとうそんなカウントダウンを意識する歳になりました。

 一般に生物は一生の心拍数が予め決まっていると言います。
だからゆっくりと心拍を刻む象等の大型哺乳類は長生きし、ネズミの様に激しく
刻む小動物の寿命は短い。
人間を含む哺乳類にはその定理が何と無く当てはまりそうな気がしますが、
もっと小さな生物、例えば昆虫の寿命はどれ程なのでしょうか。
 
 虫の世界で最も長生きなのはある種のシロアリで、女王アリは軽く100年
以上生きるそうです。
 しかし日本にはそれ程長生きの昆虫は見当たりません。
身近な所で、我が家の庭を訪れる虫達の命の長さに目を向けてみましょう。

 長生き候補の一番手は蝉。
たいていの種類は地中で5、6年幼虫時代を過ごし、地上に出てからひと月くらい
成虫で過ごします。
 昨年親戚の庭の松が枯れてしまい掘り起こす事になり手伝いをしました。
スコップで掘り進めると、根に絡まった黒い土の中から次々に白い色をした蝉の
幼虫が這い出てきました。
地中の蝉の幼虫を見るのは初めての機会、眩しい日差しが恐らく苦手であろう幼虫が
土の中に逃げようとする姿を暫し観察しました。
 また何年後かに今度は地上で会いましょう。

はかない命のカゲロウ

 一方短い方の代表には、はかない命の代名詞のカゲロウがすぐに思い浮かびます。
しかしこのカゲロウ、実際には平均的な寿命の持ち主で、幼虫時代を含めた全生涯は
半年から1年に及びます。

 真の最短命は、我が家に限らずどこのご家庭の庭にもいるあの虫です。
それはアブラムシ。
 この虫の生涯はかなり変わっています。
雌の成虫は春に交尾をせずに、しかも卵で無くていきなり幼虫の姿の子供を産みます。
この時期の子供には雄は生まれず雌ばかりです。
やがて秋になると雄も生まれるようになり、今度は交尾をして卵を産みます。
アブラムシは卵の姿で冬を越し、翌年春になると又交尾をせずに幼虫を産み落とします。

 このサイクルの中で幼虫として生まれた個体の命は僅かに11日。
生まれて6日で成虫になり、4、5日の間は子供を産み続け、11日目に生涯を終えます。
 そこには子孫を残すと言う壮大な使命があり、その為だけに限られた11日の時間を
生ききります。
 それを思えば平均寿命までまだ20年も時間のある還暦オヤジ、やる気さえあれば
何でもできる筈。
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