03年の欧州の夏は異常に暑く、冷房の普及してないパリではかなりの死者が出たと報じられた。その時滞在したグリンデルワルドは軽井沢と同じ1000mの高度だが昼間は暑く冷房のないホテルには居られない状態だった。朝食の時はまだ涼しく、アイガー北壁を眺めながらテラスで食事をした後、涼を求め登山電車やロープウェイで2000mの高度まで登ることが日課となった。
長距離ロープウェイで一気に、メンリッヒェン(2230m)というアルプスを眺めるパノラマポイント(眺めの良い地点)まで登るとユングフラウからメンヒ(写真)、アイガーが望め、振り返ると氷河を頂いたヴェッターホルンの麓にグリンデルワルド村が巨大な自然に抱かれて小さく見えた。
反対方向は、1000mをこえる深い谷で、谷底の村ラウターブルンネン(796m)が小さく見えた。また深い谷のはるか先にミューレン(1634m)村やその奥にそびえるシルトホーンや氷河が眺望できた。辺りは牧場でカウベルを付けた茶色の牛が人なつっこく寄って来るが、牛のつけているカウベルは大きなためかうるさいくらいの音で、昼寝をするときにはなるべく牛のこないところを探した。
このあたり木はなく、お花畑や草と岩だけで直射日光をさけるため傘を差してのハイキングとなったが、登山道は広くベビーカーを押しながらハイキングしている家族連れや、ゆっくりと散歩を楽しむ老人もいて快適なコースだった。クライネシャイデックまで高低のないゆったりとした道(写真)が続き、高山植物やはるか彼方の氷河を眺めながらの2時間はまさに至福の時だった。その時は8月中旬、大部分の花の盛りは終わり、リンドウ、青トリカブト(写真)などが咲いているぐらいだった。
長距離ロープウェイで一気に、メンリッヒェン(2230m)というアルプスを眺めるパノラマポイント(眺めの良い地点)まで登るとユングフラウからメンヒ(写真)、アイガーが望め、振り返ると氷河を頂いたヴェッターホルンの麓にグリンデルワルド村が巨大な自然に抱かれて小さく見えた。
反対方向は、1000mをこえる深い谷で、谷底の村ラウターブルンネン(796m)が小さく見えた。また深い谷のはるか先にミューレン(1634m)村やその奥にそびえるシルトホーンや氷河が眺望できた。辺りは牧場でカウベルを付けた茶色の牛が人なつっこく寄って来るが、牛のつけているカウベルは大きなためかうるさいくらいの音で、昼寝をするときにはなるべく牛のこないところを探した。
このあたり木はなく、お花畑や草と岩だけで直射日光をさけるため傘を差してのハイキングとなったが、登山道は広くベビーカーを押しながらハイキングしている家族連れや、ゆっくりと散歩を楽しむ老人もいて快適なコースだった。クライネシャイデックまで高低のないゆったりとした道(写真)が続き、高山植物やはるか彼方の氷河を眺めながらの2時間はまさに至福の時だった。その時は8月中旬、大部分の花の盛りは終わり、リンドウ、青トリカブト(写真)などが咲いているぐらいだった。