行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本シリーズ守備の醍醐味

2014-10-30 23:14:12 | Weblog

4勝1敗でソフトバンクが阪神に勝ち、日本一に輝いた。短期決戦と言うことで両軍とも投手陣ががんばり、引き締まったシリーズとなった。ソフトバンクの投手陣はペナントレース後半調子を落としていたが気合いが入って継投の妙味が発揮された。一方の阪神はメッセンジャーの好投が光った。安藤、福原と言ったベテランもソフトバンクの若手に劣らずがんばった。

今回のシリーズで最も印象に残っているのは阪神センター大和のすばらしい守備力だ。センター前に落ちるライナー性のあたりを前に突っ込みながらスライディングキャッチ2回、今日はセンターライト間の大飛球を走りながらの好捕、いずれも走者がいたので大量失点になるところを防いだ。ホームラン3本ぐらいになる殊勲の守備だ。昨日はセンター前のヒットで2塁走者がホームイン寸前にダイレクト投球でアウトにした。大リーガーイチロウのレーザービームは有名だが、大和のレーザービームも見事で失点を防いだ。

外野の守備は飛球の落ちる点に最短距離でいかに速く到達するかがかぎで、大和のすごさは球の落ちる点にぎりぎりの時間で到達して捕球する技で、テレビ放送のスローもションで見ているとよく判る。派手な打ち合いもよいが今回の日本シリーズでは緊迫した中ですごみのある守備力を堪能した。

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逸の城、新入幕翌場所の関脇昇進、昭和以降初

2014-10-28 23:16:24 | Weblog

先場所の千秋楽にこのブログで「これまでプロとアマとの実力の差が歴然としていたのが相撲であったが、逸の城は別格だ。来場所は小結か前頭筆頭となり、上位陣と連日取り組み、おもしろいことになってきた。大型力士同士、たとえば碧山との戦いは馬力の勝負となるし、一方小兵遠藤との戦いも興味深い。千代鳳のような丸い力士はどう取るのか興味は尽きない」と書いたが、予想は大きく外れ、小結を飛び越え西関脇となった。

新入幕ながら13勝2敗の好成績で、千秋楽まで白鵬と優勝争いをしたことが評価されたにしても相撲協会の経営上の人事と言ってもよい。小結でも関脇でも対戦する相手は同じで、関脇になった碧山や小結になった勢(先場所は逸ノ城に勝っている)を始め、大関陣も含め闘志を燃やしているだろう。巡業の金沢場所では地元出身の遠藤が逸の城を寄り切り拍手喝采を浴びたとの噂もある。九州博多での11月場所が楽しみだ。

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政府、低所得者層へさらなる負担増を画策、景気は低迷へ

2014-10-27 21:56:47 | Weblog

アベノミクスが怪しくなってきたのは予想以上に景気の回復が遅いことにあり、主因は消費の低迷だ。特にコンビニやスーパーの売り上げが4月消費税増税以降、回復してない。8%の消費税率は食料品に限れば世界トップクラスで、消費税20%の欧州でもスーパーや小売店での食料品に限れば5%程度だ。低所得者はその世界一の税率8%に防衛本能を働かせて、節約しているからスーパーやコンビニでの売り上げが低迷している。

そうした中で、政府・自民党はさらに追い打ちをかけるように低所得者の負担を増やそうとしている。報道によれば政府・与党は2016年にも、ビールにかかる酒税を減税し、税率が低いため低価格で人気を集めている「第3のビール」を増税すると言いだした。350ミリ缶ではビール(販売価格220円前後)が77円、サントリーの「金麦」など「第3のビール」(販売価格145円前後)が28円。自民党税制調査会は、ビールの税率を下げる一方で「第3」の税率を引き上げて、税率の格差を縮める方向と説明している。

低所得者層に人気の高い第3のビールを値上げして値段の高いビールの税率を下げるというのだ。自分も第3のビールの愛好者で、300ミリ缶のベルギー産を近くのスーパーで90円前後で買っている。この税制の改悪は第3のビールを飲んでいる低所得者層からビールを飲んでいる所得層への所得の移転が生じる。大多数の低所得者層の節約をさらに促進し、消費の低迷が続くことになる。

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雲場池の紅葉

2014-10-25 22:47:05 | Weblog

久しぶりに紅葉狩りに軽井沢雲場池へ、にぎわってはいたが観光客の半分は中国系で昔の雰囲気とは違っていた。かえでは見事であったが、落葉松はまだ色づいたところだ。

 

 

夏のにぎわいとは違い、雲場池から少し離れると静寂な秋の空気が漂っていた。

かつての星野温泉とはがらりと変わったトンボの湯につかり、地ビールを一杯やって帰路についた。

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ワインもついに汚されたか

2014-10-23 20:31:20 | Weblog

前々回のブログで群馬の選挙事情を書いたが、金品の贈与の中でベビー服や写真入りのカレンダーなどが配られたという報道の後、ついにワインが出てきた。小渕氏の写真入りラベルに「優しさ輝く日本の未来 おぶち優子」と書いてあるだけでどこのワインか特定できないが、赤白2本組だ。ワインのラベルは自由に貼れるので、私も退職祝いに「長い間ご苦労様」とか書いてあるイタリアワインを貰ったことがあるのでそれほど費用はかかることはないが群馬の選挙にワインが使われるとは進歩?したものだ。

その後、小渕さんは辞任の会見で自分は何も知らなかったと述べているが、選挙で重要な地盤を引き継いだ2世議員は後援会もそっくりそのまま引き継ぐわけだから選挙自体も御神輿に担がれて選挙区を遊説するだけで当選となる。自民党の総理大臣や大臣の大部分が2世議員、3世議員だから小渕さんには同情が集まり、厳しい処分などできない。自分の選挙区を改めてチェックしていることだろう。

しかし、公職選挙法や政治資金規正法に違反することが明らかになり、告発されれば大臣辞職だけではすまなくなり、議員辞職となるが、公職停止期間によっては再起も危ぶまれる。いや群馬なら大丈夫ということか

 

 

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傘寿を迎えられた美智子妃殿下の平和への思い

2014-10-21 16:22:09 | Weblog

先日、傘寿を迎えられた美智子妃殿下、記者の質問に答えられたが、そのお言葉は重い。妃殿下は傘寿を迎えられた方々と同様、戦中には疎開をされ、東京に戻っては食糧不足の生活と戦争の体験をされたことを冒頭に述べられ、以下抜粋ではあるが平和への思いを強く語られている。

質問:皇后さまは天皇陛下とともに国内外で慰霊の旅を続けて来られました。戦争を知らない世代が増えているなかで、来年戦後70年を迎えることについて今のお気持ちをお聞かせ下さい。

「今年八月に欧州では第一次大戦開戦から百年の式典が行われました。第一次、第二次と二度の大戦を敵味方として戦った国々の首脳が同じ場所に集い、共に未来の平和構築への思いを分かち合っている姿には胸を打たれるものがありました」

「戦後の日々、私が常に戦争や平和につき考えていたとは申せませんが、戦中戦後の記憶は、消し去るには強く、たしか以前にもお話ししておりますが、私はその後、自分がある区切りの年齢に達する都度、戦時下をその同じ年齢で過ごした人々がどんなであったろうか、と思いを巡らすことがよくありました」

「遺族の人たちの、自らの辛い体験を通して生まれた悲願を成就させるためにも、今、平和の恩恵に与(あずか)っている私たち皆が、絶えず平和を志向し、国内外を問わず、争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を積み重ねていくことが大切ではないかと考えています

 アンダーラインは自分が引いたもので、日本の指導者はもちろん東アジアの指導者はかみしめて貰いたい。

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保守王国群馬の選挙事情

2014-10-19 18:49:45 | Weblog

小渕優子経済産業相に後援会の観劇旅行で政治資金疑惑が起こり、辞任に追い込まれる事態となっている。昔の選挙体質が生み出したもので、田舎の選挙特有の背景があり、政治資金規正法の改正が浸透してない好例だ。

群馬県は特に自民党など保守系候補の王国で、選挙のやり方は強固な地盤を守ることから始まる。後援会が地盤を守る役目を負っており、組織固めにはバス旅行が最も手軽で、会費を取ってその範囲内なら合法だが、かたちだけ会費を取り、かかった費用が会費を超えれば立派な買収行為となる。たまたま今回小渕さんが大臣になり、将来の首相候補と評判になったため、週刊誌の餌食となったわけだ。

30年も昔のことだが、群馬のある小さな町の町議会選挙の応援に行って印象に残っていることがある。保守系の候補者は地盤が固く、私が応援した革新系の候補者など近づけないほどだった。選挙運動中は夜になると戸別訪問ができないように保守系支持者の家には見張りがつくといった念の入れようで、金品のばらまきなど当然の雰囲気、一人の保守系の候補者は病気で寝込んでいて一歩も家から出られない状態でも、ちゃんと票が出て当選した。そんな体質が今でも息づいているとは!!!

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高速増殖炉「もんじゅ」監視カメラ3割故障??緊張感が足りない

2014-10-17 23:21:34 | Weblog

日本原子力研究開発機構は12日、停止中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)で、ナトリウムの漏れを監視するカメラ180台のうち約3分の1が故障していることを明らかにした。「漏洩(ろうえい)を検知する装置もあり、カメラは補助的なもの。故障した場所には別のカメラもあり、安全上の問題はない」としている。
ナトリウムが漏洩すると爆発的な火災が起こり、大事故につながる。フランスのス-パーフェニックスも事故が原因で閉鎖した。

補助的なカメラだからと放置したようだが、検知装置が壊れていたらどうなるのか、何重にも監視をして初めて安全が保たれる。ましてプルトニウムを燃やす高速増殖炉には原発以上の安全が重視されなければならない。もんじゅはナトリウム漏れ事故で長期停止、運転再開した直後の10年には、核燃料を交換する装置が原子炉容器内に落ち、再び停止した。さらに、約1万点に上る機器の点検放置が発覚し、規制委が昨年5月、点検や管理の態勢の見直しが終わるまで運転再開の準備を禁じる命令を出した。あまりにも無責任な日本原子力開発研究機構の管理で唖然としたが、国会で取り上げたというニュースはない。もんじゅは知恵の象徴である殊菩薩(もんじゅぼさつ)から命名したが、知恵とは頭の良さや知識が優れることと辞書にはある。

名前を返上した上で、スーパーフェニックスと同様、永久閉鎖、廃炉にすべきだ。日本原子力開発研究機構のような無責任なところに任せていたらどんな事故が起こるか計り知れない。

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昭和記念公園のコスモス 台風19号にもめげず

2014-10-15 14:19:17 | Weblog

台風一過秋空の広がる昨日、散歩コースのコスモスが心配で見に行った。かなり倒されていたががんばって生き延びた価値あるコスモスを見た。

東花畑、あかつきとか日の丸が残っている

コスモスの丘 約半分はがんばった

ウメモドキ 葉の下に実をつける珍しい木だ。風が葉を下からあおった瞬間パチリ

 

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花子とアンから、忘れられない言葉

2014-10-13 23:33:42 | Weblog

最後まで楽しませてくれた「花子とアン」、赤毛のアンが下敷きで名句が原作本からあふれていた。中でも2つのすばらしいセリフが忘れられない。自分なりの解釈を加えるが、一つは人生には曲がり角があり、曲がってみないとわからないが勇気と希望を持って曲がろう。もう一つはMy time has come at last 長い人生の中でついに待ってた自分の出番がやってきた。

自分に当てはめると、定年で現役を引退しても、大きな人生の曲がり角を曲がったと思い、無為に過ごすことなく自分に何ができるか希望を持って新たな役割を探すことだ。第二の英文の名句、気に入ってあるところで披露したのだが、「え、そう長くはないんですか」との反応、「人生の終わりがついに来たよ」と解釈された。古希を過ぎると出番なんかないと思い込んでいる人が多いのだ。

健康でさえあれば、ごく普通のボランティアでもやろうと思えばいくらでもあるし、稼ぎたかったらシルバー人材センターもある。しかし、チャリティーは家庭から始めよという格言があるとおり、親の介護も立派な仕事で、それこそ自分の出番だと思う。最近、地元中小企業のチャリティ組織に入ったが、私の知らない世界で新入生のつもりで参加している。ひょっとしたら出番があるかもしれない。

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