Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Miyuji Kaneko in Tokyo International Forum

2009-09-07 08:57:36 | ピアニスト 金子三勇士
8/11、12、東京国際フォーラムで行われた「はじめてのクラシック チャイコフスキー」
12日にテレビ収録が行われ、9/5、19時よりBS朝日で放映された。

録画した映像をYoutubeにアップロード。
ハイビジョンの映像をパソコンで読み取れるように変換、
それをダウンロード、そしてYoutubeへ。
Miyuji Kaneko in Tokyo International Forum 8/12 2009


クラシックに全く馴染みのない水泳部の生徒、
チャイコフスキーのことも知っていて、クラシックも演奏しているが、
実際の音楽会には行った事のない吹奏学部の生徒、
和楽器、お囃子を地域でやっているが、クラシックとは無縁の少年少女。
彼等が実際のクラシックコンサートを体験して、どのように感じるか、
というテーマ。

三枝成彰が学校に出向き、チャイコフスキーについて説明する。
母国ロシア、日本、アメリカでは人気があるこの作曲家。
その他のヨーロッパ諸国では余り人気がなく、評価が低いと話す。
理由としては、ストレートで楽しくてわかりやすくて、
難解な部分がなさすぎるからだそうだ。

コンサート会場でも三枝氏、会場の人々に、
「音楽が癒しになると思う人は?」と挙手させ、私を含めて多くの方が、
手を挙げた。すると「西洋の人はそのようには考えません」と。
三枝理論では、クラシック音楽はドイツが中心、
そしてヨーロッパにおいては、音楽は自分を高める糧になるものであるべきで、
「チャイコフスキーは例えれば、ケーキのように甘いだけで、内容がない、
ためになるものとは違う。」と判断され、単純明快すぎるゆえ、嫌われると。
その辺りについては、それぞれの解釈があると思う。

テレビ放映では「チャイコフスキーをどう思うか、そこに君達のアイデンティティーがある」
と結んでいた。

金子三勇士、インタビューも自然体で、簡潔にチャイコフスキーについて、
そして表現者として自分がどう捉え、またこの日の観客に楽しんでもらえるためには、
今回の演奏へと向け、どのように取り組んだかと話す。
冒頭の部分でのインタビューでも、緊張を解いて、体感して欲しい、と話していた。
インタビューを含めて、ピアノ協奏曲第1番、20分余り、放送された。
会場で観るのとはまた違った角度からの表情や鍵盤に向かう様子が映し出される。

招待された生徒達は、前方の視界も音も良い席でクラシックを体感し、
「うっとりした」と素直な発言。
「これからの自分のお囃子にも、この日の経験が生きる。」と感慨深そう。
それぞれ満足感を得て、家路についたようだ。

このテレビ番組のテーマとは外れるが、この日に来た少年少女たちに、
一つ考えてみてほしいことがある。
テレビでは、あくまでも生徒達は観る人、金子三勇士は演奏者、
別の立場として描かれていた。
そういう構成であったので、当然なのだとは思う。
しかし彼も君達とほとんど年が違わない生身の人間で、この日の演奏に向けて、
どれだけの努力、そして緊張したり悩んだり、またわくわくドキドキしながら、
この日を迎えて、一日を終えたということ。
そんなことも、後になってからでも、ふと気づいてくれたら、嬉しい。


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