政治は一寸先が闇というが、今回の民進党の解党、希望の党への合流は驚いた。ベテランの政治記者も想定外のことだと言っている。民進党のていたらくと小池劇場の登場が巧くマッチングしたのだろう。民進には多くの候補者がいると同時に資金は140億円ある。一方希望の党は精一杯候補者を立てても資金のない100人程度。
都民ファーストでも、国会でも大量当選した○○チルドレン達、学歴とか経歴は立派でもすぐ役に立つか判らない。それどころかスキャンダルを起こして足を引っ張る恐れがある。経験のある前職なら候補者として安全パイだ。
それを野合だと非難するのは簡単だが、これまでの歴史を見ると、政権を取るためには1993年の非自民、非共産の社会、日本新党、新政党、民社、公明などが合従した細川内閣がその例だ。日本新党ブームが起こったが、人数でいえば四番目の政党だったが、小沢一郎が中心となって日本新党の細川が首相となった。この時、私が担当してた岐阜の佐藤観樹の当選祝いに駆けつけたが選挙区に帰ることなく東京に留まり、自治大臣になったと聞いて驚いた。
野に下った自民党が今回以上の予想外の動きを示し、何と社会党、さきがけと組んだのが1994年の村山内閣、これぞ野合の典型例だ。この時も少数の社会党党首を首相に据えた。自民党としては何としても政権を取りたかったのだろう。
今回の動きも同様なことだろうが、小池劇場で仮に過半数をとっても首相は小池が選挙に出ないとすると、他の野党から出ることになる。歴史は繰り返すのだろうか、興味は尽きない。