変奏曲イ長調では、北京生まれの趙静(ザォ ジン)のチェロ独奏が目玉、若い奏者であったがすばらしい音を出し、脳みそが洗われた感じがした。昨年見た映画「おくりびと」のチェロ演奏で感動して以来、チェロの音色に魅せられた。
オペラを見ているような交響曲「マンフレッド」では弦楽器のすごい迫力に驚いた。大きな音を出す管楽器に負けない迫力でプレトニョフは見事に引き出した。
東京フィルは1911年に誕生、100年になろうとする歴史の重みが感じられる演奏であった。東京フィルの名誉指揮者はチョン・ミョンフン、たまたま旅先で暇ができ、ウィーンやロンドンで演奏会に行った時、彼が指揮を執っていた。11月には彼の指揮する定期演奏会があると聞いた是非行きたいものだ。