週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

§ アメリカ大統領候補・トランプ氏

2016年02月24日 17時53分33秒 | たわごと(少し硬派に振って)
共和党次期アメリカ大統領候補の選挙でドナルド・トランプ氏がネバタ州で勝利した。
一時は、奇をてらう泡沫候補かと思っていたが、どうしてどうして。
リベラル的な民主党と保守的な色彩の強い共和党の戦いですから、指名候補の前半の選挙戦でトランプ氏が勝利しても可笑しくないと思っていた。
しかし、スーパー・チュースディーが近づいて来たこの時期でも勝利しているとは驚きである。
反対に共和党の本命と思われていたブッシュ帝国のジョン・エリス・ブッシュ氏が立候補を辞退した。
(クリントン家とブッシュ家の選挙戦はこちら。)


日本人が想像しているアメリカ人はどんな思想を持ち、どんな生活態度を取る人達を連想するのであろうか
民主的で柔軟な考えを持ち、世界の自由主義社会を率先していく思想的考え方を持つ国民・それがアメリカ。
でもそのように単純に色付けできるのであろうかと。
正直、自分自身がアメリカ人をいっしょくたに出来ない程変化に富み、地域性に飛んでいる事に気付かされる。
一部の南部諸州では、進化論が信じられてもいないし、教育もされていない。(現在は知りません。)
卑しくも神が造りし人間が猿から進化したなど認める事が出来ないのである。
日本でも法律家で国会議員の信じられない人種差別的な発言を耳にしましたが。
アメリカでは今でも堂々と人種差別は行われているのです。
公民権運動以前には公然と行われていた白人と有色人種の差別は形を変えて今でも存在するのです。
勿論地域的に保守的な南部諸州に多い出来事です。
素敵なレストランに北部から来たアフリカ系アメリカ人が入店しようとしても入れないのです。
地元のアフリカ系アメリカ人は裕福でも最初からその店にはいきません。
入れない事を知っているからです。
どのようにお客を選択するかは至って簡単です。
アフリカ系アメリカ人がくれば予約で一杯と断ります。
席が空いていてもその席は予約席ですと人種を前面に出さずとも至って簡単に断る事が出来るのです。
そんな事も私達日本人が旅行で立ち寄っても知る事が出来ないのです。

多様な価値観を持つアメリカの奥深さ。
良い悪いは別にして、国民皆保険を自由主義経済を国家が蹂躙するとの考えで反対する国。
アメリカ修正憲法で国民が武装する権利を保証して銃を持つことを認めている国。
宗教心に厚く超保守的な人々の多く住む国。
30年以上前にアメリカに行った時、アーミッシュの地域を訪問した。
開かれたアメリカで馬車に乗り文明を拒絶しているようにおもえたその生活。
良心的兵役拒否者として兵役に就く事を拒否する事を認められた福音派の一部。

知らないアメリカの側面を炙りだしてくれるトランプ氏。
アメリカが地盤地下すればする程、トランプ氏が唱える説に共感する選挙民が増えるのです。

追記:不動産で大儲けした大富豪が大統領候補として自分の過激な主義主張を述べる為に立候補した泡沫候補位に考えていた。
如何に大富豪でオピニオンリーダーとして影響力があったとしても、自己の主義主張をこれ程ニュースに上る事はない。
その論旨が全くアメリカの一般の選挙民から隔絶しているのであれば、本当の泡沫候補として消え去る運命にある。
しかるに三連勝である。
州により大きく異なるアメリカにあっても、一部の州では絶対な賛同を得ているのである。
もし、最終的に共和党候補として残れなくても、その主義主張の一部は声なき声として他の大統領候補に多大な影響を与える事は間違いない。


画像はエジプト旅行です。



















コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« #071 -’16. ナイル川閘門... | トップ | #072 -’16. エジプト土産... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アメリカ生活39年の日本人です。 (ハブグレジュンタのマミー)
2016-02-25 06:33:16
自分ではアメリカ人よりアメリカ人を知っていると思っている道産子です。
私のブログに時々アメリカ人のことを書いているので、暇つぶしに読んでください。
アメリカに必要なのは教育と教育の重要性を知ることだと思います。
返信する
アメリカの多様性 (原村)
2016-02-25 09:30:14
こんにちは、ハブグレジュンタのマミーさん。

アメリカの多様性と言うかその奥深さを感じます。
一部地域では、それこと日本のハイティーンが着飾るファッションなど恐れ多い閉鎖性の地域すら多数存在しますし。
その保守的な色彩には驚かせれす。
州兵が存在して、日本では考えれれ無い位地域制が強いのには驚きます。
反対に、アメリカの農家の方の勤勉さにおどろかされました。
これからも宜しくお願いします。
返信する

コメントを投稿