電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

ポッピンQ

2017-01-30 02:30:33 | 東映
東映60周年記念の劇場オリジナルアニメ。
ポッピンってなんぞやと思ったら、ポップ インを短縮してポッピンということだったんですね。
正直な話、ポップインQの方が響きが良かったと思う。

「この世界の片隅に」を見た日に続けて見るつもりだったんですが、戦時中を描いた作品とは知らずに立てていた予定だったので、続けて見る気分じゃないなと思い日を改めて出直すことに。
劇場では見ない派な私なので、本来どっちの作品も見るつもりは無かったのですが、珍しくど田舎でも公開してくれるというのと、片渕さんなら金払ってみてもいいかなというのと、ポッピンQの興行があまり宜しくないらしいというのと、キャラデザがOLM出身で東映との関わりが殆どないというのもあって、どうせ劇場作品は傭兵ばかりでやってるんだろうなと思っていたところに、青山さんとか割と東映スタッフも参加しているという情報を目にしたので、しょうがないなぁという感じで2本とも見ることにしたのでした。

「この世界の片隅に」とは違って、ポッピンQの方はある程度情報を入れた状態・・・というと語弊が有るのですが、設定等を一切知らないのは変わらないのですが、感想というか、なぜ興行が振るわないのかという事に対しての意見等を目にして、どういう部分に対してそう思われているのかという部分の確認をしに行った感じです。
まぁ、言われていたことは概ね合ってる感じで残念な結果になってしまいましたが。

映像的な部分に関しては批判的な意見は殆ど聞かれないですし、劇場作品らしい隙のない仕上がりだったと思います。
しかし、それは最低限のハードルをクリアしたに過ぎず、最近はどこもクオリティーに拘って作っているので、大してウリにもならず、キャラデザも相まって、どこの深夜に出しても恥ずかしくないって感じで、これが東映のやりたかったことだとは認めたくない感じに。
一見すると、血生臭さの全くないストレンジドーン。
サトジュンが好きそうというか、ノンクレで何かやってんじゃないか気がしてくるような・・・。
作監伊藤さんだし。

総集編映画的な言われ方をされていますが、自分はそうは思いませんでした。
少なくとも、話が飛び飛びになっているとか、ダイジェスト感ある作りではなかったと思う。
ただ、ストーリーを追っかけるのがメインになっていて全く「あそび」のない作りだったのがそういう感想を持たれる原因であったのは間違いないと思いますね。
もとより尺の短い劇場作品ということもあり、キャラクターや世界観も知られていないオリジナル作品ということもあり、余計なことを描いている余裕がないのも分かるのですが、キャラクターや世界観の掘り下げや、感情の変化等、作品に対する肉付けが全然足りていない。
スタッフロールの後にエピローグというか、仕込みがあるのですが、そんなことする余裕があるのなら、一つの作品として綺麗に終わらせてくれよって言いたくなってしまいます。
ポッピンQかと思って見ていたらポッピン序だったとか笑えないんですが。

作品としては、卒業を間近に控えた5人の中学生の少女がメインで、そのうちの一人を主人公に展開していくモラトリアムもの。
同じ部の同級生にタイムを抜かれて、それを認めたくなくて負けたのは怪我のせいだと言い訳をして、後輩からは煙たがられているのを知りつつ引退もせず部に居座り、遠方への引っ越しが決まっていてこのままでは負け逃げになるのは確実で、思い通りに行かなくて投げやりになっている陸上少女が異世界に飛ばされる。
そこはきぐるみ生物の住む世界で、その内の一体が自分の同位体だと言う。
この同位体って設定が何かにいかされているかというと・・・特に何もない。
要するに、ドキプリのマナに対してのシャルルってだけ。
いや、シャルル程の繋がりもない。
だって僅か10日ほどの関係でしかないし、初対面の珍獣(♂)が自分の心が分かるとか言ってきても、逆に気持ち悪いだけじゃないですか。
プリキュアみたいとか言う人も居るけど、なんか違うと思う。
プリキュアって1年の積み重ねがあるから感動もあるわけだし、ポッピンにはそれがないわけで、努力とか友情とか、有ったとしても正味一分あるかないかって作品のどこに近いものがあるのか・・・。
異世界で初めて出会った5人が作品時間で10日間一緒に行動しただけで、その内一人は活動に参加すらしておらず、その上その一人がキーキャラクター。
一番関係が薄いキャラにその役割を負わせるのは、正直無謀。
そのままの設定で行くならば、まずキーキャラクターと主人公を異世界で最初に出会わせて、何らかの関係を持たせた上で一旦別れさせて最後に合流させるとか、二人の関係に必然性を持たせるべきではなかったかと。
一人で踊っているのを見かけたくらいじゃ、命を掛けるには足りなさすぎる。
それに全員を初対面にする必要はなかったと思う。
そのキーキャラクターが初対面ではなく、同じクラスの別グループで見知っては居たが関心がなかったが、異世界で出会ったことでお互いを知る機会を得て反目し合った後に友情が芽生えるとか、何かとっかかりになるものがあった方が自然に描けたんじゃないかって気が。

ダンスで戦ってるとか言われていたから、カポエラ的な?とか、どういうことだよ!と気になっていたんですが、ダンスで戦っているシーンは見当たらなかったように思うけど、俺の歌を聴け~的な部分のことを言っていたんだろうか?
自分が見逃しただけなのかな?
CGダンスのクオリティーはプリキュアのEDの進化版という感じでいいとは思うんだけど、ダンスによってその世界を救うって設定なのに、そのダンスがガチなアイドルダンスなのは興醒め。
あのキャラデザでラブライブとかそっち系のアイドルダンスで世界を救うとか、恥ずかしすぎる。
その時の観客が自分の他は成人の男性と女性がそれぞれ一人ずつの三人だけだったのですが、ガチなアイドルダンスにどう反応して良いのか、他の二人がどういう気分でこれを見ているのか気になって、いたたまれなくなった。
世界を救うものだというから、もっと呪術的なものとか神秘性のある舞踏かと思いきや、アイドルダンスって・・・。
バンダイカーン様が絡んでないのにそれかよっていう。
かわりにセガサミーやえーべっくすが絡んでりゃ、そうならざるを得ないか。

珍獣の可愛さはガチです。
作品自体は商売としてどうかなって感じですけど、ぬいぐるみ作ったら商売になると思う。
少なくとも私は買ってもいいと思いました。
サンリオもクレジットされていた気がするので、ピューロランドで売ってくれてもいいのよ。(私は行けませんが)



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