あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

昭和46年のプロレス生観戦記

2016-01-15 07:00:21 | 日記
受け身が凄すぎる

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題してお届けしています。
今週から暫くは、あの時代に熱気に包まれて見た「昭和のプロレス生観戦」にお付き合い下さい。

 生涯初の生のプロレス観戦は昭和46年5月3日、会場はもう無くなってしまった
市民憩いの場所、長野市スケートセンターでした。
 中学坊主の私は小一時間の道のりをワクワクして自転車をこいで駆けつけました。

 初めて見るプロレスは驚きの連続でしたが、何といってもマットに叩きつけられた
レスラーが発する受け身の音の大きさには驚かされました。
技としては基本的な、ただ持ち上げて放り投げるボディスラム1発が如何に危険で
恐ろしい物なのか、この音一発で納得させられました。

 当日は第13回ワールドリーグの真っ最中。
この日のカードを記した記念パンフレットが手元に残っていますが、表記が時代を
感じさせます。
例えば馬場の身長体重は「6尺10寸 320ポンド」です。
何とも懐かしい響きです。

テレビで見た試合展開

 試合は、木戸vsドナルド・タケシの15分1本勝負からメインの大木金太郎、
アントニオ猪木vsキラー・カール・コックス、ザ・デストロイヤーの60分3本勝負
までの全10戦。
 テレビで見たスター選手が次々に目の前に現れるだけで気持ちは高揚し、幸せな
2時間が過ごせました。
ところがメインの試合でその盛り上がった気分がぶち壊されました。

 1対1で迎えた3本目。
コックスが勝負を決めようと大木の首を脇に挟み込んでブレンバスターの態勢に持ち上げます。
このまま後ろに投げられたら日本組の負けだ、その時猪木が飛び込んでコックスの腹部に
パンチ一閃。
たまらずコックスは抱えていた大木を離す。
すると大木は猪木の後方に見事に着地。
コックスに猪木、大木の順で対峙するや、大木が猪木の上半身を抱えて支え、補助を受けた
形でジャンプした猪木は目の前のコックスを両足で蹴り倒す。
更に助けに入ったデストロイヤーにも同じ要領でキック。
ふらふらと立ち上がるコックスにもう一度キック。
そしてそのままフォール、3本目は日本組が取って勝利!

 ちょっと待てよ、この展開は先週テレビで見たぞ。
吉村が大木に代わっていたけれど流れは全く同じ。
二番煎じを見せられて急速に気持ちが萎えてしまいました。
 これでプロレスに興味を無くすのが普通でしょうがどうした物か、私は胡散臭さを
感じながらも益々のめり込んでしまったのです。
そしてその後も生観戦を続ける事、30回。

 次週からはその中で特に印象的な試合を選び出してお届け致します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする