Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン10 ミルウォーキー・オーディション

2011-02-07 09:28:49 | アメリカンアイドル
我らがエリック・べネイの故郷、ウィスコンシン州ミルウォーキー。
サンドラ・ブロックの映画「あなたが寝てる間に」の中で、
「子供の頃、お父さんと一緒にミルウォーキーまではるばる行ったけれど、
何にもないところだった。」
イギリス映画「ラブ・アクチュアリー」の中の一つのエピソード、
イギリスに失望してアメリカに夢を求めて旅立った青年の着いた先は、
ミルウォーキーだった(皮肉っている)
と何しろ、何にもない場所の例えにつかわれ、住んでいる人達もそれをジョークにしている町だ。
シーズン8のダニー・ゴーキーはミルウォーキーの出身だが、
彼が参加した時にはこの地のオーディションはなかった。
今回、初めてオーディションがミルウォーキーで行われるとあって、
どういう才能に巡り合えるかと楽しみ。

並んでいる候補者にマイクが向けられると、
「ミルウォーキーはチーズとビールが有名。私達の英語に訛りなんてないわよ。」
と訛りたっぷりで語っていた。

会場はミルウォーキー・アートミュージアム。
16才のスコティー。典型的なアメリカのカントリーボーイ。
日本の私達にはピンとこないが毎回、カントリーを歌うテンガロンハットを被った人に
アメリカの人達は優しい。郷愁を誘われるのだろうか。
スコティーに帽子はない。16歳なのに低くて渋い声。
審査員のスティーブン・タイラーが「もう一曲、高いキーで有名な曲も歌ってくれ。」
審査員全員の一致でハリウッドへ。

15歳、エマ。シンディー・ローパーの"The Colours"
個性的な味のある声だが実力不足の印象は否めなかった。
体調も悪かったようだ。
意外なことにジェニファー・ロペスがNO。
前回と前々回、「気の毒でノー言えない。」とこぼしていたのに。
スティーブンはイエス、ランディーは「君はハリウッドへ行けば、厳しい戦いでもみくちゃにされる。
ここで落ちた方がいい。次回にもっと練習してからおいで。」
年齢制限が今回、15歳に下がった。
田舎の純粋な子供がハリウッドに行き、精神的にギリギリのところまで追い詰められ、
グループ審査などでボロボロにされて、傷ついて故郷に戻ることになる。
それに耐えられるだけの強さがないならば、ここで落とすのもその子のためになる、
そういう見極めも今回は必要になってきたようだ。
それでも本人の懇願でランディーはイエスを出した。

ナイ―マ、25歳、インド系だろうか。
ジェニファー・ロペス、「声、スタイル、何もかもホールパッケージとして最高。」

ジェローム、パナマ帽をかぶったアフリカ系。
ウェディングシンガー。マーヴィン・ゲイの"Let's Get It On"

15才と年齢を資格年齢を下げたことで多くの才能ある若者が登場するが、
大人の歌を歌えるシンガーが少なくなり、ユースのタレントショウになりそうな心配がある。

ティア、「ランディーのこと、字が書けるようになる前から知っている。」
ジェニファーロペス「ランディーは年を取らないでしょ?」
ティア「むしろ、若くなっているわ。」
15歳でも歌が巧いだけではなく、業界でやっていくだけの受け答えができる。

ナザニエル、リナクティング、南北戦争のコスチュームを着て戦争ゲームをするメンバーに入っている。
こういう人達、アメリカのドラマ「ER」でも見たがほんとにいるんだ。
歌は「ライオンは眠っている」余りに本人の雰囲気と違う歌に審査員は笑いを押さえるのに必死。

ハーバードを出てホワイトハウスで実習生をしているという女性。
朝、ランディーが出場者達にハイタッチをしたときに顔に手が当たり唇が切れている。
覚えがないというランディーに映像で検証。確かに思いっきり顔で手を受けてしまった。

2日目
ヘイリー、前シーズンで落とされ、落ち込んだが再び挑戦だそうだ。
「ランディーは恨まれているわね。」とジェニファー。
「前回よりもずっと良くなった。」と合格。

公認会計士の男性、趣味で結婚式やお葬式で頼まれれば歌っているという。
見た目はパッとしなかったが歌うと審査員全員から"Yes!"
帰り道に泣いている。

40代位に見える男性が登場。
「24歳には見えないね。」と言われて、「若く見えるってこと?」
違うと言われて「がっかりだなぁ。」
「ちょっとだけ年上に見えたということだよ。」とスティーブンがホロ―。
スティーブン・タイラー、とんでもない候補者にも"I like it"
「良かったよ、俺は気に入った、でもこの番組には合わないな。」
一緒に歌ってあげたりもして、サービス満点。

スコット、メガネに短パン、普通の青年に見える。
が歌い出すと、ジェニファーから「今までで一番良かった。」
ランディー「100万回分のイエスだ!」

ミルウォーキーのフットボールチーム、「パッカーズ」の応援団の女性も参加。
とんでもない勘違いのオペラボイスに「ガラスが割れる!」

アリ―、スティーブンのファンのロッカー。
"Come Together"を歌うと「エアロスミスは歌えるか?」とタイラーから。
スティーブンに手伝って貰いながら歌ったが、これが失敗した。
ジェニファーはイエスだが、ランディーはノー。
彼女の憧れの人、スティーブンの判定に委ねられた。
答えはイエス!

クリス、シカゴから来た26歳。
ある女性と8年付き合って来ている。
結婚の約束をして誓い「病める時も貧しき時も・・・」という宣誓式をする予定の2か月前に、
彼女は事故にあい救からない、目覚めることもない、と言われた。
一月後に意識が回復したが体の機能は元には戻っていない。
それでもずっと彼女の母親と一緒に体の不自由な彼女の世話をしている。
宣誓の言葉、「病める時も」の言葉通りに婚約者に尽くしている男性。
合格すると車椅子の彼女も審査員達達から祝福された。

いろいろなドラマ、アメリカの様々な地域の風物も紹介されながら、
新しいアメリカンアイドルが始まった。

スティーブン・タイラー、ジェニファー・ロペス、
二人の意外性、相性も抜群で、また二人が様子を見ながら、
だんだんと審査員としての自分のスタイルや色を出して来ているのも見どころだ。