行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

平和フェローの感動的帰国の挨拶

2018-06-30 18:38:38 | 昭島

6月3日のブログで「ロータリー財団がICUと共同で実施している平和実現をテーマに研究している平和フェローが2年間の研修生が修士課程を収め巣立った」ことを掲載した。私がカウンセラーをしてきたバングラデッシュからのMさんが先日帰国の挨拶をと昭島ロータリークラブの定例会に来られた。その時の短い挨拶が感動的で、これからの日本の国際貢献を示唆する内容だった。

Mさんのサヨナラ挨拶(要旨)
私のロータリー平和フェローシップは終了しますが、私たちの絆は続き、皆様は私の家族です。昭島ロータリーとロータリー・インターナショナルとの私の絆は一生ものです。したがって、私はどこにいても皆様と連絡を取りたいと思っています。今日、私が皆様にさよならを言うのはかなり重い瞬間です。しかし、私達の人生の流れの中で、私はそうする必要があります。

ICU(国際基督教大学)でのフェローシップの間、心のこもったサポートに感謝したいと言います。 昭島ロータリー、ロータリー財団日本、ロータリー国際財団による、ICUロータリー平和センターへの献身的な貢献により、私たちは学ぶだけでなく、日本の文化や伝統を体験することができました。

私は徒手空拳で来日しました。しかし今、この手には多くのモノをいっぱい持って帰ります。それは 知識であり、知恵であり、そして忘れられない日本の思い出です。私が日本から学んだ最も重要な教訓は、人々を愛し、互いに支え合い、他人を尊敬し、尊厳をもって人間を扱うことです。これらはすべて文化、民族、宗教、思想にかかわらず世界の平和と発展に不可欠です。

私は皆様の寛大さと、私を含むすべての平和フェローへの大きな支援に心より感謝しています。昭島ロータリークラブバンザイ、国際ロータリークラブ、ロータリー日本財団バンザイ。
平和が皆様にありますように!

原文
Thanks Giving Speech at Farewell Party
Moin, RPF, ICU
Respected President, RC Akishima- Suzuki sama, Club members, Fellows and distinguished guests,
Good Evening!
First of all, thank you for inviting me to attend this farewell party, specially my host counselor Ajima sama for asking me to join you. I am highly honored to be here amongst active Rotarians like you, working to bring positive changes, make difference for a better world.

My rotary peace fellowship is over but not our communication! You are my family. The bond I have with you, RC Akishima and Rotary International is for life long. Therefore, I would love to stay in contact with you wherever I be. Today this is quite heavy moment for me to say you good bye. But I have to do so, as this is how our life goes.


Before saying that I would like to thank you all for your cordial support during my fellowship at ICU. Thanks to RC Akishima, Rotary Foundation Japan and Rotary Internatioanal for your enormous contribution for ICU Rotary Peace Center that allowed us to have this unique opportunity of not only for learning but also experienicng Japanese culture and tradition.


I came with empty hand and now leaving you with full of it – with knowldedge, wisdom and unforgettable memories of Japan. The most important lesson I have learned from Japan is to love people, support each other, respect others and treat human with dignity – all these are highly essential for world peace and developlment regardless of culture, ethnicity, religion, identity beyond borders.
I am thankful to you for your generosity and enormous support for all fellows including me. Long live RC Akishima, long live Rotary International, Rotary Foundation Japan.
Peace be upon you all!
Arigato Gozaimashita! Yoroshiko Onegai Shimasu!

 

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ロシアの松方コレクション、プーシキン美術館展

2018-06-28 22:35:06 | 芸術

ロシアの美術館というと、巨大な権力を持ったエカテリーナ女帝が蒐集したエルミタージュ美術館が思い出されるので、プーシキン美術館もロマノフ王朝がらみかと思って尋ねたが見事にはずれた。モスコア大学の先生が言い出しっぺでモスコア大学の授業に活用しようとして民間の有志に呼びかけて設立された。主に当時の2人(シチューキン&モロゾフ)の財界人がフランス絵画を熱心に蒐集しプーシキン美術館に展示した。ロシア版松方コレクションといった印象を持った。当然革命で国家によって没収され、貢献者は国外に亡命せざるを得なかった。
 
今回の日本における公開は数が少ないが、フランスの巨匠の代表作が展示されていて、それだけでも価値があるが、パリの風景画でパリの歴史を知り、知らなかった風景画の画家(ユベール・ロベール、ニコラ・ラングレー、ルイジ・ロワール等)を知り得た。ロシアの松方に感謝、感謝
 
解説も秀逸で、印象派の画家達がアトリエから出て、パリ郊外で制作出来たのは絵の具がチューブに入って便利になったおかげと教えてもらった。それまでの風景画はデッサンをしてアトリエで描いたとは気がつかなかった。従って近代風景画の源流の作品はアトリエでの画家の創造力で描かれたものが多い。
 
代表作品 クロードモネの草上の昼食、ピカソの庭の家、ゴーギャンのマタモエ、セザンヌのサント・ヴィクトワール山
マチスのブローニュの森
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トランプの関税攻勢早くも壁に

2018-06-26 21:11:54 | 経済
貿易赤字を減らし、国内雇用を増やすために25%の関税を掛けてるというが、今の世界経済はグローバル化が進み、1970年代の日米貿易摩擦と違う。「サプライチェーン」というシステムが世界中張りめぐらされている。不動産ディールとは違うことにトランプは戸惑うだろう。
代表例がiPhoneだろう。主な各種部品は日米韓から調達し、中国で組み立てている。これに関税を掛けたら最大の負担者は米国の消費者だ。ブーメランのように跳ね返ってくる。米国生産品で競争力のあるのは農産物と石油・ガスで、工業製品では唯一ハーレー・ダビッドソンぐらいだ。
 
日経の報じるところだと、ハーレーダビッドソンは欧州連合(EU)が米国への報復関税として22日に発動した輸入関税を回避するため欧州向け二輪車の生産を米国外に移転すると表明した。トランプ米政権の関税政策で、米国の雇用が減少するという皮肉な結果だ。EUの関税が報復分25%加えると31%になり一台当たり24万円増となるから止む得ないと同社は言ってる。
米国工業製品のもう一つの希望の星ボーイングにしても主要機種の主翼は日本で作っている。米国はこれに追加関税を掛けられるだろうか?そんなことしたらエアバスとの競争力はなくなる。中国も自国生産に踏みきるかもしれない。キャタピラーも中国から21%の関税を上乗せされたら小松や日立建機との競争に負ける。
 
ダウ30種から外され、ここのところ落ち目のGEは、稼ぎ頭の磁気共鳴画像装置(MRI)の関連機器のサプライは中国自社工場からで、25%の追加関税を掛けられると日本やドイツとの国際競争に負ける。
一方、独BMWのようにサウスカロライナ州にグループで世界最大規模の工場を造り、17年には同工場から中国に10万台超の多目的スポーツ車(SUV)を輸出するなど、米南部の雇用創出に一役買ってきたが、中国が米国産車に対し25%の報復関税を表明したことで目算は狂い、今後の計画の見直しを迫られる恐れもある。

ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなどの米国車メーカーへの影響も大きい。米国が7月6日に発動予定の対中関税の対象には、産業用ロボットなど自動車生産に不可欠な設備や部品が含まれる。米ビッグスリーが使う半導体や抵抗器などの電子部品の3割は中国からの輸入とされる。自国産業保護どころか自国産業を危機に陥れる。
 
中国が急激に発展したのは米国や日韓、欧州の企業が投資し、生産品を世界中に輸出したため、外貨も貯まり世界第二の経済規模となったことは明白で、トランプは中国からの製品に関税を掛ければ自国製品のコスト増になるという単純な事実に気がつかなかったのか?知的財産を中国へ移転することを規制する政策の方が正しい。
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昭和記念公園紫陽花だけではない

2018-06-24 21:21:27 | 散歩

梅雨の晴れ間、あじさいをと訪れたが、見所満載の花々

主役はあじさい、あじさいロードの始まりはアナベルの谷

あじさいロードを過ぎ、睡蓮を見ながらハーブ園へ、ボランタリーの努力でこのハーブ園年々充実している

レモンベルガモット

ミントだけでも10種類以上あり、触って香りを楽しめる。不思議な色をしているマウンテンミント手前はディリリー

ラベンダーもハーブ

園内、百合もあちこちで咲いている。これはシルクロード

合歓の木、久しぶりでこの木の花を見た

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ニュージーランドのアーダーン首相が産休をとる

2018-06-22 18:06:19 | 政治

かつて20年も前かニュージーランドを訪問したとき、英連邦総督、首相、最高裁長官、与野党党首が女性が占めていて男達は何をしているのと冗談交じりに聞いたことがあったが、今回の若きニュージーランド首相(37歳)が子供を産み、6週間の産休をとるというグッドニュースには驚いた。

6週間の産休取得の間は、ピーターズ副首相が首相代行を務め、産休中も閣僚会議の書類などに目を通して職務を続けるとしている。国民は両手を挙げて御祝いをしている。

アーダーン首相は「私が強く意識しているのは、すべての女性がスーパーヒューマン、あるいはスーパーウーマンであるべきだ、という間違った印象は与えたくないということです。私が今、自分がやるべきことをこなせているのは、ものすごく多くのサポートをしてもらっているからなんです。実際、私はかなり特別だと思う。だから、私は(スーパーヒューマンの)いい例みたいになりたくはない。だって(両立は)全然簡単ではなく、私は本当にラッキーだと思っているから」と、周囲のサポートがあってこそ仕事と育児が両立出来るのであると強調している。

一方日本では、昨年、熊本市議会で女性市議会議員が、生後7カ月の長男を抱いて市議会に出席しようとしたところ、周りの議員らに批判され、同伴を断念した。議会事務局員らによると、議会傍聴規則で傍聴人は会議中に議場に入ることができないと定めているため、緒方市議は規則に違反したという。
熊本市議会の緒方夕佳市議は、女性が子育てと仕事を両立する難しさを見せたかったと話した。

市議会は今後、今回の件のほか、幼い子供を持つ議員らを支援する方法を協議すると述べているようだが、この両国の差には考えさせられる。

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我が家の庭はヒヨの保育所

2018-06-20 18:16:48 | 昭島

2011年6月22日のブログで「ベランダにヒヨドリが巣を作り、4匹のひなが誕生!」を書いた。この季節になるとこの日のブログの検索訪問が多い。その後、残念ながら鉢木は枯れてしまった。その替わり古希祝いに植えた梅の木がこの季節、ヒヨの保育所になったようだ。巣立ちした子ヒヨは安全なところで親から餌をもらう。この子ヒヨは毛繕いをしながら梅の木の中でじっと親を待っている。

スズメは毎日、ご飯のあまりを取りに来る。食べ盛りの子スズメに飯粒をくわえ込んで巣へ持って行く、1日に何回となくやってくる。来週辺りは巣立ちして、子スズメを連れてくるだろう。口移しで給餌する様は何とも可愛らしい。親スズメは必死に餌を探しに来る。ついほだされて、ご飯を撒いてしまう。

人間の世界では子殺しのニュース、なんともやりきれない。被害に遭うのは再婚した連れ子、前夫の子供を虐待するケースが多い。熊は子連れの雌熊を襲い、子供を食い殺すという。人間も熊並みになってしまったのか?鳥でも子育てに必死になっているのに

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国民を貶めるカジノ、百害あって一利無し

2018-06-18 21:24:46 | 生活

以前のブログで「日本のギャンブル中毒患者が536万人と推定され、成人での比率は4.8%でスイスの0.5%、米国ルイジアナ州1.68%、香港1.8%に比し、飛びぬけて高いと厚労省から委託された国立病院機構が発表した。日本が高いのは偏にパチンコが寄与してることは間違いないがそれにしてもばくち好きの香港人を凌駕しているのには驚いた」と書いた。

今、政府は国会でカジノ法案を強行採決でも通そうとしている。私には国民を貶めるカジノ法案を強行する国会議員を理解できない。私はかつてラスベガス、マカオ、シドニーなどカジノを訪ねたが、その華麗さ、熱気には一種の魔術みたいな雰囲気が漂い、賭けてみようという気分にさせる。マカオやシドニーでは香港、中国、台湾といった中国系の人々が早朝から、脇目も振らず熱中している。ラスベガスやモナコなどEUのカジノとは雰囲気がかなり違う。マカオでは大陸系中国人が丁半賭博のような簡単で、短時間で勝負がつく賭博に朝から熱中していた。さすがに習近平政権はかつて阿片で堕落した中国人を想起したのか抑えに掛かっている。

日本のカジノはどんなものになるのだろうか?地理的に見てシドニーのカジノのように先ず香港、中国の富裕層が大挙してくると予想される。確かに観光収入は増える。しかし日本人ギャンブラーが巻き込まれ、中毒患者が増え、卑しい日本人が増える。国民を貶める法案を強行採決してまで成立させようとする国会議員は許せない。

かつて、1966年入社して会社での最初の仕事が代理店の売上げ限度管理と小売店への小口融資だった。毎日不良債権が発生しないように目を光らせるわけだが、上司から言われたのは得意先経営者の生活行動を調べ、競馬、競輪をやっているようだと要注意ということだった。事実、私が3か月間実習した電気店の店主はギャンブル好きで、最期は違法賭博で店ごと取り上げられつぶれてしまった。ギャンブルは中毒になるとなかなかブレーキが効かない。サラ金地獄に陥った人の大部分はギャンブルで何とか取り戻そうという人が多く、結果は多重債務に陥る。カジノはおそらくそういった人を増やすことになる。それでも賛成しますか?

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片山晋呉プロ事件

2018-06-16 16:13:32 | スポーツ

スポーツ界で不祥事が相次いでいるが、自分が唯一参加してるゴルフでの不祥事だ。昨日片山プロのブログで自ら「前半略、・・・・現在、機構において調査が行われており、しかる後に、私に対する処分が行われるものと理解しておりますが、私は、今回の件について、皆様に対して謝罪と反省の意を示すとともに、自らを深く振り返る時間を持つべく、自らの意思として、当面の間、トーナメント出場を自粛させて頂くことにいたしました。この自粛により、新たに関係各位の皆様にご迷惑をおかけすることになることも十分認識しておりますが、何卒、ご容赦いただければ幸いです。申し訳ございません」と謝罪文を掲載している。

報道によると、本大会の前日のプロアマ戦で、同伴のアマが片山プロの言動に激怒し、途中でゲームを止め帰ってしまった。その片山プロの言動はグリーン上で、アマがライン読みをしていたのに、自分が練習をしていた。14番では終了した13番で、片山プロがグリーン上でパター練習をして、アマが14番へ移動を促したが、「まだ詰まっているじゃないか」と練習を続けた。

詳細はプロ協会の調査を待たないと解らないが、石川選手会長はアマプロ競技ではお客たるアマ参加者を不愉快にしたことは準則に反するとしている。その準則とは「プロアマトーナメントに出場する同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をしてはならない」だが、片山プロのとった態度は7人しかいない永久シード選手としてマナー違反の方が問われる

ゴルフは個人プレーであるが、必ず同伴者がいる。最低限のマナーは同伴者が気持ちよくプレーできるように気を使うことだ。日本を代表するシード選手であればなおさらスポーツマンシップが要求される。トランプと安倍首相がゴルフをして、安倍首相がバンカーでひっくり返ってもトランプは手を差し伸べずスタスタ行ってしまったと話題になったくらい、同伴者に対するマナーはゴルフでは重要だ。

ゴルフを始めた方々が練習場で、練習をせず雑談を大声でしていることが多い、この片山事件を契機に、レッスンプロは先ずマナーを教えてほしい。

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今月のワイン ラングドッグ

2018-06-14 21:58:01 | ワイン

買い得ワインがたくさんある業務スーパーで700円ぐらいで買ったラングドッグ、コルビエールの2015年Domaine des Vals、グルナッシュ75%、シラー25% AOPワインがこの値段、香よし、やや重く、文句ない。この地方はコスパの良いワインの宝庫だ。

レジのところに行ったら何気なく横に置いてあるワンコインワイン群を見たら、なんとモンテプルチアーノ ダブルッツオが置いてある。このワイン、イタリア格付けでDOC、どんなに安くても1000円はする。もちろん買って、すぐ試飲、やや渋いが正真正銘のダブルッツオだ。

家計に助かる業務スーパーだ。

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毒を以て毒を制す

2018-06-12 18:43:17 | 政治

今日の米朝会談、片や裁判も掛けないで叔父を銃殺し、半分血を分けた兄を暗殺した邪悪な指導者、かたやセクハラ王で虚言症の大統領、まさに毒をもって毒を制すといった期待が持たれた絵図だ。現段階ではそれが成功したかどうか判然としない。共同声明では何も具体的なことが記載されてない。これまで全て覆された合意と同じ内容だ。さすがに記者会見では今までとどう違うという質問が出たが、大統領、国務長官が違うといった人を食った大統領の答え。

日本のマスコミは握手しただけで号外を出すという馬鹿げたことをやってる。号外を出すなら完全に非核が実現するプロセスと期限が明確になった時点で出すべきだ。日本は非核化は米韓中に任せ、拉致問題一本に絞るべきとこのブログでも述べてきた。トランプは北朝鮮の未来は明るい、金正恩は若いが優秀な指導者と持ち上げ、経済援助は日韓主体などと言ってるが、拉致問題が解決しない限り、制裁も解除せず、一銭も出すべきでない。

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