コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

雨上りの房総探索

2016-05-11 21:22:37 | 登山


薄明るくなってきたら雨も上がってきました。
霧で視界が悪いのですが、天気は回復傾向ですので車の中で準備をして出発します。









下草やヤブで濡れるので雨具を付けることも考えましたが、すぐに蒸し暑く不快に
なるしパンツは撥水性が高い物なので、その上から足元までヤマビルバスターを塗りたくりました。
これでOKかなと思いましたが ・ ・ ・

10分位歩いた時でしょうか、軍手に2匹いるのに気付いて直ぐに払い落としました。
まだヤブを払っていくような所を歩いていないので、どこで付いたのかな・・・・
少し考えてながら歩いていると ・ ・ ・ あっ! ストックだ!
そうか、以前も軍手の中に入り込まれたときがありました。
ストックに付いて這い上がって来たんだ。


ストックに塗りたくって再出発。



















これはモミの実生ですね。

この冬は何度も房総の山を歩いていましたが、この季節は久しぶりです。
霧で薄暗い森ですが前夜からの雨でシットリ濡れて苔や地衣類も美しく
冬とは違う森の息吹きを感じます。





これはシタキソウかな。









しばらく歩いていなかったので、今日は日没まで2ヵ所歩く予定です。
この季節に歩くことは少ないので何か新しい発見に出会えるかもしれません。


午前中は冬に見つけたマメズタランの様子を見てみようと寄り道しながら
長いコースを歩こうと思いましたが、思っていたより蛭が多くいそうです。
こんな雨上りですので、しょうがないかもしれませんね。
あれだけ塗りたくったヒル除けも、歩いているうちに濡れた下草で
拭き取られてしまった感じもします。





      



ユウシュンランだ! 湿った山腹を歩いていた時に見つけました。









んん・・・ちょっと違うかな・・・

ユウシュンランだと一瞬思いましたが、ちょっと葉が大きく背も高いかな・・・

花は上を向いていて、全体の感じがギンランとは違うのでユウシュンランだと
思いましたが、ユウシュンランだとしたら房総では貴重な発見です。
まだ数例しか報告がないので、レッドデータブックには記載されていません。
薄暗く苔むして湿った斜面でギンランがいるような場所ではないと思いますが・・・・

稜線に近くなると霧の中の林床に白い花が浮かんで見えてきました。








これはアリドオシの花です。 今が花の時期なんですね。
稜線周辺では群落も多く、今日一番多く見る花でした。
冬にヤブを漕いでいる時はトゲが鋭いので邪魔なくらいしか
思っていませんでしたが、こんなに多く白い花が咲くのですか、この時期に
来ていなければ解りませんでした。















霧が引き始めて、森の中が少し明るくなってきました。









照葉の森は新芽が展開しはじめて、新旧入れ替わりの季節です。

















苔が付いた岩場を慎重に通過し、藪っぽい蛭が多くいそうな所は早足で通過しながら
やっと自生地周辺に着きました。

そろそろ蕾が出始めている頃だと思いますが・・・・どうかな?













何となく粒々が見えますね。

もう少し目線に近いところにいる樹へ行って見ます。









よく眺めると米粒のような蕾を確認できます。

もう少しズームで引っ張ってきます。


















蕾、イッパイ付いています。       (^^

蕾が上を向いているますね、花が開花するころに少し横になってきます。
冬よりも、みずみずしい感じがするのは霧雨で濡れているだけではなく
新しい葉が展開してきたからでしょうね。 これは開花が楽しみです。


この樹はどうかな・・・・













この樹も蕾が出ています。








蕾に霧の水滴がついています。

花風景を撮影するなら、シットリした今日のような曇りの天気が良いでしょうね。

SH-2で撮影してみましたが、手持ちでも振れがなく大丈夫そうです。
もう少し花の様子を写そうと超望遠にした場合にはやはり三脚が必要でしょうか。

じっと立っていましたが、幸いこの周辺に奴らはいなさそうな感じでした。
マメヅタランが着生している樹、一部だけしか行けませんでしたが
どの樹も多くの蕾を付けている感じです。

今日はもう一カ所どうしても行きたい所があるので足早に戻ることにします。


つづく・・・






コメント (2)
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