行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ミラノからヴェネツィアへ

2010-06-13 15:49:08 | Weblog
ミラノは10年ぶり、スカラ座や大聖堂の改装も終わり綺麗なファサードを見られた。特に大聖堂はすすけた姿から薄いピンクと真っ白い大理石の美しさがまぶしい程で見とれてしまった。

ミラノは2015年に万博を開催するので市内のあちこちで工事が始まっている。マルペンサ空港も狭く、アジアの空港に比べれば貧弱で北の玄関としてふさわしくない。

ヴェネツィアまでのドライブは左側にアルプスに続く山々を遙かに望み、ベネトのワインを生み出す葡萄畑の中を走る。イタリアの幹線道路のせいか東名のように混んでいて、道路事情は日本と変わらないようだ。
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食のイタリアの変調?

2010-06-12 01:39:20 | Weblog
イタリアに何故行くのかと聞かれると食い物とワインがうまいからね!と答えていたが、ミラノに着くやいなや現実の厳しさに遭遇した。空港に近いホテルに落ち着いて、ルームサービスでピッツァをとった。
驚いたことに冷凍の生地に薄くチーズがあるかなしやの状態!しかも固く、乾パンかせんべいのようなだ。値段は2000円弱、4つ星ホテルでのルームサービスだ。

もう一つ、ランチでミラノ名物のビーフカツを食べたリストランテでのことだが、カラフェでとった赤ワインが臭いを嗅いだだけでワインビネガー化していた。
代わりのワインを持って来て代金を取らなかった。防腐剤を使ってないものでと言い訳をした。

1日のうちに2回もこういったことを経験するとイタリアの食への飽くなきこだわりはどうなったか疑問を感じざるをえない。
輸入されたイタリア製冷凍ピッツァを使ってみたが期待はずれだったことを思い出した。
同じ冷凍でも讃岐うどんは味と食感にこだわり成功した例だろう。
冷凍ピッツァを使うならできたての生地の味と食感と変わらないものを開発してもらいたい。

イタリアの友人にかつて案内された小さなピッツァ屋は同じミラノでも20種類のピッツァがありそのうまさが忘れられないことが失敗の源だろうか?イタリア人の職人気質に期待したい。
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再建中のJAL でイタリアへ

2010-06-10 15:58:41 | Weblog
イタリアへの旅行で久しぶりにJALを利用することにした。秋にはイタリア便が廃止になることと思い出が詰まったジャンボ機が売りに出されるからだ。

再建中の航空会社を利用するのも初めてで興味深いものもあった。エコノミークラスの結果は節約が過ぎて残念なものだった。
再建のポイント、乗員の人数が減ったことがはっきり判ることだが、これはテキパキとした日航のサービスでは隠せないほどだ。決定的なのは機内食サービスの量的低下で、昨年利用したオランダ航空と比較すると量的には半分でダイエットメニューと言ってよいだろう。

細かいことを言えば、3回の食事でタンパク質は肉団子1個と鶏肉1かけら程度、オランダ航空であった途中のアイスクリームやおにぎりのサービスも無い。
ワインの質も落ち、コスト削減を感じる。

これでは競争力がはっきり落ちたと感じざるをえない。
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ハンガリーの財政危機?で日経平均が今年度最大暴落

2010-06-08 23:02:28 | Weblog
5月末に政権交代があり、新政権の首相報道官が4日、「前政権は財政赤字を過少計上していた」「経済は深刻で、債務不履行のうわさも誇張ではない」と発言した。この発言を受け、財政危機が中・東欧に飛び火するとの観測が市場に強まり、オーストリア、ドイツ、イタリアの銀行がハンガリー向けの債権多く保有しているため、株安やユーロ安が加速した。

日経平均も380円の暴落で9,520円で取引を終了したがギリシャに続くハンガリーショックといっても良い。ハンガリー人は数学に強く、子供の学力テストでは常に上位だから財政赤字は計算間違いと言うことはないだろう。ギリシャと共通しているのは政権交代でばれたということだ。政権交代なかりせばさらに傷が深くなっていただろう。

日本も政権交代であれほど自公政権がないと言っていた隠し財源が明らかになったし、政官癒着の構図が仕分けで多少とも垣間見ることができた。
さてハンガリーだが貧しい国が開放され、国民がユーロ建てで住宅ローンをEUの銀行から借りてマイホームを実現できるようになった。金利が劇的に安くなったからだ。これはペソの時代からユーロになり金利が半分以上に下がったスペインの住宅バブルとよく似ている。

ユーロが暴落すれば国も国民も借金が楽になる。高等数学を駆使して仕掛けたのではと疑いたくなる。長期的に見ればかつてハプスブルグ家の時代、ヨーロッパの盟主であった国の信用に傷が付く。かつてデフォルトを宣言したアルゼンチンのごとくハンガリー国債を買わなくなる。

真実はよくわからないが、ハンガリー出身の投資家ジョージ・ソロス氏はどう考えているのか興味のあるところだ。

日本は本日菅内閣が発足し、政治とカネで透明性を強調しているが日本国全体の財政の透明性も期待したい。
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中国ホンダのストに見る労働政策の変化

2010-06-07 23:27:21 | Weblog
中国ホンダのトランスミッションやエンジン部品の工場でのストで4つの中国国内組み立て工場はラインが止まってしまった。5月21日に始まったストは長期化し、6月3日まで続いた。月150ドルの月額賃金に対し、117ドルの賃上げ要求で、政治的な背景のない闘争の結果、23%の賃金引き上げで決着したと国際金属労連(IMF)は報じている。

中国の法律ではストは禁止とうたってないが、労働組合(総工会)はストを禁じられている。ストライキをやっているのは従業員が勝手にやるいわゆる山猫ストだ。これまでストが起きてもマスメディアで報道されることは当局の指導でかなり制限されたが、今回は日本で報道されるや中国でも規制されることなく報道され、かつストも警官により弾圧されることはなかった。中国政府の労働政策の変化を伺わせる。

中国ホンダの位置する南東部での平均賃金は300ドル、しかし1日12時間労働、週6日という過酷な労働の結果で労働者にとってマイカーやマイホームは高値の花だ。不満が鬱積していることは間違いない。政府は上海など先進地域との所得格差をなんとか縮めたいということからこうしたホンダや11人の自殺者がでた台湾企業での労働争議に介入するということは止め、むしろ賃金引き上げを支持しているかに見える。

しかし、今回のようにストが長期化し、賃上げが成功し、弾圧もないとなるとそれを指導したリーダーは立派な労組の指導者だ。工場にある既存の労働組合(総工会)は共産党の下部組織だからストに関与できないで傍観せざるを得ない。場合によっては独立労働組合が総工会に替わって労働者の代表として労働条件改定を要求し出すことになれば、中国の労働運動に民主化のくさびが打ち込まれることになる。
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昭和記念公園、意表を突く初夏の花畑

2010-06-05 23:03:51 | Weblog
初夏ですが清々しい日が続き、昭和記念公園へ散歩に行ったら珍しい花畑に遭遇、うれしくなりました。
いつもポピーが植わっている西花畑、今年はアグロステンマに替わっていましたが、コスモスやポピーとは違い密集度と背丈の高さで迫力がありました。


バーベキューガーデンの花畑には花というより紫のまりもが浮かんでいるような珍しい光景でした。この花はギガンチューム、ユリ科だそうです。


また、ワイルドフラワーを寄せ植えしたイングリッシュガーデンそのものの花畑は見事でした。


菖蒲はいかがと偵察したら何本か咲いていました。来週末ぐらいが咲きそろうかも、


この菖蒲は新宇宙という名が付いてました。
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菅直人総理の誕生 今度は長持ちさせたい

2010-06-04 18:00:36 | Weblog
ばたばたと予想通り菅直人氏が94代総理大臣になった。大きなバックもなく市民運動から立候補、3回落選後ようやく1980年、衆議院議員へ、麻生、鳩山とは全く違う経歴で庶民のことは熟知している。これまで女性スキャンダルがあったが厚生大臣のおり薬害エイズ問題を国民の目線にたった処理をし、評価をされてきた。

私は電機連合の政策責任者として初めて彼の国会の狭い控え室を訪れたのが当選したばかりの1980年だった。産業政策としてPCの普及運動をやっていたので、その説明をした。たった一人の政党(市民連合?)でも将来性のある技術屋議員ということで会ったのだが驚いたことが2つあった。

一つは私も40歳で若かったが、彼は30代半ば、学生運動家のような雰囲気であった。また控え室の相棒が自民党を離党した田中角栄被告であった。もちろん一回もそこへは来ることはなかったが部屋の表札を見て驚いた。

その後、金属労協事務局長として政策要求を民主党に説明することがあり、菅直人政調会長に面会したが、こちらの話をあまり真剣に聞かないので不愉快になり、席を立ったところ、追っかけてきて謝りに来たことがあった。興味のない事項だと忙しいためかイライラし出すが総理ともなると鳩山さんみたいに全て「ごもっとも」」とまで言わないまでも細かいことにも注意を払ってもらいたい。

庶民派総理の検討を祈りたい
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鳩山政権終了

2010-06-02 23:46:24 | Weblog
鳩山さんがようやく辞任した。このブログでも何回も取り上げたが、何らサプライズでなく極常識的なことだ。鳩山さんの最大の功績は小沢さんも引きずり込んで止めさせたことだろう。政治と金の問題にまみれたツートップが替わり、その分だけでも良くなったと解釈したい。

この4年間で安部、福田、麻生、鳩山とめまぐるしく替わったが、共通してることは2世議員だと言うことと、政治家としての資質に欠け、それがわからずに首相になれたことだ。日本の政党に何かがかけているためにこうしたリーダーを選んだのだろう。これは真剣に考えてもらいたい。

鳩山氏の言動は首相になる前から有名で、宇宙人として片付けられていた。育ちがよく人当たりが良かったので敵はほとんどいないのとお金があったことから民主党の代表(首相)になれたのだろう。しかし鳩山邦夫氏をこのブログで取り上げたが、あまりにも国民一般の感覚とずれていた。代表的なのは母からもらっていた月1500万の小遣いだろう。全く知らなかったというが5万円ぐらいならそういうこともあるかと思うが、金額の桁が違う。

次期首相選びはこれまでの反省にたち、資質を十分検討、精査してもらいたい。
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