内閣府が公表した2017年度の「国民生活に関する世論調査」(注)の結果はビッグニュースだ。「現在の生活にどの程度満足しているか」の質問では「満足」が73.9%(前年比3.8ポイント増)だった。いつも不満だらけの日本国民がほとんどが満足と答えた。こうした質問を始めた昭和38年以降で最も高くなった。現在の所得や収入に「満足している」「まあ満足している」と答えた人は計51.3%で前年より3.2ポイント増えた。「不満だ」「やや不満だ」は2.7ポイント減の46.9%。21年ぶりに“満足派”が“不満派”を上回った。
内閣府では景気が良くなったことが大きいとコメント、確かに失業率や有効求人倍率が改善されてることが要因だが、賃金の引き上げが思うようにいってないのにどうしたことか?私見では、家庭の主婦が働こうと思えばいつでも働ける環境になり、共稼ぎが増えて一家の収入が増えたことが大きく寄与しているのではないか。
注、 調査は6月15日~7月2日に全国の18歳以上の男女1万人に面接して実施。6319人の回答を得た。昨年から対象を20歳以上から18歳以上に変更した。
ところが読売新聞社と早稲田大学現代政治経済研究所は、政治意識に関する全国世論調査(郵送方式)を東京都議選直後の7月3日から、内閣改造後の8月7日にかけ共同実施した内容では安倍首相は早期に辞めるべしと出た。
安倍首相にいつまで首相を続けてほしいと思うかを尋ねると、「自民党総裁の今の任期が切れる2018年9月まで」41%と「すぐに退陣してほしい」23%と合わせ、総裁3選を望まず、今の任期内での退陣を求める人が6割を超えた。「党総裁の次の任期が切れる21年9月まで」は16%、「なるべく長く続けてほしい」は14%だった。
森友、加計学園問題を安倍首相自らきちんと片づけなければ世論は厳しいということだ。逃げて逃げまくっていると世論は敏感に感じている。しかも、米国のトランプ大統領と気を同じく、執拗に迫るマスコミを攻撃する政府官房とサポーターに国民は覚めている。
お見事という他ない。
東京の気候でこれだけ雨が続いた旧暦お盆のシーズンは記憶にない。湿度が高く、体調がくるってしまう。昼時からワインをいただきシェスタと決め込み、何とか乗り切れそうだ。今年はベトナム土産でダラットのワインをいただき、彼の地を思い出した。ダラットは高原で軽井沢のような気候のため、フランス植民地時代からワインの生産をしていたのでダラットのワインはブランド化している。日本ではベトナム料理店で飲めるくらいでそれほどポピュラーではない。
使用されているブドウ品種は赤がカーディナル種、色がシャンブルサン種と珍しい品種だ。最近はカベルネソーヴィニヨンやシラーも作付けを試みているようだが、ワイン生産まで至ってないようだ。
このワインは、カーディナル種のブドウを使用し、さらにマルベリー(桑の実)を加えてるとのことで、カベルネソーヴィニヨンに近い味を求めたのかもしれない。酸味と苦みのバランスも良く、焼き鳥に合う。日本で買うと2000円ぐらいでたまにはこうした変わったワインも良い。
その他に最近よく飲むのはイタリアのネグロ・アマーロ種を主体としたブレンドワインで甘みを伴う重厚でサンジョベーゼとはひと味違う。
「空襲警報がなり、着の身着のまま元赤坂の実家を出て、赤坂見附の弁慶橋につく頃は焼夷弾が雨あられと落下する状態となり、お堀に入り水を掛け合う人や赤坂東急ホテル(当時はなかった)裏の横穴式防空濠に入る人など火の海の中を逃げ惑った。母は私を背負い、永田町方面へ坂を上がり、奇跡的に焼夷弾に当たらず永田町の小学校(当時)へ逃げ込んだ。小学校は海軍が守っており、延焼は免れ、九死に一生を得た。坂下の赤坂の街は焼き尽くされ、実家の焼け跡には鉄瓶だけが残っていた。伯父一家は弁慶橋の下で難を逃れ、横穴式の防空濠に逃げ込んだ人は火の中で蒸し焼きになり犠牲者となった」
その後、私たち親子は館林へ疎開し、終戦を迎えた。
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に72年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対して、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
米国からのニュースでは白人と黒人、貧富などで国民を分断するものがここのところ目立つ。
ミシシッピ州キャントンの日産工場で、全米自動車労組(UAW)が組合結成の賛否の投票を実施した。工場の約3,500人の従業員のうち、60%以上が組合結成に反対し、組合は結成できなかったが、ニューヨークタイムズが報じるところによれば、この間の日産経営とUAWの確執は凄まじく、工場労働者を分断する結果となった。
米国南部では労働組合の結成も自由でない。「働く権利法」という州法を制定し、労働者が、労働組合に入らない権利とか、チェックオフ(給料天引きの組合費徴収)を禁じるなど労組結成を妨げている。米国労働法では日本だと不当労働行為になる経営側の労組結成反対キャンペーン(例えば、社長が各従業員に労組がなくとも労働条件は確保するといった手紙を書く)は許される。
しかし、今回の日産経営側のキャンペーンは南部という労組があまり知られてない地域を利用し、「組合ができてストを打ったら解雇されるかも」といったフェイクニュースを流し、1人1人上司が面接し圧力をかけるといった手段に及んだ。キャントン工場の労働者は日産の時間給26ドルはミシシッピ州では平均以上で、休暇も四週間あり、周囲と比較しても恵まれていることもあって、UAWの組織化は失敗に終わった。
同じ南部のテネシー州で2014年2月チャタヌーガ、フォルクスワーゲン工場でもUAWは従業員投票で712対626で労組結成を阻まれたが、VW社経営は労組結成には反対せず、その後従業員代表と労使協議会を結成するなど、労使関係は順調に発展した。日産の場合はゴーン社長が労組結成に前向きながら現地経営者の強攻策で、労組賛成派と反対派のしこりは残ることになる。
マッターホルンに魅せられて明日は山の日、日本人に人気の山は?と考えるとスイスアルプスのマッターホルンだろう。1967年には北壁初女性登攀に今井通子さん、若山美子さんが成功し、大ニュースになった。1978年に......
昨年の夏は、マッターホルンを望むトレッキングに挑戦したが、今年は蒸気機関車で登れる山にした。オーストリアの西、ザルツブルグから1時間ほど、ザンクト・ヴォルフガングという湖に面した美しい街からシャーフベルグ登山鉄道に乗車、最大斜度26%であるから当然ラック式鉄道でゆっくりと走る。
約35分で1700mの山頂に到着。この日は天気が悪く本来なら写真のような景色が眺められるのだが、残念ながら霧でしかも、みぞれ状態、震えながらすぐ下山した。
出発地ザンクト・ヴォルフガングは標高552m、山頂駅は1740m、途中牧場の中を通るが、牛が線路をふさぎ、時間通りに走れなかった。
日本も、蒸気機関車の復活があちこちで行われているが、横川から軽井沢までラック式登山鉄道を復活したらどうだろうか