電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

この世界の片隅に

2016-12-30 12:22:14 | マッド系
MAPPAの劇場作品、絶賛公開中。
片渕監督だということと、主演キャストが能年玲奈だということ以外は何の情報もなく見に行ったのですが、戦時中を舞台にした作品だったんですね。
あれ?これ舞台呉?広島って・・・ちょっとやばくね?
とか思ってたら、予想以上にガチな展開でびびりました。
そういう作品だとは心構えが出来てなかったんで、中盤までのクスッと笑いが起こるやり取りも相まって、ちょっと衝撃的でした。
戦時アニメの中では、はだしのゲン、火垂るの墓と肩を並べられる作品だと思います。
ガンダムF91みたいに、民間人が撃ち殺されるような直接描写はなかったと思うのですが、空襲の描写が他の作品よりも生々しくて、特に音にひりひりさせられるというか、戦争を思い出したくないという方には結構酷な作品になっているかも知れない。
もちろん、凄惨さという意味でははだしのゲンとは比べようもないのですが、けっこう来るものがありました。
真っ当に戦時中の軍港のある地を舞台にしているのですが、主人公のキャラ的にそんな悲壮感溢れる作品になっていないのは良かったですね。
アリーテ姫などよりも全然明るいですし。(笑)
旦那さんが優しかったり、義姉がそこまで悪い人ではなかったり、環境に恵まれていたというのもありますし、主人公のキャラクターによってそういう環境が作られていったというのもありますし、戦争の辛さってあんなもんじゃ済まないとは思いますけど、片渕さんが本気出したらどんどん暗くなってしまいそうなんで、いいバランスに仕上がっていると思います。

キャストが能年玲奈なのは徐々に気にならなくなっていきますが、キャラデザ的に年齢が読めないもんだから、最初は違和感全開でした。
結婚のくだりまでは小学生かと思って見ていたもんで、結婚言いだして、まぁそういう時代なんだろうなとか思いながら見ていると18歳とか言いだして・・・マジかーってなっちゃいましたね。
もうちょっと先にそれっぽい描写入れてくれよ~、なんか言ってたかも知れないけど、小学生にしか見えないって。
中盤までは演出的な繋がりの悪いところも有り、描写の足らないところも有ったりして、何よりその時代の風俗とか物の価値の説明とかを一切省いている作品なので、観客の中には小学生らしき人もいたのですが、戦争描写の衝撃以上に、伝わらない部分も多々有っただろうなと心配にはなりました。
ある程度知識がある人なら掛け合いとかも理解出来ますが、知識があることを前提に見る側で察してくれ的な描写も少なくなかったです。
分からないところは親御さんに訊いて、親御さんも分からないところは後で調べて説明してあげてコミュニケーションを深めて下さいって感じかな。
アクションとかないので、地味芝居を丁寧にやる必要があるわけですが、作画はもう一段階上げる余地があったかなと思います。

いきなり凄惨な絵出してきて、ここに来て入れる必要があるのか?と思ったら、ああ、そういう流れかって、なんとも言えない気持ちになりました。
原作の有る作品とはいえ、タイトルは取って付けた感が強かったので、もうちょっと自然に紛れ込ませるか、別のタイトルにしても良かったかも知れない。
そもそもが、馴れ初めの描写が足りないんよ。
でもいい作品でした。

改めて、戦争は嫌だーって気持ちが強くなりました。
中露朝鮮、頼むから大人しくしていてくれ。
こっちは自然災害に向き合うだけで大変なんじゃ。





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