行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

オバマ大統領ノーベル平和賞授賞とアフガン

2009-10-13 18:08:04 | Weblog
オバマ大統領の平和賞授賞については米国内でも異論が出ている。就任早々、東欧に設置予定のミサイル防衛システムを撤去し、ロシアとの軍事対決が忌避されたことや、核兵器廃絶への決意を表明したことが授賞に結びついたようだ。

平和賞授賞反対論は、日本国内では核兵器を使った国の大統領というのがあるが、国際的にはアフガンで空爆をしているという指摘がある。空爆はこれまでの歴史を見ても私個人の体験でも軍の施設か民家か区別なく襲い、多くの民間人が犠牲となる。スマート爆弾で軍事施設だけを狙うといってもイラクの例では民家が爆撃され、ユーゴでは中国大使館が誤爆された。

アフガンの情勢は空爆無しでタリバン掃討ができるのであろうか、米国では陸軍の増派が検討されている。いずれにしても今回の平和賞授賞でオバマ大統領はやりづらくなった。ホワイトハウスへアフガン撤退のデモも押し寄せ、カナダ軍、イタリア軍は派遣部隊から死者が出たことから撤退を表明している。

岡田外相がアフガン訪問をしたが治安の悪化故に滞在時間1時間という短さ、カブール市内の視察さえできなかった。自衛隊の海上給油支援もほとんどがパキスタンの海軍向けでそれがほんとにアフガン支援なのか判らない。カルザイ政権はこの7年間何をやってきたのであろうか?民衆の心は離反して反政府勢力の跋扈を許している。

オバマ大統領の平和賞授賞を機に和平への道を探るべきではないだろうか?オバマ訪日の時に最大課題として詰めた議論をやって貰いたい。アフガン援助が税金の無駄遣いにならないためにも
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