行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日航は羽ばたけるか?

2009-10-21 08:43:38 | Weblog
今、成田でフランス行きのフライトを待っているが、最近の旅行は格安バックツアー利用のためか海外航空便ばかりで日航に乗れない。コスト競争力が無いためだ。

映画「沈まぬ太陽」が24日に公開されるという時期に日航が沈みそうになっている。マーケットでは債務超過ということになり、株価も下がっている。大手銀行からの債務も5000億を超え、確定給付の年金債務も3000億といわれている。一企業に多数の組合があり、経営者は代々運輸官僚が天下り、労使関係はまさに「沈まぬ太陽」の記述どおりの状況だった。

この会社の再建は容易ではない。米国GM型の再建方法しかフラッグシップを再建できないのではないかと思うが前提は労使特に複数の労働組合が危機感を持ち、団結しなければ新生JALは羽ばたけないだろう。完全に会社がつぶれては年金もなくなることを考えるとOBも痛みをある程度分かち協力することが必要だ。

羽ばたくためには銀行も債務の軽減、そして国費の投入となれば、関係者全てが何らかの痛みを分かつ覚悟がなければ納税者たる国民は納得しないだろう。かつての颯爽としたJALを知って私としては再建して欲しい。格安バックツアーでも入札に勝てる会社になって貰いたい。
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