Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

金子三勇士 4/20 @ ハーモニーホール座間

2014-04-21 19:24:54 | ピアニスト 金子三勇士
1年4ヶ月振りの金子三勇士のコンサート。
最近は地方の公演も多く、東京近郊では中々都合が合わず、
しばらく振りの鑑賞となる。

シャネルのピグマリオンに選ばれていた2009年代、
また2010年のトッパンホールでのデビューコンサート以来、
応援して下さっている方々が座間の近辺に住んでいられる。

今回のタイトルは「金子三勇士トーク&リサイタル・La Campanella」
一曲毎、数曲ごとに解説が入る。
これもシャネル時代を思い出させ懐かしい。
今回の選曲はリストをテーマにその年代、
また関連のある作曲家が中心。

ショパン:バラード第1番
ショパン:前奏曲「雨だれ」
ショパン:子犬のワルツ
ショパン:夜想曲第2番
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」

リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
リスト:コンソレーション第3番
リスト:ラ・カンパネラ
リスト:巡礼の年「ル・マル・デュ・ペイ」
リスト:愛の夢
リスト:スペイン狂詩曲

アンコール
ショパン:黒鍵

休憩後のリスト「ハンガリー狂詩曲」
一気に金子三勇士の超絶技巧が炸裂する。
前半と異なり後半では演奏の後のトークで息を弾ませている。
リストの曲の持つ激しさがそこからでも充分に察することができる。

「ラ・カンパネラ」、練習のための曲とされているが、
これを練習したからといって巧くなるわけではない、
巧くなければ弾けない曲、とのトークに会場から笑いが沸く。
「ル・マル・デュ・ペイ」は初めて聴く曲だったが、
「巡礼の年」はシリーズとしてこれからも演奏してほしいと思う。
「愛の夢」、金子三勇士のこの曲はいつも情感が豊かで、
聴いていて気持ちがほぐれてくるのがわかる。
重めの曲の後に三勇士も必ずこの曲を配している。
そこから一曲目よりも更なる高みへと導く「スペイン狂詩曲」

アンコールの「黒鍵」を聴いた時に同じショパンでも
前半よりもずっとピアノが暖まり、こなれてきているのを感じた。
ショパンがリストに献上したとされるこの曲、
「どう?」という気持ちが込められているのではと金子の解説が入る。
それはピアニスト自身の観客である私達への問いかけとも取れる。

地方巡業やコンサートを毎週のように重ねてきた金子三勇士。
曲の所要時間、前半だけでなく二部もあること、トーンの低い曲、長い曲の後には、
楽しい曲、お待ちかねの曲を用意していることなどをさりげなく会話に混ぜる。
高校生の頃から応援してきた私としては、彼が大人になり、
多くの経験を重ねて成長したことに感嘆するばかりで、
あらためて、時の流れを感じた。

今後の近隣でのコンサート予定
5月17日(土)16:00 相模原市民会館ホール
6月23日(月) 19:00 サントリーホール
7月5日(土) 15:00 秦野市文化会館小ホール
7月6日(日) 15:00 相模湖交流センター 多目的ホール
7月12日(土) 14:00 サンシティーホール


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