総務省関係者の菅首相子息による接待問題、国会での虚偽答弁も含め、驚愕の国家公務員倫理法、規定違反が発覚した。
私が国際労働財団の専務理事をしていた2002年頃、小泉首相が厳しく国家公務員倫理法を適用、当時の労働省、外務省と利害関係にあった財団だったので緊張した記憶がある。国際支援の資金の大半が労働省、外務省のODAを使っていたので毎週、関係省庁と接触していたからだ。接触していた局長から「会議の弁当もコーヒーもだめ、お茶ぐらいならいただく」とか「パーティも会費制で立食なら出る」「帰りのタクシーチケットもだめ」と言われ、小泉内閣の綱紀粛正を評価したものだ。
それが利害関係者の東北新社から信じられない接待を受けていた。
コロナ自粛など関係なく接待を受けていたのには驚く。
総務省のNo.2といわれる谷脇総務審議官。2020年10月、日本橋で会食をし、4万7,151円の接待を受け、菅首相が官房長官だった2019年12月には、六本木で2万1,901円、そして6月には赤坂で1万1,127円、3年前の10月にも2万4,292円。これは飲食代だけだが、さらにお土産代やタクシー代を含めると、合計で11万8,439円の接待を受けた。
吉田総務審議官。2020年12月には、六本木で2万5,300円など、合計3回で4万4,061円の接待を受けた。
秋本前情報流通行政局長。2020年12月には、六本木や西麻布で1万円を超える接待を受けていて、5回で合計7万3,316円。
湯本前審議官。合計3回で、2万9,014円。
極めつきは総務省OBの山田真貴子内閣広報官。2019年11月の虎ノ門での会食で、1人で7万4,203円の接待を受けていた。
全部明らかに国家公務員倫理法違反は明らかで、贈収賄にも発展する可能性もあり、国会での全容を解明し、告発する事案ならしてもらいたい。これを機会に各省庁で総点検をし、国会に報告するぐらいのことは菅首相の任務だ。