行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

羽田ハブ空港化への衝撃

2009-10-15 11:06:33 | Weblog
前原大臣の関西空港問題での橋下知事との会談で羽田空港のハブ化発言が飛び出し、千葉県は大騒ぎとなった。自民党政権下でも羽田の国際化がじわじわと進められたがさすがに羽田空港のハブ化までは遠慮していた。しかし成田空港建設において歴史的にしがらみのない民主党政権では常識的な正論として提案された。ただその提案の仕方が前原流でいきなりドンと出されたので衝撃度は大きかった。

私は現役時代に40カ国以上の空港を利用したが世界の空港に比較し、世界第2位経済大国の表玄関として、成田空港の空港使用料の高さと貧弱さが情けなかった。長い間、滑走路が一本しかなく、まるで太平洋諸島の空港並みであった。この10年、シンガポールや香港の新空港は2本の4000m級の滑走路を持ち、巨大でハブ化を狙っているし、事実そうなりつつある。これに対抗して建設された韓国の仁川新空港はさらに大きく3本の4000m級滑走路を持っている。

これらに対抗できるのは現在日本には羽田空港しかない。シンガポールエアやキャセイはJALをこえた航空会社に成長している。JAL再建にも関連しよう。これからの中国の成長をにらんだ上海新空港は3本の4000m級滑走路を持ち、最先端のリニアモーターカーで都心と7分で結び、アジア各国と中国大陸とのハブ化を狙っている。

欧州のハブ空港、ロンドンヒースローやパリシャルルドゴールではそれぞれ既存の首都圏空港との連携運営をしている。やや遅れてしまったが、成田と羽田とのアクセスを含めどうしたらハブ化ができるか知恵を絞って貰いたい。
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