Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

金子三勇士「ドボルジャーク ピアノ五重奏 Op.81 A-dur」

2009-11-14 00:37:12 | ピアニスト 金子三勇士
画像は金子三勇士、2009年9月にハンガリーにいる祖父母をキシュマロシ村に訪ねた時のもの。

11/13、東京音楽大学 100周年記念ホールにて、6:30より、
バイエルン放送交響楽団&東京音大学生による演奏会、
金子三勇士は A Dvorak ピアノ五重奏を、
バイエルン放送交響楽団のメンバーと共に演奏した。

A.Dvorak Piano Quintet Op.81
Alegro, ma non tanto
Dumka: Andante con moto
Scherzo(FUriant): Molto vivace
Finale:Allegro

このホールに来たのは、金子三勇士の高校卒業のコンサート以来。
久しぶりに来てみて、会場の音の柔らかさ、反響の美しさが心地良い。

バイエルン交響楽団の弦楽奏者と共にステージに登場した金子三勇士。
全員、装いは黒で統一されている。
ヨーロッパで活躍する演奏者達の間に入った三勇士に全く違和感はない。
演奏は完璧な調和と共に進められた。

今まで観てきたリサイタルのピアノソロ、あるいはオーケストラをバックにした演奏と違い、
今回は弦楽器の要となる、あるいはまとめ役ともいえるピアノ演奏。
初めて三勇士の前に楽譜が置かれるのを見た。
譜面をめくる係りの人が遅れたのか、自分でページをめくるシーンもあった。
指揮者に等しい立場、譜面に完璧に忠実な演奏が求められる。

その日の午前中に一度のリハーサルのみで本番を迎えながらも、
ここまでのハーモニーの美しさが奏でられるのは、やはりプロ中のプロ。

今回の演奏会でつくづくと金子三勇士はヨーロッパの演奏者なのだなぁと思う。
ハンガリー系の血の濃さが周囲の演奏者との相乗作用で強く滲み出てくる。
いつもより良い意味で遠い存在に感じ、またそれを嬉しく思った。
昨夜は霧のような雨が降り続き、それはヨーロッパ中央部の晩秋の景色、
そのものだった。