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コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

寒波の赤岳 撤退

2012-02-01 14:17:03 | インポート




12月、一緒に冬山講習に参加した いちばちさんと一緒に
八ヶ岳に行ってきました。

寒波が来て、連日寒い日がつづいていますので
八ヶ岳は、想像以上に厳しいと思います。
一人でしたら、行っていたかどうか・・・・

美濃戸口には、5時30分頃着きました。
今日は、私の車にチェーンを巻いて、美濃戸まで行けるか
試してみました。

結果・・・・橋を渡った後の右カーブを登ることができません
   どうしてもタイヤが空転します (--)
これからは、迷いもなく、美濃戸口から歩くことに決まりです
四駆の車もチェーンを巻いて登っていたくらいですので
今後は、FFにスタッドレス+チェーンでは無理だと思いますよ












暗い道でも、2人だと会話をしながらの楽しいアプローチ

美濃戸からは、南沢を行きます。
ここまでは、星も綺麗に輝いて、晴れの感じでしたが
明るくなり、山の方を見ると、雲が、掛かっているようです

南沢を歩いているとき、三重から来た青年が追いついてきて
3人で、一緒に行者小屋を目指します。


Photo


天候が良く、条件が整っているようでしたら
今日は、地蔵尾根から、横岳に行ってみようと話し会っていましたが
この感じですと、ちょっと厳しいかもしれませんね







南沢では、朝の気温-15℃
赤岳鉱泉では-22℃、やはり寒波の真っ只中です。

行者小屋で準備を整えて、地蔵尾根を登ります。
雪がずいぶんと増えました。
私たち3人と、もう一組の登山者、今日ここを登る人は5人です。


Photo_4

三重から来た青年は、赤岳に初めて登るそうです。
健脚でパワーがありそうでしたので、先に行ってもらいました。








森林限界を超えると、風が容赦なく、吹き抜けます。
稜線は、雲の流れが速い。
横岳へは、難しいので、今日は赤岳を目指すことにしました。


Photo_5





途中、もう赤岳から降りてきたアンザイレンした3人
とすれ違ったのですが、非常に疲れきった様子です。
上は、強風で、体感温度は-40℃以下だということ・・・
-40℃?  経験がないのでわかりませんです (@@)







Photo_6







稜線に出ましたが視界が悪く
強風に叩きつけられる感じです。

先行していた2人の方は、これ以上は私たちには無理なので
引き返すそうです。







Photo_8





どうしようか・・・・
ここにいては、吹きさらしで体温を奪われますので
展望荘まで行って判断することにします。

展望荘の影で、風を何とか避けられました
2人で話し合い
もう少し、行ける所まで、行ってみることにします。

赤岳から、3人下ってくるのが見えます。

Photo_7








3人は、ガイドのKさんと講習生2人でした。
私たちより、ずっと厳しい条件下での講習登山ですね

私は、こんな強風で厳しい八ヶ岳は、初めてでしたので
ちょうど、私たちのレベルを知っている ガイドのKさんに
この先の様子や登ることができそうか、アドバイスを聞くことが
できました。

昼、今の気温は-23℃ 赤岳では普通だということ
風が強いので、帰りも地蔵尾根のほうが良いだろうが
帰ることができるかを考えて行動するよう言われました







ん~  自分たちで判断して、無理しないようにということでしょう

しかしガイドのKさんは、先ほど地蔵尾根で会った3人と違い
まるで、近所を散歩して戻ってきたような感じでしたので
私達も、山頂まで行けるかも・・・・という気持ちが
少し、湧いてきました・・・・・・・これが、この後・・・・

ほんとうは、もう撤退しようかと話ていたのですが
いい経験でもありますので、行ける所まで行ってみます。


Photo_9






しかし、この後 天候が急変してきます。
猛烈に風が強くなり、立っているのも大変な状態になります。

視界も利かなくなり、ここで撤退を決めました。

少し遅かったかもしれません

何とか展望荘まで戻ろうとしますが、風が舞い、顔をフードだけでは
防ぎきれず、まともに風を受けてしまいます、顔がつらい
のなんの・・・

目で帽で顔を覆うと、今度は、サングラスが、すぐに曇り
視界が妨げられてしまうので、外しながら、ルートを確認
しなければなりません。

何とか、展望荘まで、戻ってきましたが・・・






先ほどと違い、風か強いせいで渦をまくのか、風を避けるところが
ありませんです。
何とかゴーグルを取り出し、地蔵の頭に向かいます。

しかし、強風と低温の中、グローブでの細かい作業の難しいこと・・・
単純な作業も時間が掛かり、戸惑います。









Photo_13









なんとか、地蔵の頭に着きました。

強風に叩かれながら、視界の悪い地蔵尾根を降りるのは
緊張します。


Photo_11







地蔵尾根の上部を降る いちばちさん

Photo_12


ナイフエッジができはじめ、新雪でアイゼンが、効きづらく
ピッケルは、刺さらず埋まってしまうことが多い。
傾斜が急なうえ、猛烈な風でバランスを崩しそうで
ゆっくり、慎重に降ります。










               










なんとか、風が弱いところまで降りてきました。
緊張が取れ、ホット します (^^)

Photo_14








Photo_17





ここは、傾斜の強い沢のトラバース
雪崩の注意箇所です。

Photo_15


先に帰られた、カイドのKさんたちは、沢をトラバースしないで
そのまま岩尾根に沿って、しっかりラッセルしています。
私達も、そう教えてもらいましたが
行きは、トレースのあるトラバースのルートを使ってしまいました。
帰りは、安全なルートを使わせてもらいます。






行者小屋に戻ってきました。


Photo_16








今日も、赤岳鉱泉に寄って、北沢から帰ります。


Photo_18






Photo_19





今日も、無事に帰ってこられました。


Photo_20










今、部屋でパソコンのキーボード打ちながら写真を見ていると
ほんとうに、行ってきたのかな~なんて思ったりしますが
今でも、指先が、少し痺れていて
鏡を見ると、鼻は、シミができたように、汚れています。

今回の八ヶ岳では、いろいろ経験をすることができました。
稜線では、15~20メートルの強風でした
この強風の中では、平常心をたもつのは、正直、イッパイイッパイ
でした。


稜線での気温は、-20℃以下でしたが、風を避けていれば
動いている時は、寒さはそんなに感じませんでした。

だだし、顔と指先は例外です。
ガイドのKさんは、顔を覆うことはしないで、サングラスをしていました
やはり、サングラスが曇り、視界をなくしてしまうことは致命傷ですので
このスタイルで、フードをうまく使い、風を避ければいいのでしょうか

最近は、ゴーグルを最初から、付けている人も見かけますが
ファンの付いている、2重レンズのゴーグルだと、顔を隠しても
曇ることがないのかな・・・・

それと冬山は、体力が必要だと、あらためて痛感しました。



1月31日


























コメント (6)
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