Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

金子三勇士 2/4 湘南ビーチFMの生放送番組に電話出演

2011-02-04 14:06:09 | ピアニスト 金子三勇士
画像はリスト音楽院にてリスト関連の資料を閲覧する金子三勇士。

今日から立春。
暦の上では春だが、まだまだ寒い日が続く。
一月末から慌ただしい日が続いていて、今日は久々に朝ゆっくりできる。
パソコンをつけてfacebookのスレッドを見ていると、
金子三勇士君、「明日は湘南ビーチFMの生放送番組に電話出演予定。
10時半過ぎだそうです。」とある。

時計を見ると10:35。
もう終わっちゃったかなと思いながらも、
パソコンで「湘南FM」を検索すると、オンラインで聴けるようになっている。
アクセスするとアナウンサーが地元の情報などを伝えている。
やはりもう終了後だろうかと思っていると、10:40頃だろうか。
「それでは、2/13に鎌倉生涯学習センターホールにてコンサートを行う
金子三勇士さんと電話がつながっています。」

三勇士(ミユジ)という名前は音楽にちなんで、ですか?
「いいえ、三番目の子供だったこと、そして勇気のある武士のように、
というところからです。」

プロフィールに父は日本人、母はハンガリー人とあり、
6歳から単身でハンガリーに留学とありますが?
「母方の祖父母と一緒に住みピアノと音楽の教育を受けました。」

16才で帰国して日本の高校に編入してますが?
「11歳で飛び級でリスト音楽院に入学し音楽課程を修了した時に、
日本の文化も勉強したい、日本の教育も受けたいと思い、
高校に編入しました。」

金子さんにとってハンガリーとは、日本とは?どちらに傾倒しているのでしょう?
「生まれは日本、育ったのはハンガリー、現在も日本、
どちらも自分にとって100%な存在です。」

リスト音楽院で学んでいたとのことですが、リストに対しての想いは?
「リストが住んでいた場所、リストに由来する音楽院で学んだこと、
ハンガリーの血をひいていることは、今も自分の演奏に大きく生かされています。
フランスとハンガリーのハーフだったリスト、自分も日本とハンガリーのハーフなので、
リストの心境に自分を重ねることもできるし、そのインターナショナル性、
憧れの気持ちも持っています。」

今回、鎌倉で演奏するリスト・ソナタに対して特別な思い入れがあるとか?
「18才になるまで恩師からこの曲に手をつけてはいけないと言われてきました。
この曲の持つ複雑さ、深さ、円熟した境地に余り若いと達することはできないということも、
理解できました。
18才の誕生日の日に初めてこの曲を弾き、それ以来、ずっと弾き込んできました。
今回、鎌倉の皆さんの前で弾けるのをとても楽しみにしています。」

今回のコンサート、サブタイトルに『リスト生誕200年によせて』とありますが?
「はい、生誕200年の年なのでそれにちなんでリストの曲が中心ですが、
その他にもバッハ、ベートーベン、バルトークの曲なども演奏します。」

ここで金子三勇士「ハンガリー狂詩曲」の演奏が放送される。

この曲への想いを聞かせていただけますか?
「リストの曲の中でも有名な曲でハンガリー的な旋律がたくさん出てきます。
自分にとっても大好きな曲で、古いハンガリーの街並みなどが演奏していて、
浮かんできます。
今回、歴史のある古い町、鎌倉での演奏ということもあり、この曲が第一曲目として、
ふさわしいと思いました。」

最近のマイブームを教えていただけますか?
「漢字の勉強です。まだまだ日本語の勉強を続けている段階ですので。」

最初、ハンガリー育ちとのことで初めてお話するのに大丈夫かとちょっと心配だったのですが、
ほんとうに美しい日本語を自然に話されるのですね。
好きな漢字とか、またサインはどのような字でされるのですか?
「サインはローマ字、英語、ひらがななどですね。
好きな漢字は現在、まだ勉強中なので捜している段階です。」

鎌倉にはいらしたことがありますか?
「子供の頃に行ったことがありますが、それ以来中々訪れるチャンスがなくて。
今回、伺えるのをとても楽しみにしています。」

大型新人、21歳の金子三勇士さん、2/13(日)2時より
鎌倉駅前、鎌倉生涯学習センターホールにてコンサートがあります。
お問い合わせは鎌倉市芸術文化振興財団へ。

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さて、インタビューを聞いて思ったこと。
金子三勇士の経歴を読むと「6歳からハンガリーへ留学」というところで、
「6歳の子供が?」
また「16才で日本の高校に編入。」には「またなぜあえて日本の高校に?」
と人は不思議に思うようだ。
過去に津田塾を創立した津田梅子なども
幼年期にアメリカへと両親の方針で一人で渡って行ったのは有名なエピソードだが、
三勇士の場合は祖父母がいて共に生活しながら学んだということ、
また日本に戻って高校から始めたのは、日本人としても教養を身に付けたいという志、
そして11歳で飛び級で大学へ進学している三勇士にとって、
失われていた高校生活を、ここで経験してみたいという想いだったのでは。
あるいは自然の成り行きでそういう流れになったのかもしれない。

金子三勇士のインタビューは終わり、ボーイズ2メンの"If You Leave Me Now"が流れ始める。
"If you leave me now you'll take away the biggest part of me
Ooh no baby please don't go
If you leave me now you'll take away the very heart of me
Ooh no please don't go... I just want you to stay...."
「もし今、行ってしまうなら君は僕のハートも持って行ってしまうことになるよ。
どうか行かないで。ここにいて欲しい。何でこんなふうに去っていくの?」
(オリジナルはシカゴChicagoの曲)

まるでラジオを聴いていた金子三勇士ファンの方達の名残惜しい気持ちを歌ったような
BOYZ II MENの曲でインタビューは締め括られた。

Kamakura City Recital 金子三勇士 ピアノ・リサイタル
2011年2月13日(日)14:00開演 13:30開場
鎌倉生涯学習センターホール
曲目:フランツ・リスト生誕200年に寄せて
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調
バッハ:フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 op.13 《悲愴》
バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲
バルトーク:3つのチーク県の歌
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
会場:鎌倉生涯学習センターホール
主催:財団法人鎌倉市芸術文化振興財団
全席自由 一般券 3,000円(税込)
ペア券(前売のみ)5,000円(税込)
チケットのお取り扱い・お問い合わせ:(財)鎌倉市芸術文化振興財団
0467-23-3755(火曜~土曜8:30~17:00)