その後、ウィーン・アンサンブルより、モーツアルト、ヨハンシュトラウスなどの演奏があった。アンサンブルVIMCAはウィーンフィルからの2名の奏者を含む6人で構成され、見事なハーモニーで魅了された。幸いウィーンで活躍された昭島在住の音楽監督岡部武彦氏が子供国際交流音楽合唱団の指導に会っており、演奏曲の解説もされ、充実した演奏会だった。昭島市の70周年行事として行われたので無料というのもよかった。
市民会館の梅も花を添えた。

今夏はあまりの暑さで外出もできなかったので、YouTubeで日本の地方色豊かな祭りを楽しんだ。各地での祭りは多すぎて全部見ることは出来なかったが、青森ねぶた、盛岡さんさ踊り、八尾のおわら風の盆、郡上おどり、阿波踊りなど、それぞれ個性が有り、地方の豊かさと都会には無いゆとりが感じられた。
中でも阿波踊りは今や全国で行われている、東京でも高円寺の阿波踊りはすでに伝統行事になっている。阿波踊りの魅力は単調な笛太鼓、三味線に合わせた簡便な振り付けが多勢で一緒に踊れるところが人気を博した。本場の徳島では、多くの連が個性のある振り付けや小道具を駆使してより迫力を増して、より魅力を増している。阿波踊りが賑やかな動に対し、おわら「風の盆」は胡弓の静かな音色に合わせ優雅な舞が披露され、しみじみとした秋の到来を感じさせる。この2つは踊り手が専門家で、男踊り、女踊りの厳しい訓練を受けている。これだけ多くの踊り手を長い期間訓練できるとは、地方の豊かさを感じる。
ねぶたは芸術品ともいえる巨大な山車作品に驚くが、はねる踊りも勇ましい。さんさ踊りは全員参加型の太鼓が主体の簡便な踊りで、街が盛り上がっている。
郡上おどりは盆踊りを思わせる、老若男女が入り交じった伝統の輪踊りながら、自治会ごとにデザインが異なる浴衣姿でこれも全員参加型だ。
各祭りには膨大な費用が掛かっていると思う。参加者の浴衣にしても個性があり、繊維産業に大きく寄与していることだろう。日本の豊かさと平和を強く感じる夏祭りだ。
昨夜は赤坂の霊南坂教会で巨大なパイプオルガンと復活した100年前のハルモニウムによるオルガンコンサートがあり、久しぶりにバッハの荘厳な曲に浸った。イタリア文化会館の肝いりで東京子どもホスピスプロジェクトへのチャリティコンサートを開催された。
正面に巨大なパイプオルガン、背面2階には修復なった1910年代のハルモニウムの初めて聞く協演、それに飯顕のヴィオラ、渡辺美穂のピアノが曲目により加わった。オルガン奏者は第一人者イタリアのクラウディオ・プリツィ、と飯靖子、身体全体が共鳴する何ともいえない音のハーモニーで印象深いコンサートだった。クラウディオ・プリツィは大変器用で、アンコールではモーツアルトをパイプオルガンで演奏するサービスもあり、喝采をあびた。
西ドイツ製パイプオルガン
フランス製オランダで修復のハルモニウム(オルガンは空気を吸いながら音を出すがハルモニウムは空気を吹いて音を出す)
注、東京子どもホスピスプロジェクトは生命を脅かす病気を持つ子供と、休みなく看護にあたる家族が安心して心と体を休め、生きがいを見つけ、明日を活きる力を養うための場所を建設するためのNPO法人です。私は理事として応援してます。
四季を創設した浅利慶太さんが亡くなった。日本にミュージカルを根付かした功績は大だ。私はミュージカルには縁遠かったが、たまたま姪の久居史子が四季の女優になったおかげで何回かゲネプロに招待され、ミュージカルに接し、その素晴らしさに何回か感動した。その度に浅利さんにお目にかかったが、姪よりものすごく厳しくゲネプロでダメ出しをされると、アウトになると、聞いていたので遠くから眺めるだけだった。
ところが、2001年国際金属労連の中央委員会がベニスで開催され、当時の金属労協議長草野忠義さんと事務局長の私が出席するべく、ミラノ行きの便に乗り込んだところ、草野さんの隣の席に浅利さんが座っていた。草野さんは日産労連の会長時代、日産労連が毎年四季の講演を借り切り、障害者を招待していたことから旧知の間で、これはこれはということになり、私も紹介して戴いた。
浅利さんはもう既に出発前の一時、燗酒をちびりちびりでご機嫌だった。日本酒をこよなく愛されているとお見受けした。乾き物のおつまみを大量に買いこまれ、早速こちらもご相伴にあずかった。これからミラノのスカラ座でお仕事ということで、秘書も連れず一人旅のようだった。四季の苦難の時代、日産労連の借り切り講演は劇団経営にさぞ助かったことだろう。現在の四季では切符をとるのも大変だが、昔の恩を忘れず、気軽に接して戴ける雰囲気は当に大物だ。
今春、「ノートルダムの鐘」横浜講演のゲネプロでは、既に四季を引かれ浅利さんにはお目にかかれなかった。後継者をきちんと育成されたので、四季は益々発展するだろう。
合掌
昨日のブログに,米国人ファンM.Liuさんから以下のコメントが寄せられた。私と同じように辻井伸行の健康について心配している多くのファンがいることが判りました。
コメント
辻井伸行さんの大ファンです(^^)I am a big fan of Mr. Tsujii in U.S.A.
Please forgive me for not being able to write in Japanese.
「また辻井のスケジュールはかなり過密で健康管理は大丈夫なのか? 」 I share the same concern! http://mlliu2006.blogspot.com/2018/05/concerned-nobus-may-14-suntory-hall.html