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ダンゴムシの呼吸の仕方、気になります

2016-03-09 07:00:32 | 日記
子供達の人気者

 隣の庭から「ダンゴムシ捕まえた」と叫ぶ子供の声が聞こえてきました。
この子にとってダンゴムシは特別な存在な様で、毎年暖かくなると庭じゅうで
探し回っています。
しかしこの子供だけではありません。
「ダンゴムシ、だんごむし~」と子供番組で歌われる程にこの生き物、人気は全国区です。

 日本の各地で一般に見られるダンゴムシは、明治の頃にヨーロッパからの荷物に
紛れて渡って来た「オカダンゴムシ」です。
これが在来の種を押しのけて今やダンゴムシの代表格になっています。
 1対の触角、7対の歩く脚、腹部は6つの節を持っていて危険を察すると丸く団子の
様な塊になります。
変身するこの姿が子供の心を魅了するのでしょう。

 生物界には「平行進化」と言う考え方があります。
異なった種なのに似通った方向に進化している様子を指しますが、団子の様に固まる
姿は哺乳類でも見られます。
 75cm、30kgの中型犬程の大きさをした動物、アルマジロは体毛が変化した
硬い皮膚で全身が覆われ、危険を察するとボールの様に丸まります。
ほぼ同じ大きさのセンザンコウも同様に丸まって危険から逃れます。
 丸まりこそしませんでしたが、風の谷のナウシカに登場したオームは姿がダンゴムシ
にそっくりでした。
精神世界を極限まで高め、最大限まで巨大化した進化の末に誕生したのがオームだと
私は信じて疑いません。

同じ仲間です

 最近よく話題に上る深海の人気者ダイオウグソクムシもダンゴムシに似た姿をしています。
それもその筈、ふたつの種類は近い仲間だと言います。
 そう聞くと「おや?」と思います。
ダンゴムシの仲間ならばダイオウグソクムシはどうやって海の中で呼吸をしているのだろうか、
エラ呼吸が出来る様に進化したのだろうか。

 調べてみると意外な事実がありました。
そもそも両者はエビやカニの仲間、だからどちらもエラで呼吸する生物でした。
海の中で進化を続けたご先祖様が、やがて新天地を求めて陸に上がってダンゴムシとなりました。
だからダンゴムシはエラで呼吸をしているのです。
まさか庭先にエラ呼吸する生き物がいるとは思ってもいませんでした。

 しかし驚きは続きます。
定説ではエラ呼吸すると言われていたダンゴムシですが、最近の研究で実は空気呼吸を
していると分かったそうです。
お腹にある擬器官を使って空気を呼吸し、同時に皮膚全体を使って皮膚呼吸もしていると
言います。
 従来からのエラ呼吸説の真偽の程は如何に!
子供達の人気者ダンゴムシは、生物学者の間でも話題が尽きない存在でした。
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