Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン10 スタート

2011-02-05 16:35:10 | アメリカンアイドル
2010年夏、新しいアメリカンアイドルが始まった。
審査員のポーラが降り、サイモンも降板した。
シーズン8から審査員を務めたカーラも今回はいない。
残るはランディーのみ。

新しい審査員として多くの歌手や映画スターの名前が飛びかった。
受けて立ったのは、ジェニファー・ロペスとスティーブン・タイラー。

最初のオーディション地はニュージャージー。
レイチェル、ニューヨークの出身。曲「ハレルヤ」
シーズン6にも参加。
落ちたことで自分は向いていないと思ったが、もう一度だけ挑戦してみようと、
思ったそうだ。

ケイレブが歌い始めるとスティーブンがテーブルを叩いてリズムのバックアップ。
こんな大物に歌の伴奏をして貰ったらそれだけでも出た甲斐がある。

15歳、ケンジ―、若いのにしっかりと歌いきった。

マドンナ、彼女の判定に"No"と言えないジェニファー。
言った後でとても気分が悪そう。
「みんな合格を信じてここまで来ているのに、『ノー』だなんて。」

ティファニー、プエルトリコ出身。
ジェニファー・ロペスのファンで彼女を前にして泣いてしまう。
益々、"No"が言えないジェニファー。

ローゼン
幼稚園まで車椅子。「一生歩けないと5歳で覚悟した。
家族のアルバムには車椅子の写真が一枚もないんだ。普通の子供のように写っている。」
車椅子の隣人が「君はきっと歩けるようになるよ。」と言ってくれたのがとても嬉しかったと母親。
歩行器を使い、医学の進歩もあり徐々に歩けるようになった。
物心ついてからのこの番組のファン。出場資格のある年齢に達するのを待っていた。
"Yesterday"、途中から自分のアレンジを加えて歌うが、
アレンジ、間の取り方、余韻を残す歌い方、審査員3人から絶賛される。
この曲は誰でも口ずさめる曲だが、反対に旨味を出すのが難しいだけに才能がきらりと光る。

ヴィクトリア 16才、強烈なキャラだけに歌は下手なのかと思ったら、とんでもなかった。

デビン、歌うウェートレス、として働いている。
ジェニファー・ロペス「歌が巧いんだから、服装や態度も改めなさい。
この業界はイメージが大切よ。もっと自信を持って。」
ジェニファーもそういう気持ちで女優、歌手として体を張って来たと感じさせるコメント。

ヨウジ・アサノ 25歳。
日本出身、「あなたの話をして。」と言われて歌う前だけにたじろく。
子供の頃から、おそらく母親の胎内にいる時から自分はマイケル・ジャクソンの真似をしてきた、
と話す。

その他にもコソボの移民、生活が厳しくてシェルターで暮らす少年、癌を患った父を喜ばせたくて参加、
といういずれも16才の少年少女達。
家族に応援されて歌に掛けている姿に心打たれた。

次はニューオリンズでのオーディション
2009年のエッセンスミュージックフェスティバルで訪れているだけに街の風景が出るだけで、
楽しくなってくる。
ミシシッピー川や街並みを彩るレースと言われる鉄柵、マルディグラの衣装やアクセサリー。
湿地帯スワンプやワニも紹介される。
どれも懐かしい。

ジョーダン、21才、ピアノとボーカルの先生、"Changed it up"(「ここからはアレンジする」)
と歌のメロディーに乗せて歌ったのが好評。

移民のジョバンニ、ランディー(ルイジアナが故郷)の学生時代のアメフトコーチの姪も登場。
16才でいじめを受けているというブレッドの「ボヘミアンラプソディー」も本人の気持ち、
「ある時から人に嫌な態度を取られても気にしなくなった。自分自身を愛することが大事だってわかったから。」
という心境とぴったり重なり、とても良かった。

その他にも10代の素晴らしい才能、難病を抱える娘を育てるシングルマザーなど、
ニューオリンズではいろいろなドラマを持つ人々、音楽の才能溢れる人が続出した。

スティーブン・タイラー、毒舌というか伏字、音声を消される言葉を連発。
率直でストレートなコメントが説得力がある。
ジェニファー・ロペスも女優としてのイメージと葛藤しながら、それでも嘘は言いたくない、
自分に正直でありたい、でも相手を傷つけたくないし、と試行錯誤しながら、
コメントしている。
コメントのはざまに彼女のショービジネス界での生きざまが窺える。

新しい審査員を迎えてアメアイ、シーズン10、今回も面白くなってきた。
次回は我らがエリックべネイの故郷、ウィスコンシン州、ミルウォーキーのオーディションだ。