行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

何故カジノが必要なのか?百害あって一利無し

2016-11-30 17:37:39 | Weblog

以前のブログで「日本のギャンブル中毒患者が536万人と推定され、成人での比率は4.8%でスイスの0.5%、米国ルイジアナ州1.68%、香港1.8%に比し、飛びぬけて高いと厚労省から委託された国立病院機構が発表した。日本が高いのは偏にパチンコが寄与してることは間違いないがそれにしてもばくち好きの香港人を凌駕しているのには驚いた」と書いた。

今、国会でカジノ法案を強行採決でも通そうとうごめいている。2016年11月22日. 民進党の有志議員が、カジノを含む統合型リゾートを推進する法案の成立に向けた議員連盟を24日に発足させ、 自民党が審議入りに向けた動きを本格化させたことに呼応したと報じている。私はかつてラスベガス、マカオ、シドニーなどカジノを訪ねたが、その華麗さ、熱気には一種の魔術みたいな雰囲気が漂い、賭けてみようという気分にさせる。マカオやシドニーでは香港、中国、台湾といった中国系の人々が早朝から、脇目も振らず熱中している。ラスベガスやモナコなどEUのカジノとは雰囲気がかなり違う。マカオでは大陸系中国人が丁半賭博のような簡単で、短時間で勝負がつく賭博に熱中していた。少なくとも映画に登場する富裕層のルーレットなどとはかなり雰囲気が違う。

日本のカジノはどんなものになるのだろうか?地理的に見てシドニーのカジノのように先ず香港、中国の富裕層が大挙してくると予想される。確かに観光収入は増える。しかし日本人ギャンブラーが巻き込まれ、中毒患者が増え、卑しい日本人が増える。国民を貶める法案を強行採決してまで成立させようとする国会議員は許せない。

私の経験だが、会社での最初の仕事が代理店の売上げ限度管理と小売店への小口融資だった。毎日不良債権が発生しないように目を光らせるわけだが、上司から言われたのは得意先経営者の生活行動を調べ、競馬、競輪をやっているようだと要注意ということだった。事実、私が3か月間実習した電気店の店主はギャンブル好きで、最期は違法賭博で店ごと取り上げられつぶれてしまった。ギャンブルは中毒になるとなかなかブレーキが効かない。サラ金地獄に陥った人の大部分はギャンブルで何とか取り戻そうという人が多く、結果は多重債務に陥る。カジノはおそらくそういった人を増やすことになる。

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昭島の銀杏並木と紅葉2016

2016-11-28 17:45:12 | Weblog

24日の思いもかけない積雪でもみじは散ってしまい、散歩道のもみじも終わりに近づいている。昭和の森ゴルフコースは26日土曜までクローズし、周辺は枯葉も落ち冬景色、今年の秋は短かった。

銀杏並木はホテル側は葉が落ち、モリタウン側が黄金に染まって来た。

散歩するつつじが丘団地入り口のもみじ

団地内のもみじ林、先日の雪で落葉した。ここは下地に苔が生えており、本来なら見頃なのだが

我が家の庭で輝いているのはブルーベリー、実は何故か採れないので紅葉を愛でている。これではレッドベリー

 

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不可解なビール系酒税の改定

2016-11-26 22:21:30 | Weblog
政府・与党はビールの税を下げ、発泡酒や第三のビールの税を上げて同一税率にする方向でビール会社と調整に入ったという報道。何のためにするのか誠に不可解な話だ。報道によれば、市場のゆがみを是正するというのが目的のようだが、現在ビール(350ml)の値段は180円ぐらい、私がよく飲むベルギー製第三のビール、ベルジャンキングは88円だ。年金生活者にとって、第三のビールはコストパフォーマンスが良く大変助かっている。格差社会となった日本のビール市場で第三のビールの存在は大きいと思う。市場のゆがみどころか消費者にとっては合理的だ。
 
消費税議論でかつてブログに書いたが、欧州では貧者でも生活が維持できるように食料品だけは5%程度の税率に低く抑えている。今回のビール系酒税を55円に統一すれば、当然ビールの値段は22円下がるが、第三のビールの値段は26円近く大幅に上がり、ビールが158円に、第三のビールは113円になるはずだ。しかし、政府・与党はビールと発泡酒だけにして第三のビールはなくすという。消費者を無視した案だ。ヴェルサイユのバラで、「庶民は貧しくパンを食べられません」ということを言われたマリーアントワネットは「それならケーキを食べれば良い」と言ったセリフを思い出した。
 
第三のビールが無くてもビールを飲めということで誰が利益を得るのだろうか?ビール会社か財務省か?第三のビール愛好家はコストが倍掛かることになることは確かだ。
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昭島雪景色 in November

2016-11-24 18:10:31 | Weblog

雪という天気予報でも積もることはないだろうと、ところが降りしきる雪、ランチ会に赴いたホテル・フォーレストイン昭和館で印象深い雪景色が眺められた。

正面のもみじも白黒の世界に入り込んでる

チャペルも今日はひっそりと、一月早くクリスマスが来た気分

うっすらと右にもみじが雪を被ってる

 

 

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コロンビアで日本人大学生を襲った悲劇

2016-11-22 23:36:04 | Weblog
2016年11月19日、南米コロンビア・第二の都市メデジンで一橋大学社会学部4年生・井崎亮さんが強盗殺害に遭ったという悲報が報じられた。井崎さんは今年4月から大学を休学中で、バックパッカーとして世界一周旅行中で、アフリカ、アジア、欧州からメキシコを経てコロンビアに着いて事件に遭った。メデジンに到着し、街に出た際、二人組の強盗に携帯電話とタブレット端末を奪われ、追いかけて取っ組み合いになったところ拳銃で2発撃たれ死亡したとの報道。
 
就職前に、世界の国々とくに途上国を見分し、将来支援活動をしたいということは視野も広がり、グローバル化の進む中で大いに意義のあることだと思う。内向きな日本人にとって勇気ある若者がいることは素晴らしいことだが、有為の若者が命を落とすことは痛恨の極みだ。
 
私の経験から世界をバックパッカーで旅行をしたい、途上国の人々を援助をしたいという若人に以下のことを是非伝え、無事帰国してもらいたい。
日本以外は銃社会だと認識し、強盗に遭ったら先ず取られるものは全て差し上げるということ、ということは外出するときは取られても良いものを身につけておく。井崎さんは携帯電話とタブレットを持っていたが、これらは最も狙われやすい途上国では貴重品だ。南アで会議があったとき、私の知人はホテルを出たとたんに腕時計をひったくられた。腕がついていただけ幸いだった。時計のためなら腕を平気で切り落とすからだ。
 
途上国での経験を積みたいなら、今や日本のNGO、NPOが全世界で活躍しているので、そこでボランティアすることが最も安全で短期間に知識を得られる。現地の治安事情を熟知しているからだ。毎年10月に外務省主催で日本の途上国援助団体が、年に一度終結し、活動内容を展示したり、発表したりするので、そこで様子を聞くのも良いし、ボランティアに応募するのも良いだろう。(詳しくはグローバルフェスタJAPANで検索)
外務省の安全情報を絶えずチェックすることも必要だが、今回の事件のあったメデジンはレベル1で渡航中止地域ではないが、コロンビアでは周囲にレベル2,レベル3の中止地域もあり、相当の用心が必要な国だ。
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昭和記念公園、落胆と紅葉(昂揚)

2016-11-20 22:15:11 | Weblog

今日の昭和記念公園は凄い人出、入場券を買う行列は見たことないほどの混雑ぶり、どこかの放送局で紅葉の実況でもやったのか?

季節は予想以上に早く変わり、いつもだと見頃の銀杏並木昨日の雨で落葉し、皆落胆してた。ところがまだ早いと思っていた楓が最高潮で日本庭園では美しさに皆昂揚してた。

渓流の上流、ここからとんぼ池を経て日本庭園へ

日本庭園へ

 

 

 

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紅葉の思い出、やはり永観堂

2016-11-19 15:56:08 | Weblog

今日は寒い雨、紅葉狩りには行けず、思い出の景色を記憶から

やはり、一昨年の京都永観堂禅林寺のもみじが今でもよみがえってくる。日頃の楓林に対する養生が完ぺきであることが素晴らしい色を生み出している。適度の湿度が楓には必要で、そのためには楓林の下地は苔でおおわれる必要があり、事実近所で綺麗な楓林の下地を見ると、苔がちゃんと生えている。広い境内で苔を枯らすことなく維持するにはかなりの努力が必要だ。

見学通路は楓林と分離されており、見学者が林に入ることはなく、保護は完全

永観堂の素晴らしさは高所からも庭園を俯瞰できることだ

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ボジョレヌーボーとトランプリスク

2016-11-17 23:34:35 | Weblog

今日はボジョレヌーボー解禁の日、30年間毎年この日、11月の第3木曜日にボジョレを飲んできた。1年に一度味わうボジョレの味は今年も例年と変わらずみずみずしい新鮮なもので、今年のワインのできが判る。ということは今年は気候が良かったと言える。ところがのんびり味わえない今日この頃で、いわゆるとトランプリスクだ。温暖化を止めるため、1997年京都で先進国がCO2など各種温暖化起因ガスの排出を制限する議定書を結んで2005年に発効した。ところが世界の温暖化ガス排出の大部分を占める米国、中国はこれに加わらず、地球の温暖化は海水の上昇で島国が沈むとか、大型の台風、ハリケーンに見舞われ、温暖化の影響がひたひたと迫ってきた。今年に入ってアフリカでは干ばつで発電ができないとか飲み水が不自由になっている。さすがに危機感が満ち、ようやくパリ協定で、米国、中国は温暖化防止に積極的になった。

ところがトランプ次期大統領の政策には、パリ協定から離脱するリスクがある。リスクでもTPPからの離脱リスクとか壁を造るリスクなどは取り返しができるリスクだが、気候変動だけは取り返しが不可能だ。温暖化の影響は動植物に忍び寄っている。ワインでも温暖化はフランスでのワイン生産に微妙に影響を与えている。英国でもワイン生産ができるようになった反面、ボジョレヌーボーが飲めなくなる日が来るかもしれない。

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トランプ効果、日本人に気付かせるか

2016-11-15 21:02:45 | Weblog
トランプが勝利したとたん、米国の株が上昇、直後に暴落した日本の株もそれに釣られて一気に上昇、あまりの変化に玄人の投資家も大損をしたようだ。米国での株上昇はトランプの経済政策(これだけは真実味があった)が財政の拡大でインフラ投資、減税で企業の投資や消費が拡大といったトランプ効果によるものだ。ついで金利が上昇し、ドル高になり円は107円に下落、これを受けて東証日経平均株価も17500円となった。株屋の予想では年末には18000円とのこと。トランプが勝ったら円高と皆言っていたのにトランプ効果はたいしたものだ。
 
しかし、これはあくまでも短期の効果で、これから人事が決まり、大統領になってから外交政策などが明確になる。日本にとって重要なのは安全保障の行方で、トランプがどこまで本気に西太平洋の米軍駐留を考えているかに掛かっている。米国人の本音はGDP比5%にのぼる世界一の軍事費を負担してるのに、日本やドイツはGDP比1%前後というのは不公平だと言うことで、トランプはそこを選挙戦で強調した。
 
米軍が日本から撤退ということも現実味をおびると、戦後長期間米軍が日本に駐留することに慣れた日本人に気付きを与えるかもしれない。確かに世界経済3位の大国が自国の防衛を他国に長期間依存しているという姿は歴史上今まで無かった。日米安全保障条約のおかげで最小限の費用で平和が保たれてきたわけで、この条約を結んだ故吉田茂首相の考え抜いた慧眼だが、戦後71年、トランプの出現で我が国の安全保障について大議論をしなければならない事態になるかもしれない。何ヶ月もTPPを議論してる国会が滑稽に思えてならない。これもトランプ効果。
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昭島の初秋、銀杏並木

2016-11-13 18:55:11 | Weblog

初秋の昭島、今日は産業祭りで賑わい銀杏並木の駅側ではB級グルメのお店が競っていた。陽気に恵まれ、3時過ぎには完売。

ホテル昭和館側の銀杏並木は早くも色づき、月末には全体が黄金色になるだろう。夕陽に輝く並木道

ホテル昭和館前

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