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コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ツリシュスラン 

2015-08-11 19:05:15 | 登山


今回は再び富士山の森へ、この時期に咲くツリシュスランを探しに行ってきました。
毎年この忙しい8月の旧盆前後が開花時期ですので、計画しては都合が悪くなり
なかなか探しに行けませんでしたが、今年はようやく予定どうり行くことができました。

前回のフガクスズムシソウはブナやイタヤカエデの樹に付いた苔などの上に根を張る半着生
のような感じですが、ツリシュスランは先週に見てきたカシノキランと同じ着生ランです。

フガクスズムシソウは、どんな森を探索したら良いか何となくわかりましたが、
着生ランは、気まぐれなところもあるからな・・・・

まずはスタンダードに空中湿度が高い前回と同じような感じの森を探し歩き
着生してそうなブナやイタヤカエデに出会ったら、双眼鏡を使って高い枝の先まで
見落とさないように、しっかり観察しようと思います。

自分の感で2ヵ所、場所を選びました。

まぁ~富士山の山頂まで登るくらいの感じで、楽しみながら歩こうと思います。



少し日が昇りかけた薄暗い森を奥へと・・・・
ツルアリドオシは小さな赤い果実になり
ヤマシャクヤクの果実は、とても色彩鮮やかです。










見上げてばかりして歩いていたら、足元にはコアツモリソウの群生。
下からのぞきながら、ここで遅い朝食を。











すっかり日が昇り暑くなってきました。
ここの森にキリを付けて、フガクスズムシソウの森へ。





          





ここの森はシットリしていて、着生している苔や羊歯が美しいです。

羊歯の仲間のオシャグジデンダは、幾何学的な造形と透ける緑が美しく
下から眺めているだけでも、癒されます。

少し疲れてきたので、大きく深呼吸。
























着生しているイワギボウシは丁度、花の時期にあたりました。
地味な着生ランより、花は見栄えがあり美しい清涼感があります。
この花が終わると、次はダイモンジソウですね。











大きなブナの樹には上の方の枝までイワギボウシが着生していて、
森のオアシスですね。 










そんな感じで大きなブナの樹に着生しているイワギボウシを見ていたら・・・・

イワギボウシの下の方にも何か咲いている!

ドキドキしながら双眼鏡で確かめてみると。




















ツリシュスランがいます!

こんな感じの所に咲くのですね。
下がった茎が花が付く位置で、上に向かってそり上がる独特の姿です。

300mmの望遠で、こんな感じの花風景です。
良い雰囲気で撮影できましたが、もう少し目線に近い場所で見てみたいので
更に探してみようと思います。






ヤシャビシャクは果実ができて・・・











マツノハマンネングサの花は、そろそろお終い。










アオベンケイ見つけた。












苔が着生した大きなブナに出会うと、何処かに隠れていないかと目を凝らして
探すのは宝探しのようで楽しいのですが、だんだん疲れてきました。

途中から、ザックを背負ったままひっくり返って、ザックを背待たれにして
寝転んで双眼鏡で観察するようになってしまいました。
これだと、首に負担がなくて楽でいいです。 寝転んで眺めていると、
なんだかとても気持ちがいいです。 
緑のカーテンに包まれて、このまま寝てしまいそう。  ZZZzzz (-。=













森の奥深く探してみましたが、目線の近くでは見つけることはできませんでした。

最初に写した画像を、帰ってから良く見てみると葉なども何となく写っていました。
手持ちで写した画像ですが、トリミングしてみます。

















花はもう少しだけ開くのでしょうか・・・
かなり距離がありますが、見つけることができたのは幸いでした。
また機会があれば、フガクスズムシソウのように、もう少し近くで見られる株を
探してみようと思います。


私が日帰りで行ける範囲ですが、シュスランの種類は、これで全て見ることができました。

ツリシュスランは房総には自生していないので、今回は富士山で探しましたが、
九州から北海道まで自生している常緑のランですので、もしかしたら
房総の奥深い所に自生しているのでは・・・なんて思ったりもします。
そういえばアケボノシュスランなどは、北信や北関東などの寒い積雪地域でも
自生していますが、房総でもみることができます。
これらの分布の意味することとは何でしょうか?
大昔の気候変動などの影響でしょうか。
それとも、その個体の特徴なのか・・・興味深いところですね。




8月11日






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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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不思議な「Jカーブ」 (z.toratora)
2015-08-12 20:05:41
いやもう、不思議、不思議の連続ですね!

ヤマシャクヤクの実はまるで満杯のアクセサリーポーチを開けたところのようで、ビックリです。

安定した体勢で見る双眼鏡の映像は格別ですね。ずっと見ていたくなります。

酔うかもしれないので一般にはお勧めできませんが、誰か運転を任せる人がいれば、助手席で双眼鏡を構えるのも楽しいものです。まさにスペクタクル!(笑)
返信する
z-toratoraさん (サクラスミレ)
2015-08-13 04:41:00
ヤマシャクヤクは有毒で鹿が食べないため
森の中にいっぱいあります。

着生ランの観察に300mmでは、役不足な感じ・・・
超望遠、買うしかないですね。
早く買っておけばよかったと、ちょっと後悔です。
返信する
知らない花ばかりです (はっぴー)
2015-08-13 12:27:16
ツリシュスラン、お写真が小さいので
ネット検索してジックリ拝見、珍しい形で着生するのですね。花も小さくて可愛いです。
着生ランを探すって、相当 力量が必要ですね。

丹沢にも群生があるので、そうかなと思っていましたが、
やっぱりヤマシャクヤクには毒があるんですか。
花と違って、実はチョット毒々しいですね。

一つ、参考にお伺いしたいのですが、
先日、単眼鏡の話題が出ていましたが、どうされましたか?
返信する
はっぴーさん、 (サクラスミレ)
2015-08-13 15:19:38
単眼鏡、実は一つ頂くことができまして
いつもザックのポケットに入っています。
2~3千円位の物でも十分使えるようです。
近くの花を拡大して観察したり、遠くの花を
確認するには、小さくて持ち運びに便利なので
重宝します。
今回の私のように、樹に着生している花を探すには
明るくて視界が広い双眼鏡でないと難しいです。

ツリシュスラン、丹沢にも似た雰囲気のブナの森
にいそうですね。

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