Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンダンスアイドル シーズン4

2009-11-24 10:37:30 | アメリカンダンスアイドル
「アメリカンダンスアイドル」"So You Think You Can Dance"シーズン4の6都市、
オーディションの放映が終了した。
すでにアメリカでは昨年の夏に結果が出ている。
日本でも昨年秋に放映のはずが、どういうわけか今年の11月まで延びた。
「アメリカンアイドル」同様に優勝者、トップ20をあえてネットで見ていない。

週末の夜9時から二夜続けての放映。
録画を逃してしまい、再放送を見たりしてようやくキャッチアップ。

昨日はチャールストンからワシントンDC、そしてミルウォーキー分のまとめての放映。

このオーディションで落選する人、直にラスベガスへ行ける人、
再審査を受けた後、ラスベガスへ行ける人に振り分けられる。

続けて見て気づいたが、ヒップホップ系の上手な人、ラスベガスへはなかなか直行へとならない。
逆にコンテンポラリー、略してコンテ、フリースタイル系のダンサーはすぐに認められる。
二人で踊るスタイルのダンサーも再審査で一人の実力が試される。
審査員がいつものナイジェルとメアリーの他に、ゲストが毎回変わる。
辛口の二人とゲストの新鮮な驚きが隠せない表情とコメントが見逃せない。
名だたる振付師、演出家が毎回、ゲスト。
訓練を積んだ人、才能のある人への賞賛は惜しまないが、反対にダンスを、ダンサーをなめて、
このオーディションに受け狙い、ふざけて参加した人には手厳しい。
実力を勘違いしている人にも現実を突きつける。

「アメリカンアイドル」シーズン5の優勝者はオーディションで落とされかけた。
歌が巧いのにオーディションで分かり辛い人がいる。
へたなのに声量と雰囲気、自信で巧いと錯覚させる人がいる。
ダンスアイドルに関して、それはない。
下手な人、番組にふさわしくない人はすぐわかる。

チャールストン、シーズン3のニールに似たカナダ人のダンサー、
ジェレマイア、時々失敗もあるが思い切った技と好感度が受けて、
ラスベガスへの切符を手にする。

アンソニーとアントワン、アフリカ系の双子の兄弟。
アンソニーは同じ動きばかりと落とされる。
アンソニーは「アントワンはきっと実力を見せて合格するよ。」
アントワン、「アンソニーと同じかと思ったら、とても良かった。」と評価される。
すると、「ほんとはアンソニーの方が巧いんだ。力が出せなかっただけで。」
呼び戻されたアンソニーとアントワンの二人のヒップホップ。
二人のBボーイのコンビネーションは最高。
二人とも再審査、そしてラスベガスへ。

アトランタのアビゲイル。
審査員は絶句している。「私ってそんなに酷いの?」と途中でダンスを止める。
皆がうなづく。「そこまで下手だとは思わなかったわ。」
明るく退場。謙虚な態度、性格が愛嬌があると誉められる。

落選しても礼儀正しく帰る出場者もいれば、毒づき、ののしりながら、
また、審査の途中で帰ってしまう人もいる。

ニューヨークから学校中のカンパを受けて参加したBJ。
チケット代は校長が払ってくれたそうだ。
パペットのようなダンスに魅了される。
残念ながら、再審査で敗退。

イタリア系の18才。
コートニー、祖父母は朝食を他の参加者に配っていた。

アラバマのクレア、シーズン2を足の怪我で敗退。
出産の間の2年のブランクがあり再挑戦。
練習不足を指摘されるが、再審査中に腕を上げ、ヴェガスへ。

ミスタービーンのようなマイムを見せたデリック。
笑いはとったが、オーディション落ち。

叔母さんと来ていたミーガン。
悲しみを表すダンスで私はよく理解できなかったが、受けは良くヴェガス行きの切符を。
叔母さんもとても嬉しそうにナイジェルとハグ。

マーカスは12歳の時に亡くした母の写真のTシャツで踊った。
「もっと踊れた」の言葉に「絶えずそう思うことが大切」と審査員。
再審査を通過。

マイアミのブラントン。
15歳の時に年齢の下限18歳といつわって挑戦したが、母に止められて棄権。
とても筋肉質なアフリカ系のバレーダンサー。
「リトルダンサー」のビリー・エリオットの成長した姿を見るようだ。
男性的なダイナミックなダンスと技。ダイレクトにヴェガス行き。

ここまで観るとオーディションの評価の基準はジャンプ、ターン、技の間を繋ぐ動きの滑らかさ、
そして人の心を打つだけの魂のこもった演技、本人の持つ個性、カリスマが求められている。

オーディションの最終地はエリック・ベネイの故郷、ミルウォーキー。
今年2月の来日でエリックが一人で原宿を歩き、「まるでミルウォーキーのように寒い。」
アメリカのエリックファンたちは吃驚してしまい、「東京ってそんなに寒いところなの?」
行ったことのないミルウォーキーと較べようもないと思っていたら、
この映像では、吹雪が舞い、雪掻きをした道に応募者が並んでいる。
ほんとうに寒そうだ。

さすがエリックのお里。
ミルウォーキーは熱いダンサー達、愉快なダンサーもどきがたくさんいた。

19才のビアンカはタップとヒップホップの合体のようなダンスでヴェガス行き。
ジェームズは楽しそうに踊っていたが、「コーラスライン、フットルース、
ステインアライブの寄せ集め。」と落選。

エヴァンが見せたダンスに審査員は息を呑んだ。
ジーン・ケリーを思わせる。40~50年代風のダンス。
そしてすごい技を軽々と何気なく間に挟んでいる。
ストレイト トゥ ヴェガス!

シーズン3でラスベガスにまで行きながら足首を痛めて棄権したイェセニアがまた挑戦していた。
1年で20キロも減量、見違えたが、今回は膝をひねりオーディションで棄権。
「自分のことがずっと嫌いだった。でも去年、ヴェガスまで行き敗れたけど、自信を持てるようになった。
落ちても後悔はなかった。あれから、食生活を変え、ジムに通い、レッスンを受けて、
『必ずトップ20に入る』と唱えながら一年を過ごしてきた。」
「一年でこれだけ変われるなら来年が楽しみだ。君を誇りに思うよ。」とナイジェル。

イェセニアの親友フィリップ。
踊った後、「イェセニアが心配だ。僕達にお金はない。ダンスと友情がすべてなのに。」と泣く。
審査員のナイジェル、「人生にはいろいろなことがある。自分にも挫折があった。
終わりかと思ったら、それが始まりのこともある。」
前回の動きはバラバラだったが、今回は動きに流れがあり、一つ一つの技も素晴らしかった、
とラスベガス行きに。
「辛かったはずなのに、演技に表情に出なかったね?」
「イェセニアのために頑張った。」とフィリップ。
イェセニアも「私の分もヴェガスで頑張ってきて。」と祝福した。

レイモンド、ペアで踊り始めるとナイジェルに止められる。
相手を見ていない、彼女への情熱が感じられないとやり直しになる。
靴と靴下を脱ぎ、再挑戦。

床の材質が踊り始めて合わないと気づく挑戦者たちがいた。
またフロアの幅が自分の考えた振り付けとサイズが合わないと感じた人もいる。

レイモンドは振り付けは素晴らしいが女性に対しての思いがダンスに出ていないと言われる。
「『ソロモンの歌』を題材にしている。成就しない恋の物語だから。」
ナイジェルが「好きだけど身を引いた切なさが表現されていない。」
レイモンド、「自分は聖職者だからそういう感情は持ってはいけないんだ。」
再審査で敗退。

アカペラでタップダンスに挑戦したリズ。
「コンテもヒップホップも踊れるけど、自分はタップダンサーだから。」
潔さ、楽しんでいる心がダンスに表れる。彼女もヴェガスへ。

ママと二人三脚、ユマ・サーマンに似たコートニーも、
「タランティーノ監督に『キル・ビル』ミュージカル版に呼ばれるね。」とヴェガスへ。

マイアミの高校教師、スージーもサルサ風のラテンダンスで会場を熱くした。
再審査、そしてヴェガスへ。
カメルーンからの移民、ブリース、介護施設で働きお年寄りにダンスを見せている。
彼は残念ながら再審査で敗退。

レベッカ、とても綺麗で上手なのに「競技ダンスのくせが抜けない。」と言われる。
華やかな見せるためのダンスから心の内を表現するダンスへ、
そしてアウトフィットも地味に変えてヴェガスへ。

その他の地域でも視覚障害者でありながらオーディションに参加した女性の姿、
ゲスト審査員のミアを泣かせ、ミアの暖かい言葉は彼女を多いに励ました。
ニューヨーク、パントマイムとヒップホップの合体のような男性、再審査ではなく、
ヴェガスへ直行。チケットを渡すナイジェルも一緒に演じた。
楽しんで余裕の中で演技する人は、踊っている時に美しさが際立つ。

数々のドラマの中、オーディションは終了した。
来週からはラスベガス予選。
そしてトップ20、トップ10へと進んでいく。
オーディションで注目したのに、予選で知らない間に消えているダンサーもいる。
一方オーディションでノーマークだったのに、いきなり頭角を表す人も。
来週から年末まで週末が楽しくなりそうだ。