あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

元気をハコベ!

2016-01-12 07:00:34 | 日記
春の七種

 先週は春の七草が旬な話題でした。
食品スーパーでは七草かゆセットが売られていました。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、そしてスズナ、スズシロ、
これぞ春の七草(七種)。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げていますが
今週はナデシコ科 ハコベ属 ハコベ です。

 堂々春の七草に選ばれているハコベですが実は一年中花や実を着ける草です。
古来日本では、茎にたくさんの葉が着く事から「繁栄」を意味する植物とされて
きました。
とは言え日本固有の種では無く、世界中に生息している元気の良い植物です。

 春の七草は、年末年始に御馳走を食べ過ぎて少々疲れた胃腸を休ませる為に、
お粥を食べる日として考えられました。
更に冬場に不足しがちなビタミンやミネラルを新鮮な野菜や青草などで補給しよう、
と生活の中に定着しました。
 実際、ハコベにはたんぱく質やカルシウム、ビタミンやサポニンが豊富に
含まれています。
茹ででおひたしやあえ物で、生の物はテンプラにするとおいしく食べられるそうです。
まだ私は挑戦していませんが。

願掛けオヤジ

 冬のウォーキングは殺風景です。
時々弱々しい日差しが当たる野原には、冬枯れた草の色と積もった雪の白しか
色彩がありません。
 しかしハコベはしぶとい。
板の様に硬くなった雪を取り除くと、押しつぶされているけれど全く色を失っていない
瑞々しいハコベが姿を現します。

 その昔、春の七草を選ぼうと考えた先人達には、経験的に得た栄養素や養生法など
の知識が充分にありました。
彼らが多くの草の中からハコベを選んだ理由のひとつには、冬の寒さを意にも介さず
青々と茂るハコベの強い生命力へのあこがれがあったのでしょう。

 時が過ぎて平成の世、銀世界の空き地の片隅に還暦過ぎのオヤジがひとり。
そこで緑のハコベを見つけ、健康長寿の実現の為に「元気をハコベ!」と願いを掛ける姿、
いじらしいじゃないですか。
コメント
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