行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

サモアが津波に襲われた

2009-10-01 22:37:05 | Weblog
 珊瑚礁、白砂、椰子の林に囲まれた天国のような島、サモアが津波に襲われた。私がJICAの依頼で海外青年協力隊の環境調査に訪れたのは10年ほど前。現在も12名の隊員が活躍しており無事を祈るしかないが住居はほとんど防潮堤もない海外沿いなので5mの津波ではほとんどの家が被害にあったと考えられる。

 当時、サモア人の伝統的家屋には壁がなく柱と屋根(ファレと呼ぶ)だけなので夜電気が灯ると丸見えになり、ソファーや柱時計、ラジカセまで見えてしまい台風が来たらどうなるのか心配した。多くの家財道具が流されたのではないだろうか

 ミュージカル「南太平洋」は西サモアが舞台、島の娘のモデルの女性がいて、自分の名を付けたアギス・グレーという高級ホテルを首都アピアの海外沿いで経営していた。私が滞在したツシタラホテルもアピアの郊外、道路を隔てただけで珊瑚礁の美しい海だった。ホテルは無事なのであろうか。

 これだけネットが発達しているのに限られた情報しか入ってこない。BBCによると防災無線があったがどうしたわけか携帯電話のメールで地震が起きたときに津波避難勧告が出たくらいで、逃げ遅れた人もいたらしい。

 ハードを援助しても使い方に慣れた人を訓練しないと何もならない。ちなみにサモアの空港も、島を結ぶフェリーも日本の援助だ。海外青年協力隊員や技術協力専門家が活躍していた姿を思い出した。
コメント
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