12月、一緒に冬山講習に参加した いちばちさんと一緒に
八ヶ岳に行ってきました。
寒波が来て、連日寒い日がつづいていますので
八ヶ岳は、想像以上に厳しいと思います。
一人でしたら、行っていたかどうか・・・・
美濃戸口には、5時30分頃着きました。
今日は、私の車にチェーンを巻いて、美濃戸まで行けるか
試してみました。
結果・・・・橋を渡った後の右カーブを登ることができません
どうしてもタイヤが空転します (--)
これからは、迷いもなく、美濃戸口から歩くことに決まりです
四駆の車もチェーンを巻いて登っていたくらいですので
今後は、FFにスタッドレス+チェーンでは無理だと思いますよ
暗い道でも、2人だと会話をしながらの楽しいアプローチ
美濃戸からは、南沢を行きます。
ここまでは、星も綺麗に輝いて、晴れの感じでしたが
明るくなり、山の方を見ると、雲が、掛かっているようです
南沢を歩いているとき、三重から来た青年が追いついてきて
3人で、一緒に行者小屋を目指します。

天候が良く、条件が整っているようでしたら
今日は、地蔵尾根から、横岳に行ってみようと話し会っていましたが
この感じですと、ちょっと厳しいかもしれませんね
南沢では、朝の気温-15℃
赤岳鉱泉では-22℃、やはり寒波の真っ只中です。
行者小屋で準備を整えて、地蔵尾根を登ります。
雪がずいぶんと増えました。
私たち3人と、もう一組の登山者、今日ここを登る人は5人です。

三重から来た青年は、赤岳に初めて登るそうです。
健脚でパワーがありそうでしたので、先に行ってもらいました。
途中、もう赤岳から降りてきたアンザイレンした3人
とすれ違ったのですが、非常に疲れきった様子です。
上は、強風で、体感温度は-40℃以下だということ・・・
-40℃? 経験がないのでわかりませんです (@@)
稜線に出ましたが視界が悪く
強風に叩きつけられる感じです。
先行していた2人の方は、これ以上は私たちには無理なので
引き返すそうです。
どうしようか・・・・
ここにいては、吹きさらしで体温を奪われますので
展望荘まで行って判断することにします。
展望荘の影で、風を何とか避けられました
2人で話し合い
もう少し、行ける所まで、行ってみることにします。
赤岳から、3人下ってくるのが見えます。

3人は、ガイドのKさんと講習生2人でした。
私たちより、ずっと厳しい条件下での講習登山ですね
私は、こんな強風で厳しい八ヶ岳は、初めてでしたので
ちょうど、私たちのレベルを知っている ガイドのKさんに
この先の様子や登ることができそうか、アドバイスを聞くことが
できました。
昼、今の気温は-23℃ 赤岳では普通だということ
風が強いので、帰りも地蔵尾根のほうが良いだろうが
帰ることができるかを考えて行動するよう言われました
ん~ 自分たちで判断して、無理しないようにということでしょう
しかしガイドのKさんは、先ほど地蔵尾根で会った3人と違い
まるで、近所を散歩して戻ってきたような感じでしたので
私達も、山頂まで行けるかも・・・・という気持ちが
少し、湧いてきました・・・・・・・これが、この後・・・・
ほんとうは、もう撤退しようかと話ていたのですが
いい経験でもありますので、行ける所まで行ってみます。

しかし、この後 天候が急変してきます。
猛烈に風が強くなり、立っているのも大変な状態になります。
視界も利かなくなり、ここで撤退を決めました。
少し遅かったかもしれません
何とか展望荘まで戻ろうとしますが、風が舞い、顔をフードだけでは
防ぎきれず、まともに風を受けてしまいます、顔がつらい
のなんの・・・
目で帽で顔を覆うと、今度は、サングラスが、すぐに曇り
視界が妨げられてしまうので、外しながら、ルートを確認
しなければなりません。
何とか、展望荘まで、戻ってきましたが・・・
先ほどと違い、風か強いせいで渦をまくのか、風を避けるところが
ありませんです。
何とかゴーグルを取り出し、地蔵の頭に向かいます。
しかし、強風と低温の中、グローブでの細かい作業の難しいこと・・・
単純な作業も時間が掛かり、戸惑います。
地蔵尾根の上部を降る いちばちさん

ナイフエッジができはじめ、新雪でアイゼンが、効きづらく
ピッケルは、刺さらず埋まってしまうことが多い。
傾斜が急なうえ、猛烈な風でバランスを崩しそうで
ゆっくり、慎重に降ります。



ここは、傾斜の強い沢のトラバース
雪崩の注意箇所です。

先に帰られた、カイドのKさんたちは、沢をトラバースしないで
そのまま岩尾根に沿って、しっかりラッセルしています。
私達も、そう教えてもらいましたが
行きは、トレースのあるトラバースのルートを使ってしまいました。
帰りは、安全なルートを使わせてもらいます。
今、部屋でパソコンのキーボード打ちながら写真を見ていると
ほんとうに、行ってきたのかな~なんて思ったりしますが
今でも、指先が、少し痺れていて
鏡を見ると、鼻は、シミができたように、汚れています。
今回の八ヶ岳では、いろいろ経験をすることができました。
稜線では、15~20メートルの強風でした
この強風の中では、平常心をたもつのは、正直、イッパイイッパイ
でした。
稜線での気温は、-20℃以下でしたが、風を避けていれば
動いている時は、寒さはそんなに感じませんでした。
だだし、顔と指先は例外です。
ガイドのKさんは、顔を覆うことはしないで、サングラスをしていました
やはり、サングラスが曇り、視界をなくしてしまうことは致命傷ですので
このスタイルで、フードをうまく使い、風を避ければいいのでしょうか
最近は、ゴーグルを最初から、付けている人も見かけますが
ファンの付いている、2重レンズのゴーグルだと、顔を隠しても
曇ることがないのかな・・・・
それと冬山は、体力が必要だと、あらためて痛感しました。
1月31日