行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

歴史は繰り返す政党の合従連衡

2017-09-29 23:26:23 | Weblog

政治は一寸先が闇というが、今回の民進党の解党、希望の党への合流は驚いた。ベテランの政治記者も想定外のことだと言っている。民進党のていたらくと小池劇場の登場が巧くマッチングしたのだろう。民進には多くの候補者がいると同時に資金は140億円ある。一方希望の党は精一杯候補者を立てても資金のない100人程度。
都民ファーストでも、国会でも大量当選した○○チルドレン達、学歴とか経歴は立派でもすぐ役に立つか判らない。それどころかスキャンダルを起こして足を引っ張る恐れがある。経験のある前職なら候補者として安全パイだ。

それを野合だと非難するのは簡単だが、これまでの歴史を見ると、政権を取るためには1993年の非自民、非共産の社会、日本新党、新政党、民社、公明などが合従した細川内閣がその例だ。日本新党ブームが起こったが、人数でいえば四番目の政党だったが、小沢一郎が中心となって日本新党の細川が首相となった。この時、私が担当してた岐阜の佐藤観樹の当選祝いに駆けつけたが選挙区に帰ることなく東京に留まり、自治大臣になったと聞いて驚いた。

野に下った自民党が今回以上の予想外の動きを示し、何と社会党、さきがけと組んだのが1994年の村山内閣、これぞ野合の典型例だ。この時も少数の社会党党首を首相に据えた。自民党としては何としても政権を取りたかったのだろう。

今回の動きも同様なことだろうが、小池劇場で仮に過半数をとっても首相は小池が選挙に出ないとすると、他の野党から出ることになる。歴史は繰り返すのだろうか、興味は尽きない。

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安倍首相の解散理由国難でなく自分難

2017-09-27 18:51:41 | Weblog
安倍首相の解散への理屈づけ記者会見、国難突破と言われてもピンとこない。話を聞いていると自分に降り懸かる火の粉を払うために、国会では一切審議せず、冒頭解散をするとしか思えない。国難と言われると先ず北朝鮮問題が考えられるが、それなら解散総選挙で内閣が空っぽになるなんて最も望ましくない事態だ。自衛隊を指揮してミサイル防衛をしっかり行うことこそ国民に安心をもたらすことだ。「国民に問う」とは何を問うのか判らない。北朝鮮問題は米朝の首脳間のやり取りから今が最悪の事態と考えないのだろうか??
 
少子高齢化が国難と見られないわけではないが、少子高齢化は30年も前から明確に予想してきた事態で政治の怠慢がもたらした人災だ。消費税で対策をとの主張は財政再建というもう一つの国難を放棄することになる。付けを未来にまわすことは世界一の借金(GDPの2倍1071兆円)を背負った日本政府のやり方はもはや限界点に近づいている。日銀に国債から(ETFという形で)株まで買わせ、日銀自体も限界点に達しつつある。
 
財政再建を狙いとした消費税増税は前回8%にした時点で、消費の停滞を招き、未だ所得の伸びも今一とあって経済のメインストリームである個人消費は勢いがまだない。この時、日本人には消費税は合わないというテーゼができた。今の状態で19年に増税すれば肝心の経済が毀損され、全体の税収が減収するという悪循環に陥る。格差社会での税収増は累進課税を強化することで可能となる。高所得者の税率を50%から以前の70%に戻すような大胆な改革が必要だ。
 
解散と伴にかつての同志、大畠元経済産業相、高木元文科相等が引退する。寂しいが日本を背負う若い人に引き継ぎを託したい。
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大相撲秋場所、1年経ったら様変わり

2017-09-25 22:13:39 | Weblog
 
記録ずくめの豪栄道全勝優勝

前々回のブログで秋場所は豪栄道が主役と書いたが全勝優勝するとは驚いた。豪栄道2敗で日馬富士、遠藤とで優勝決定ともえ戦と期待していたが日馬富士に窮余の策首投げで勝って一気に全勝へと駆......
 

どう評価したら良いか、秋場所、3横綱2大関が休場し、危機感に満ちたが、序盤は豪栄道の快進撃と若手力士の躍進で何とか挽回できると思った。終盤に入ると、豪栄道が乱れだし、まさにめちゃめちゃ、優勝の星数も全勝優勝の期待が2敗か3敗止まりと思いきや、序盤で3連敗し優勝はないと思った日馬富士が千秋楽で豪栄道に2連勝して逆転優勝。私の記憶には11勝4敗で優勝した例はない。ファンは正直、こんな場所見られないと買ったチケットをネットで売り出したので、チケットは大安売りとなった。

場所前に完売したので、相撲協会は懐が痛まなかったが、順当に横綱が優勝したとはいえ、寂しい成績だ。

そんな中で希望の星は、10勝5敗を挙げた阿武咲、新入幕以来3連続の10勝5敗、もちろん新記録だ。因みに10勝5敗は琴奨菊、遠藤、大翔丸でもう少し頑張れば優勝決定戦に臨めた。とにかく怪我のないことを願う。

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NHKニュース速報がおかしい

2017-09-23 10:32:39 | Weblog
昨日NHKのニュース速報が流れた。北朝鮮かと構えたら、「早稲田実業の清宮幸太郎選手がプロ野球に」という内容だった。確かにスポーツ界では話題のテーマで記者会見には135人が押しかけたというからこの分野ではトップニュースだろう。しかし公共放送が速報で流す内容なのか首をかしげる。国民が早く知らなければならないニュースではない。通常のニュースのトップ扱いにすれば良い内容だ。地震の震源地だとか、津波が来るか来ないかといったそれこそ速報しなければならないものに絞るべきだ。
 
同様にNHKは20日、安室奈美恵が引退を発表したというニュース速報も流した。これも公共放送が国民に早く知らせなければと言う内容ではない。確かに一世を風靡した歌手であることは確かだが、現在では少女合唱団全盛でそんな名の歌手が確かにいたね、今更という感じがする。40代には熱狂的なファンもいることだから通常ニュースの中で触れるぐらいが妥当だ。
NHKニュース速報はいち早く国民に知らせなければと言う緊急事態に絞り込み、ディレクターの思い込みは止めて貰いたい。
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もり・かけ解散総選挙!

2017-09-22 22:37:30 | Weblog
ついこの間、安倍首相は新たな内閣を発足し、仕事師内閣で出直しと言っていたのが、臨時国会冒頭解散、10月22日選挙という。政治の世界は一寸先が闇と言うが、それにしてもメチャクチャで、国会開催を伸ばしていた間、森友・加計問題で新事実が出てきて、臨時国会で触れられたくない深い闇があると思わざるを得ない。消費税の使い方を国民に問うなどと言いつくろっているが、大義も名分もない解散で、もり・かけそば屋で解散という歴史上汚名を残す国会となった。
 
選挙をやるからには勝たなくてはならない。猿は木から落ちても猿だが、国会議員は落ちたら普通の人となる。野党が弱い時を狙いたいという自公の議員の心理が、安倍首相を推したことは間違いない。選挙だけは何が起こるか判らない。私も現役の頃組織が抱えていた国会議員の選挙応援に駆けずり回った。出陣式の前日訪れた常勝の候補者は急遽入院したと言われ、出陣式には奥方に出て貰ったが、朝になったら入院の噂は選挙区に拡がり、あえなく惨敗。最近はSNSでフェイクニュースを流され選挙期間中に挽回できないこともあり得る。
 
野党も危機感から死に物狂いで陣営を固めることだろう。もり・かけで新事実が暴かれれば、自公は苦しくなる。英国の二の舞が起こるかもしれない。
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昭和記念公園、夏の名残から秋へ

2017-09-18 15:52:23 | Weblog

台風一過、30度を超す真夏のような気温、最後の夏を楽しむつもりで、昭和記念公園の曼珠沙華とコスモスを見に散歩した。

台風の風に負けず頑張った曼珠沙華、今年はけっこう多かった。

彼岸花とも呼ぶが、我が家の鉢に昨年から植えもしないのに咲き出した。不思議だ、ご先祖様が現れたのかもと、大切にしてたら今年も咲いた

東花畑のキバナコスモス、雨と風で無残な状態、立ち直れるか?!

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年金生活者のマネー、証券会社の選択

2017-09-17 18:30:21 | Weblog
かつて、証券会社といえば、野村、大和、山一、日興だったが、時代は変わり淘汰とネット化で様変わりだ。年金生活者のマネー運用はこの低金利時代まさか定期預金などしてる人はいないだろう。元本の安全性だけを求めてたら小遣いの元となる利息はスズメの涙どころかミミズの涙だ。リスクを最低限にしながら資産の運用を図るのには、株、ETF,投資信託、リートを組み合わせることが基本。これらは全て証券会社を通して買うことになる。
 
年金生活者は売買手数料の安いネット証券会社をメインに据える。手数料が安いだけでなく、現在の業界は日進月歩、ものすごい種類の投資信託が毎日のように出て来る。ネット証券の方が取り扱い商品が多く、より手数料や信託報酬料の低いものを選べる。大手証券会社は全国に店を持ち、人員を配置しているので、手数料はネット証券より5倍以上もするし、投資信託も原則自社のものを薦めるので、口座を開いても情報を取るぐらいの付き合い方が良い。細かいデータは kabukiso.com で証券会社を比較して選択することを薦める。
 
証券会社は敷居が高いと感じる人は、先ず銀行で信託口座を開いて、投資信託から初めたらどうだろうか、定期預金を万が一してるようなら即解約し、その銀行で扱っている投資信託で債券投資をすれば、比較的安全だ。その場合もノーロード(手数料ゼロ)のものを選択すること、銀行からは手数料を割引するキャンペーンをするから窓口に来いと電話が掛かってくる。毎年掛かる信託報酬の高いものを買わされたら、手数料を10%引かれても長期間保有するのであれば損することになる。
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今日は自分にとって国際デー

2017-09-14 22:30:55 | Weblog
戦前立川にあった帝国陸軍航空工廠で働いていた朝鮮半島、台湾、中国からの労働者が故国に帰ることなく亡くなり、無縁仏となった。彼らの住居が昭島市にあったことからこれらの方々を慰霊する墓碑を1973年昭島ロータリークラブが秋川霊園に建立し、それ以来毎年秋の彼岸に会員全員で供養している。徴用工の問題が政治問題化しているが、日本のために働き、遠く離れた異国で亡くなった方々を慰霊することは日本人として当たり前のことだ。墓碑の草むしりなどは1週間前にボランティアの学生諸君が実施してくれた。歴史をバイアスなく見つめて貰うことも重要だ。
 
読経の中、線香を手向け、その後、今度はカンボジャの現実についてあきる野市のNPO、ASAP(アジアの子供たちの就学を支援する会)大沼副理事長より講演を聴いた。10年間の活動を続け、その間小学校を7校建て、今年は高校を開校しようとしている。昭島ロータリークラブは太陽光発電装置、通学用自転車、ピアニカ等の支援を毎年続けてきた。私の経験からこうした活動は、寄贈しただけでは駄目でフォローし、チェックが必要だ。その点、ASAPは毎年現地におもむき、小学校舎や設備のフォローだけでなく、メインテナンス(主に掃除、修理)の指導を徹底し、躾まで伝授している。
 
今日の話では、カンボジャの先生の賃金は以前の月50ドルから235ドルに改善し、今や3000人も応募があるので量は満たされているが問題はどう教育して、質を向上するかだが、依然として音符を知らない状況だ。日本に呼んで教育させたいと協力を養成された。
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ああ大相撲が危機!!

2017-09-12 22:44:22 | Weblog
秋場所の大相撲、3横綱が怪我で休場、見所は高安の強さと、宇良の技かと思ったらこの2人も負傷休場、しかも先場所準優勝し、巨体を活かした強さを期待した碧山まで休場した。主役がぞろぞろ欠場しては当に大相撲の危機だ。
 
春場所の時にブログで「久しぶりの4横綱がそろうと喧伝したが、白鵬は足の故障で6日目から休場、豪栄道も膝の故障で7日目から休場と最後まで体調が良かったのはようやく腕の負傷が回復した日馬富士ぐらいだった。会社なら幹部がほとんど怪我してる状態だったらつぶれてしまう。照ノ富士はこの二場所かなり怪我の状態が悪くても無理して出場していた。力士の怪我が多いのは4場所制から6場所へ移したことが影響しているのかもしれない。経営上の問題もあるかもしれない力士がまともな身体で相撲を取れる制度をこの際考えるべきだろう。又、稽古のやり方も再点検すべきだ」と書いたが杞憂が本当になってしまった。
 
怪我して無理して出場すると、相撲の取り口もはたき込みが多くなる。それしか勝つ術がないからだ。宇良のように怪我が更に悪化することも考えられる。力士が大型になったので怪我が多いと舞の海さんは言っているが、根本原因は場所が多すぎることだ。4場所2準場所制に戻し、力士の健康を第一に考えないと負傷者は増えるばかりだ。
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アベノミクスの怖い話

2017-09-10 18:52:20 | Weblog
第一線で活躍している記者を招いての勉強会、アベノミクスの検証がテーマだが、前座ではレベルの低い国会議員の不倫報道がひとしきり話題になった。7日の昼間の民放は多くのコメンテーターを迎えて競って報道していた。こうした議員を税金で雇っていると思うとやりきれない。

しかし、本題の方は北朝鮮のミサイルに劣らず怖い話となった。アベノミクスが5年経っても財政ファイナンスで支えられて何とか持っているが、日銀所有の国債残高は466兆円に達し、更に毎年80兆円国債を買い続ける状況だ。お金を刷れば成長するという「ブードゥー経済学」は破綻している。また支えてきた日銀の異次元緩和は2%インフレの実現も先が見えないことを黒田総裁も認めざるを得ない。日本の国債残高はGDPの229.8%に達している。当初、アベノミクスに賛同していたノーベル経済学賞受賞ポール・クルーグマンも日本のような人口減少社会では不可能と兜を脱いだ。
 
問題は、これからどうなるかだ。経済学者を含めてこのことにはっきり言い切っているのはモルガンスタンレーでトレーダーをしていた藤巻参議院議員で、多くの著作で日本経済の崩壊と円の大暴落を主張している。講師のA氏によれば、今のままではいずれ日銀が買い支えている日本国債の暴落に始まり、円の大暴落、輸入品の暴騰からハイパーインフレになる。持っている国債は紙くず、預貯金も大幅に目減りする。メガバンクは既に国債を日銀に売り、海外債を大幅に買い込んでいる。
 
実はこれと同じことが70年前に起きた。1930年代後半、軍事費調達のため国債を大量発行して日銀に引き受けさせた。1945年には政府の債務は200%を超える状態であった。敗戦をむかえるや、国債は暴落、紙くず同様になり、ハイパーインフレの結果、新円切り換えで預貯金は大幅ダウンに。国民の財産は一瞬にしてリセットされてしまった。
米国、欧州は中央銀行が出口戦略で量的緩和の縮小に手を付け始めた。日銀は出口戦略については口を固く閉ざしている。
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