コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

オノエラン ~ 丹沢

2023-06-15 17:06:57 | 日記
丹沢山塊にオノエランが咲く頃なので
雨上がりの蒸し暑い日でしたが、一日歩いてきました。
谷川岳、平標山などの上越や奥日光、那須の山々では普通に見られますが
太平洋側の山では、なかなか出会えない貴重な花です。

上越あたりの山では、登山道脇の草原や草地などに咲いていて
花付きも良い感じです。
これが丹沢などの太平洋側の自生地になると、薄暗い苔むした岩場にヒッソリと
純白の花を咲かせている感じで、咲いている花景色がとても私好みです。

主脈の階段脇でも見られるようですが、それじゃ何の趣きもないので
やはり、ここは西丹沢の同角山稜、石棚山稜~檜洞丸といった岩場が多く
静かな山深い山域に行こうと思います。







雨上がりで滑りやすく、湿度が高いので
急登が続くと、すぐ汗ダクに・・・・・

なにも雨上がりにヒルがいる丹沢ではなく、愛鷹山に行こうかとも思いましたが
やっぱり行きなれた丹沢に咲く花を見てみたいという思いが強くて・・・・

湿り気のある斜面には蕾を付けたイワタバコがビッシリ着生しています。
周辺はケイワタバコではなくイワタバコでした。







キヨスミウツボも斜面の何ヶ所かで見られました。












エゴノキの花が一面に。

シロヤシオの花は終わり、ヤマツツジが咲き残っています。








上着のシャツが濡れてヒンヤリしてくると、ブナの森になってきました。













空中湿度が高いからか、樹皮には羊歯や地衣類が付いていて
樹皮も白くて雪国のブナのようです。







このブナの樹にはマツノハマンネングサが着生しています。








だいぶ前になりますが、ヤタ尾根を下っていた時
ブナの巨木にフガクスズムシソウのような葉を見たことがあります。
きっとまだ、丹沢の何処かの森には着生ランが住んでいると思っています。


岩場が出てきて良い雰囲気になってきました。

薄暗い林床にミヤマカラマツの白い花が美しい!








コイワザクラは咲き終わり果実を付けています。









岩場を見上げたり、斜面を回り込んで下から眺めたりしていると
ようやく岩場の隙間にオノエランを見つけました。












やはりこんな場所が好きなんですね。
思っていたとうりの場所に咲いていました。
周辺にはイワカガミ、ハコネコメツツジやカタヒバなどが
見られます。

ただ残念ですが、少し時期が過ぎている感じで、花が傷みかけています。

まだ先は長いので、ゆっくり探しながら行きます。
ようやく稜線近くになって風が抜けるようになってきました。
朝のうちは青空が見えていましたが、すっかりガスに覆われてきました。
おかげで気温が落ちついてきたので汗が引いてきます。











濡れていて足場が悪く、何度も転びそうになります。
岩場のある斜面を登り降りして探していくと
その後も同じような場所に点々と見ることができました。












この場所は何株も見られて、花も丁度良い感じ・・・






















花は清楚という感じ、そのままです。

来て良かった・・・



・-・-・-・-・-・-・-・-・




自衛隊の演習の音かと思っていたら、カミナリのようで雨が落ちてきました。

滑らないように、ゆっくり帰ることにします。

丹沢ではカモメランもいるようなので
一瞬でもピンク色が目に入らないかと期待していましたが
出会う事はありませんでした。

早戸大滝周辺、臼ヶ岳南尾根、神ノ川上流域・・・・探索したい所はいっぱいありますが
私の体力では厳しかったり、荒れてしまってアプローチが大変だったり・・・・・
自分で歩ける範囲で、また何時か出かけてみようと思っています。
ちなみに、ウチョウランは何度か出会いますが、イチヨウランは
ここ何年も丹沢では確認されていません。

久しぶりに汗と泥だらけになり帰ってきました。

スパッツを取ると中からコロンと丸まったヒルが・・・・(-_-;)
靴下を見ると1箇所真っ赤になっていました。







まあ~ しょうがないです。
今日は、ファイト一発!という場所も多く(ちょっと古い)
いちいち足元ばかり気にしていられませんでした。1ヶ所だけならよしとします。
スパッツは、かなりキツメで登山靴との隙間は殆どない状態でしたが
わずかな隙間から小さいヒルに入り込まれたようです。
ヒルは血を吸って、まるまる太ってスパッツの中から出られなくなり
私に潰されて終わりました。

西丹沢にはヒルがいないと言われた時もありましたが
今は雨上がりなどに歩けば、用心していても厳しいです。

今日は帰りが長く感じました。
もう千m級の山々を一日歩くのは、これから暑くなると辛いです。
次は、もう少し標高が高い山へ行きたいと思います。


6月13日





コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 咲きはじめたキンセイラン | トップ | ヒナラン ~ 奥久慈 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はっぴー)
2023-08-23 11:12:58
ご無沙汰しています。
ブログ記事、やっと再開しましたが、ようやく6月です(^^;

オノエラン、5月27日に以前会った場所に行ってみましたが、少し早かったようで蕾が一つだけでした。

ヒルは10年以上前に玄倉林道や仲ノ沢林道で見ていましたが、4年前には椿丸でもたくさん見ました。西丹も油断できなくなりましたね。
返信する
はっぴーさん (サクラスミレ)
2023-08-23 21:22:43
こんばんは。 コメントありがとうございます。

同角山稜、ガッツリ歩きましたね。
夕暮れの丹沢湖が青く美しいです。
猛暑で8月はお休みしていますが、来週あたりから
歩き初めようかと思っています。
猛暑ですが秋の花は早いようですね。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事