行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

企業価値世界一のエヌビディアはアメリカンドリームの典型

2024-06-20 17:24:01 | 企業
ゲーム用半導体GPUを開発してた会社が短期間でAI用GPUに特化し、あれよあれよという間に世界一の企業になり、一昨日から大騒ぎで、以下のニュースが世界を席巻した。
 米半導体エヌビディアの時価総額が18日、米マイクロソフトを抜いて世界首位となった。生成AI(人工知能)の登場により、スマートフォンの革新を主導したアップルやグーグルなどの米巨大企業から、株式市場の盟主の座はAI時代の新たな基盤企業へと移る。
エヌビディアの株価は前日比3.5%上昇した。QUICK・ファクトセットによると時価総額は約3兆3350億ドル(約526兆円)

振り返ると、22年に入るとエヌビディアの株価は金利の急上昇とコロナ期ブーム後の需要の落ち込みに揺れる他のテクノロジー銘柄と共に低迷した。ところがオープンAIが22年後半にリリースした対話型AI「ChatGPT」は瞬く間に話題となり、ChatGPTや他の生成AI製品に必要なエヌビディアのGPUへの注文が殺到する。同社が23年2-4月(第1四半期)決算を発表したとき、その事業の飛躍はウォール街のほぼ全員に衝撃を与えた。エヌビディアは、平均予測を50%余り上回る四半期売上高見通しを示したのだ。
エヌビディアのデータセンター向け売上高は、23年度に初めてゲームの売上高を上回った。アナリストはエヌビディアの今年度売上高が1000億ドルを超えると予想している。

株価は急騰し、企業価値が2兆ドルから3兆ドルになるのに要した期間はたったの96日、追い越されたマイクロソフトが945日掛かったことを考えると、魔法のようだ。

エヌビディアは台湾生まれの米国人ジェイスン・ファンCEOが1993年に30歳の誕生日に共同設立し、彼の所有する株の資産価値は15兆円程度にふくれあがり、まさにアメリカンドリームを実現したといえる。株価はこの1年間で3倍になっており、1年前に同社に投資をしていたらその人もアメリカンドリームだ。


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