コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

花咲山 ~ 岩殿山

2021-11-04 18:50:54 | 登山

昨年の秋、なるなるさんから大月市の岩殿山から見る富士山と岩場に咲く
赤いツメレンゲの花の写真を見せてもらった時、険しい岩場に咲く花景色がとても印象深く
来年は機会があれば私も見てみたいと思っていました。

丁度紅葉前線も里山あたりまで下りてきたので、今回は花と紅葉の里山歩きに・・・
近くの花咲山にも自生地があるようですので、ふたりで花を見ながら秋の里山を
寄り道しながら一日歩いて来ました。

ツメレンゲは信州の河原に多く自生しているのを見ましたが
着生ランのように険しい岩場に自生しているツメレンゲの花は
見たことがないので、どんな花景色なのかとても楽しみです。
ついでに着生ランもいないか探してみます。















朝霧が立ち込めて良い雰囲気ですが、全体に雲が多く
富士山は、一時わずかに見ることができただけでした。

昨年なるなるさんが撮影した景色を1枚載せます。












一部破線ルートになっているからか、出会う人もいませんでした。

穏やかなな表情の石仏















これは馬頭観音ですね。











いつの時代なのか、歴史を感じさせる石仏ですが
馬が流通、農耕の要だった頃って、そんなに昔の事ではないような気もします。
自分が年を歳ったということかな・・・・・


紅葉の尾根道を歩いていると、足元の小石が河原や海で
見るような丸い小石ばかりだということに気がつきました。










所々にある岩を見てみると丸い小石が入った礫岩ばかりで
小石はこの岩が風化して出てきたものであることがわかりました。
海底で造られた地層が隆起してできた場所なのでしょうか?












広いテラスのような岩場が現れると、岩に付いている苔の中に赤い部分が見られるので
何かなと思っていたら、なるなるさんがツメレンゲが咲いていると教えてくれました。
この赤くて小さいコケのような物はツメレンゲの小さな株だということがわかりました。










よく見ていくと、小さな株が花を咲かせていました。










腰を落としてよく見ていくと小さな株が点在しています。






















奥久慈の岩場で見られるキリンソウやヒオウギもいました。















次に出会った自生地は、足の置き方に注意しないと踏みつけてしまうほどの
群生地です。

























花にアブがやってきた。
















それにしても素晴らしい花景色です。
全体が深い真紅ですので、凄く目立ちますね。自生種とは思えませんです。
しかも眺めの良い岩場に咲くなんて最高です。岩場に着生するランを見ているような雰囲気です。

















周辺の山には岩場のある山が多いので
人知れず咲いている自生地でも探してみようかな・・・・・・

そうそう着生ランですが、双眼鏡で何度も周辺を眺めて見ていますが
それらしい雰囲気の場所は見つかりませんでした。ただ何処かにセッコクなどが隠れているかもしれません。
奥久慈の岩場と似たような場所ですが、岩場が乾燥気味でマメヅタラン、ムギラン、ウチョウランなどが
好む環境とは少し違うかもしれません。桂川がすぐ下を流れていると、また違うのかもしれませんね。
ただイワヒバも見られるので、花の季節に再訪すればウチョウランなどが居るのかもしれないです。




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山里をぐるっと回って車を置いた場所へ戻ります。
















車も通らない狭い林道を景色を眺めながら帰ります。

地図を見ると途中にポツンと橋倉鉱泉と書いてあったので
どんな所なのかと楽しみにしていました。きっとひなびた一軒宿だと思いますが
このコロナの時代、もう閉めて営業はしていないかも・・・・・と思っていたら
オシャレなレストランにリニューアルしていてビックリ!









  
今日、もう一か所だけ寄りたい所がありました。










山岳写真家、白旗史郎氏の碑

山岳写真家だけでなく、山と渓谷のガイドブックで長年にわたり著書として
写真とともに南アルプスを紹介して携わってこられました。
ネットなどない時代、南アルプス深南部の情報は、このカイドブックだけでした。
今でも当時のカイドブックが手元にあります。(昭和53年版)









11月2日



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