行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

あけましておめでとうございます

2010-12-31 13:38:58 | Weblog

謹賀新年


 ブログを始めて、約9万人弱の閲覧者、5万人弱の訪問者に見ていただき、有り難うございます。かつて、労働運動での集会で話すのが商売でしたが、テーマは自分で選べず聞く方も仕方なく義務感から出てきた人が多く、退屈な一時だったのではないでしょうか。ブログなら自分の書きたいことが書け、自分の思いも出せますし、テーマによって閲覧者の数が違い、検索ワードにも意外性があり、世の中の動きが多少でも判ります。

このブログは若い人に事実(といっても私の主観が入りますが)を知って貰いたい。歴史を知って貰いたい。という動機で始めました。私の職業人生は毎日が勉強でしたが、早い変化について行くにはまだまだ勉強不足で、今年は政治経済の場面でもう少し突っ込んだものにしたいと思います。

それにしても、政治の世界は不愉快なことばかりで、書きたくないのですが政治家の見識を疑う発言が多すぎます。28日のWBSで与野党の議員が出てましたが、自民党の石原幹事長の次の発言には驚きました。「子供手当はポルポト政権の政策と一緒だ」子供手当が当たり前になっている欧州もカンボジア・ポルポト政権と同じなのでしょうか?それこそ物笑いです。

前回の参議院での議論もこの類が多かったので、折角のチャンスを逃し、自民党の支持率を上げられませんでした。経済では正規社員と非正規社員の同一労働同一賃金にほおかぶりする日本の経営者の質が問われます。北欧の企業はそうした条件をクリアして世界で名声を得ています。この問題が基本と考え、働く人の立場で論評して行きます。

同輩諸君も見ていただき、励ましやらご批判のメールもいただいてますので、年金生活者の共通テーマ(ほとんど飲む、食べる、旅行)を写真とともに掲載したいと思います。

本年もご愛読の上、コメントでもいただければ幸いです。
皆様のご健勝とご多幸を祈ります。
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法人税減税は雇用を産むか

2010-12-30 22:38:02 | Weblog
本日、おやと思ったのは米国企業が内部留保をため込み、雇用増につながる投資を控え、使うのは自社株買いと買収で、この面でも日本化しつつあるという報道だ。日本の貯蓄率の高さは定評があり、この20年間、GDPの27%前後で安定している。日本政府の債務がGDPの2倍になっても円が買われるゆえんだ。しかし貯蓄の中身はこの20年劇的に変化している。

1980年前後はGDPに占める家計の貯蓄率は15%をこえ、企業の貯蓄率は10%ぐらいだった。90年代に入ると両方とも12~13%で推移したが、95年からは企業の貯蓄率が毎年高くなり、家計の貯蓄率は毎年下落し続けている。最近では企業の貯蓄率は23%をこえ、家計の貯蓄率は3%から2%台へ落ち込んでいる。失われた20年の間、企業はリスクを取ることを恐れ、人件費を抑え、せっせとため込んだという図式だ。

連合が危機感を持ち、今年の春闘では永年の賃下げ状態から、組合員だけでなく非正規社員の賃上げを重視し出したことは理にかなっている。一方来年の予算案、法人税5%の減税で雇用を増やすと言っているが、ため込み志向の企業を動かせるだろうか?日本の企業で法人税を払っているのは半分もない、米国も同じだが、企業減税をやるなら投資減税の方が雇用増につながるのではないだろうか

もちろん投資をしようとする環境があるかどうかという課題がある。今年のヒット新製品の3位に入ったのがスマートフォンで、各国各社入り乱れて参入し、肝心の液晶が不足するという事態になっている。携帯各社の料金値下げがあればかなりの携帯電話がスマートフォンに置き換わり、ある部分はTABに置き換わる。日本のパケット通信料金は米国の倍もする、こうした環境を整備する政策が投資減税とあいまって投資=発展につながる。
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アジア共栄圏の出現が明らかに

2010-12-28 16:02:24 | Weblog
2008年9月6日に始めたこのブログだが、この日は米国の失業率が6.1%と発表され、世界同時不況の様相が明確になりつつあった。同月16日にはリーマンショックで100年に1度の不況といわれ世界は危機感に満ちた。その時のブログで私は次のように書いている。

「今後この世界不況から抜け出すきっかけは何だろうか
これまでの世界不況脱出とはちがい、中国、インド、ブラジルといったBRICsの巨大な内需がたとえこれまでの成長率の半分でも、例えば5%くらいは増えるのでここに光明を見いだせるのではないか、そのためにはエネルギーと食料の価格が安定しインフレにならないことが重要だ」

2010年12月28日、世界経済は私の予想以上に新興国特に中国、インド、ブラジルの成長で世界恐慌を防いだだけでなく、回復への軌道に乗り出したかに見える。
逆に予想以上に米国の経済の立ち直りは悪く、失業率は9%台から改善の兆しは見えない。また欧州では、ユーロの下落に見られるごとく、EU内のPIGSの不安定は暗い影を落としている。中国がPIGSの国債を買い上げで資金援助をしようとし、米国の国債も中国政府が最大の保有者だ。

日本企業も、この世界不況からの脱出は中国、インドをはじめアジア諸国に活路を見いだしている。いまや大企業製造業だけでなく、中小企業も工場をアジア新興国に建設している。これは安い労働力を求めることより、拡大しつつある市場を求めての要素が大きい。小売りチェーンもコンビニからデパートまで中国を手始めに成長市場に出店している。単なる小売りというより、日本食文化の普及という面でも影響は大きい。一方、これまで資金援助は日本からアジアへという流れが逆転し、東芝が半導体で韓国企業の資金支援を受け入れたり、日立が液晶投資で台湾企業の出資を受け入れるという事象も起きている。

少子高齢社会の日本の発展は、こうしたWINーWINの関係でアジア共栄圏の中で期待できる。日本が受け入れている留学生も中国、韓国、台湾、ベトナム、マレーシアが大半を占め、日本からの留学生も米国の次が中国だ。

政治がブレーキをかける場面もあるがこのアジア共栄圏の発展は止められない。
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昭和記念公園のクリスマスイルミネーション

2010-12-26 13:11:41 | Weblog
昨夜、昭和記念公園で例年のイルミネーションを見て、本日10時からの第九の放送を聞いてようやく年末気分になってきた。
8時過ぎに冬の花火が豪快に打ち上げられ、光のショウに堪能した。昨年より花火が充実し、入口のカナルの照明も増やし、シャンペングラスのピラピッドも一層華やかだった。残念なのは本日26日で終了してしまうことで、例年の正月までやる予算を短縮してその分花火やイルミネーションを豪華にしたのであろうか?
入口のボランティアが創った大きなリース


入口からのプロムナード、カナル沿いのシャンペングラスのピラミッド、3000余のグラスで創られたピラミッドが2つ




ミニツリーが100個、噴水とともに輝く


メイン会場のツリー、15000個のLED


広場のグランドイルミネーションは森のクリスマスをイメージ
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鳩山前首相に税務署から1億3000万円プレゼント

2010-12-24 14:59:03 | Weblog
鳩山前首相は02年7月~09年5月に12億4500万円を実母から譲り受け、平成の脱税王と国会で揶揄され、昨年12月と今年3月、計約6億1千万円の贈与税を納付した。
毎月1億5000万づつ母親から貰っていても本人は知らなかったと抗弁、あっさりと税務署が認めるという不思議な顛末だ。

おまけに、資金提供が始まった02年当時の贈与税の課税時効は5年だが、悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)行為があった場合は7年になるが、「資金提供を受けていた事実を知らなかった」と説明。税務調査をした国税当局も、悪質な不正行為がなかったと認定した模様で、02年、03年分の資金提供2億7千万円分の課税は時効が成立するとして、約1億3千万円が前首相に還付された。

これだけの金額を貰っていて知らなかったという信じがたい説明、もっと詳細に前首相は国会で説明すべきだ。小沢前幹事長と併せ証人喚問が適当だろう。
資産家は今後、子供に内緒で子供名義の口座を作り、永年にわたり資産を贈与し、5年経てば無税となるこの制度を利用できることになる。しかも相続税もその分少なくなることになる。
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クリスマスには何を飲むべきか 年金者のワイン

2010-12-22 18:03:22 | Weblog
いよいよクリスマス、プレゼントの途絶えた年金者にとって唯一の楽しみはご馳走とワインだ。日本のクリスマスのメインはチキン、ターキーではない。欧州便でこのシーズンに出かけたことがあるが、機内でもターキーを出してくれた。ターキーが日本人の好みに合わないのは姿が恐ろしいこともあるが味があまりにも淡泊だからか?よくわからない。

メインはローストチキンとしてシャンパンはワインはということになる。我が家では正月の酒もシャンパンであった。ただ年金生活者にはシャンパンは高い、ユーロが下がってモエ・エ・シャンドンは安くなってない。従って代替物でお奨めはオーストリアで生産しているシャンドンでここのワイナリーに実際行って確かめたから大丈夫、フランスのシャンパンと味は変わらない。スーパーで2000円前後(白が1980円、ピンクが2100円)

最近めきめきと売り出し中がスペインのカバ産スパークリングワイン、「ドンペリより美味しい」と表示して売っているのがプレミアム キュベM Mで白、ピンクとも2000円、これはドンペリを1ヶ月も前に飲んだけど味は忘れてしまったので何とも言えない。

ワインはキリスト関連でずばりラクリマ・クリスティ「キリストの涙」ナポリのDOCなのだが2300円、通販だから高い。今年はカルディでバローロを1980円で買えたのでこれにした。
以上、普段は1000円前後の予算だが、クリスマス、正月は奮発して2000円にすれば結構贅沢できる。
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年収1500万は金持ちか

2010-12-20 14:31:59 | Weblog
海江田経済財政省の1500万円は金持ちでないと発言し、話題になっている。来年度税制改革で給与所得控除の上限1500万円に関連した発言だ。年収1500万の人は会社員の1.2%、50万人と報道されている。この報道疑問なので調べてみたらより実態に合った国税省の統計によると、かなり異なる。

男子の場合、1500万円稼ぐ人(1年を通じて勤務した給与所得者)は119万5977人いて、平均年齢は50.7歳だ。一人暮らしなら確かに金持ちだが普通のサラリーマン家庭では子供二人が大学生か一人は高校生だ。教育費がかかる年代で、一人でも下宿されたら大学の費用の他に150万円くらいはかかる。所得税、住民税は天引きで必ず取られる。住宅ローンはまだ返済は終わっていない。こうしたことを考慮すると貯金が出来るかどうかぎりぎりだろう。決して金持ちではない。

所得が100%補足されてるサラリーマンだから目立つのだが、医者、弁護士、自営業者などは申告所得しか判らないので年収1500万が何人いるのか判らない。今回の税制改革でも納税者背番号制度が見送られ、早くても来秋になるという。子供手当は所得制限を設けよという声が強いが、所得の捕捉を公平にしないことには所得制限も不公平になることを理解する必要がある。
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クリスマスマーケットのシーズン

2010-12-18 18:53:19 | Weblog
今年もイルミネーションの輝くシーズンになった。旅行会社からは欧州特にドイツのクリスマスマーケット巡りのチラシが送られてくる。私が初めて経験したのはフランクフルトのマーケットで、ホット赤ワインのグリューワインも味わった。気温は零下に近く丁子が入っていて体が温まった。名物のソーセージやお菓子が屋台に所狭しと並べられ、もみの木も売られ、クリスマスへ雰囲気は盛り上がっていた。

日本にはいつからこの欧州のクリスマスマーケットが入ってきたのか記憶が定かでないが、札幌の大通公園のドイツクリスマスマーケットが私の印象に残っている。雪祭りだけでは充分稼げないため年末のホワイトイルミネーションに合わせ、ドイツから持ってきたらしいが雰囲気はそのままで楽しめた。

東京フォーラムでは昨年から札幌ほどの規模ではないがフランスのクリスマスマーケットを持ち込んでいる。「ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル2010 ホンモノのノエルがやってくる!」という宣伝で、売りは モミの木のクリスマスツリー発祥の地とフランスで最も長い歴史を誇るクリスマス・マーケット、だが規模が小さく、何となく寂しい。ストラスブール(ドイツ時代はストラスブルグ)はドイツとの国境にあり、歴史をひもとくと両国に属した街で、このあたりアルザスは白ワインがトップブランドだけに白ワインのホットが飲める。

一足伸ばすと、昔の私の職場があった丸の内中通り、庶民には関係ない高級ブティック街に見事に変身、シャンペンゴールドのイルミネーションに輝いていた。岩崎弥太郎もびっくりしてるだろう。この色も華やかそうだが何となく冷たい、やはりクリスマスイルミネーションは赤、緑、黄色が良い。
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進化した東京のイタリアン

2010-12-16 15:14:17 | Weblog
いよいよ忘年会シーズンに突入、昨夜は新丸ビルの「デリツィオーゾ フィレンツェ 」という店だった。初めてで不安感はあったが3800円のコースは質量とも満足の内容で、前菜は盛り合わせの5品ぐらいのもので、パスタやピザは全メニューの中から選択でき、私はポルチー二のリゾットを選択、メインも選択でき、北海道の子鹿の炭火焼きを選択した。欧州では今ジビエの季節、野生動物のローストをジャムで食べる。ここの子鹿のローストは柔らかくジャムでいただいた。

この数年、日本のイタリアンは腕を上げていると思っていたが、値段が問題だった。今日のようなメニューを有名店で食べたら確実に1万円以上は取られる。ワインも有名店では高くて飲めない高級ワインもこの店ではバローロとバルバレスコが6000円ちょっとで飲めた。7時頃には満席の盛況だった。

今年はイタリアのホテルでひどいピザを食べさせられたせいか、日本のピザはどこでも美味しく感じる。この20年、日本のトラットリアでは石窯が普及したせいかもちもちしたナポリ風ピザが味わえる。西伊豆でのことだったが、注文したトッピングの上にマヨネーズをかけてしまう店もあってびっくりもした。チーズが日本では高いのでワンコインとは行かないが1枚でランチ代わりになる。

スパゲッティの類はいまだ茹で過ぎる店も多く、注文するときアルデンテと言って置くことが必要だが、こちらはワンコインで食べられる店もある。リゾットだけはイタリア米が手に入りにくいのでミラノで食べるようには行かないが、コシヒカリでも日本の料理人はうまく創るものだ。
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問われる政倫審の存在価値

2010-12-14 18:24:56 | Weblog
歴史を振り返ると1985年に国会法が改正され、それぞれ衆議院・参議院で「政治倫理綱領」、「行為規範」、「政治倫理審査会規程」が議決され政治倫理審査会(以下政倫審)が設置された。このときの衆議院側の協議会で座長(衆議院議院運営委員長)を務めたのは小沢一郎自身で、政倫審の生みの親と言える。ここに出たくないとごねているのだから歴史の皮肉だ。

もっとおかしいのは小沢側近の「松井議員が仲間を人民裁判にかけるのか」などと見当違いの発言をしていることだ。国会の場(松井にとっては職場だ)が人民裁判所とは自ら自分の職場を冒涜するものだ。さらに柔らちゃんこと谷議員までが国会召致反対を言ってることはアスリートとしてのスポーツマンシップはどこに行ってしまったのか?選挙で金を貰った面々が政治浄化のための委員会開催に反対するのは見苦しい。世論(朝日11月の65%から68%へ)は益々小沢の国会での弁明を要求している。単なる国会運営の戦術だけではない。

政倫審の開催は委員の過半数が賛成、もしくは、不当な疑惑を受けたとする議員本人が申し出た場合に審査会が開かれる。「行為規範」等の規定に著しく違反し、道義的責任があると認められた場合、委員の3分の2以上の賛成で、一定期間の登院自粛や国会役職の辞任などを勧告できる。ただ出席を強制できないので前回の鳩山みたいに逃げることもできる。

つまり、国会議員の良識を期待しての政倫審で今回小沢が逃げた場合は制度そのもの有効性が問われ、問題は国会への証人喚問ということに発展するだろう。民主党はクリーンな政党ということで信任を得たのであるからこの際野に下りる覚悟で浄化を期待したい。岡田幹事長は領収書無しの組織対策費は認めない初めてのクリーン幹事長だからヘンな妥協は党の将来に禍根を残す。
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