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コロナウイルス時差ウインウイン?

2020年04月26日 | エッセー
昨日の朝日新聞に、このコロナウイルスを戦争と呼んでいる、つまり、敵で悪でどうしようもないやつと捉えている私たちに、いや、実は、ひょっとしたら、味方かも?と、コロナウイルスというかウイルスすべてに対する見方が180度変わるような記事が掲載されていた。その衝撃的な逆転の発想的な記事を読み味わって、今もその余韻に浸っている。
 なんだか、今のこの世界を揺るがすコロナウイルスに対して、敵とは思えなくなった。むしろ、必要悪だと受け入れられるようになってしまった。
 たった一つの記事で、人生観って変わるものなのだなぁ。
 それは、福岡伸一さんという生物学者さんの記事。
 
 このコロナウイルスは、人体の血圧を調整にかかわるたんぱく質と強力に結合する。
 これは、偶然にも思えるが、ウイルスたんぱく質と宿主たんぱく質はお友達関係があったとも解釈できる。
 この結合の過程は、まず、細胞膜に存在する宿主たんぱく質分解酵素が、ウイルスたんぱく質に近づいてきて、これを特別な位置で分解する。
 すると、ウイルスたんぱく質の断端が指先のようにするすると伸びてきて、ウイルスの殻と宿主の細胞膜とを巧みにたぐり寄せて融合させ、ウイルス内部の遺伝物質を細胞内に注入する。

 これを感染という。

 どうだろう?
 これは、ウイルスが一方的に人体の細胞に侵入して攻撃したといえるだろうか?
 むしろ、人体が、何か必要があって、ウイルスを積極的に招き入れているという印象すらある。

 つまり、ウイルスが人体の細胞に近づいていくと、私たちの細胞からウイルスが細胞に入りやすくなるような物質を出して、あれよあれよという間に細胞に侵入しちゃう。

 そう、何か必要があったのだ。

 この世は、やっぱり、ウインウイン。
 すべては、ウインウイン。
 その時には、ウインウインなんてとても思えなくても。
 

 福岡さんの記事は、ウイルスに対するウインウインについて、こう述べている。

実は、ウイルスの発生は、人類の発生の後なのだという。
知らなかった。
目に見えないほど小さい存在で、単純な構造のウイルス。海の生物、プランクトンよりも遥か以前から、地球ができたての頃から存在していたんだろうと勝手に思い込んでいた。
福岡氏いわく、進化の結果、高等生物が登場した後、初めてウイルスが現れた。

高等生物の遺伝子の一部が、外部に飛び出したものとして・・・。

つまり、ウイルスはもともと私たちのものだった。

え~~~~~~~~~~~~~~!

ウイルスはもともと私たちのものだった。それが、家出し、また、どこかから流れてきた家出人を宿主はおかえりなさいと優しく迎え入れているのだ。

 なぜ、そんなことをするのか?

 それは、おそらくウイルスこそが進化を加速してくれるからだ。
 親から子に遺伝する情報は、垂直方向にしか伝わらない。しかし、ウイルスのような存在があれば、情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる。
 それゆえ、ウイルスという存在が、進化のプロセスで温存されたのだ。

 おそらく、宿主に全く気づかれることなく、行き来を繰り返し、さまようウイルスは数多く存在していることだろう。
 その運動は、ときに宿主に病気をもたらし、死をもたらすこともありうる。
 しかし、それにもまして遺伝情報の水平移動は生命系全体の利他的なツールとして、情報の交換と包摂に役立っていた。
 

世界中を、漂流しているウイルスの姿が、目に浮かぶようである。
福岡伸一さんのこの記事のおかげで、運命を受け入れる覚悟ができた。
その時は、死をも受け入れようという。
だって、私は微妙な年齢だし、大病を患った既往があるし・・・。
だいたい、8年前に3センチ大の胃がんがわかった時、一度は、死を覚悟したという、あの恐怖のプロセスを一度体験しているせいか、案外、肝が据わっているし・・。

時に、子どもたちや若者にも重症化する場合もある。しかし、大方、未来のある人(というか子どもを今から産む人?)は、感染はするけれど、重症化はしないと言われるコロナウイルス。
きっと、未来を形作るであろう細胞に招かれ、侵入し、感染はするけれど、遺伝子を進化させるという使命を果たすべく、世界を漂流しているのだろう。

不頸性感染という言葉があります。
感染はするけれど、発病はしない。

福岡伸一さんは、ウイルスはもともと私たちのものだった。それが、家出し、また、どこかから流れてきた家出人を宿主は優しく迎え入れているのだ。
なぜ、そんなことをするのか?

おそらくウイルスこそが進化を加速してくれるからだ。



福岡伸一さんのこの記事を地球上の人たちに届けたい。
ウイルスを敵呼ばわりしないで、敬意を払う。だって、自分の分身だもの。受け入れる。未来の人類のために。

未来の人類のために、もし、最善を尽くしても、自分という人間を入れる器がウイルスに耐えられない・・・つまり、私が進化に適さないと私の分身(コロナウイルス)が判断したのなら、潔く受け入れるという心の準備をしたい。

今、喫緊の課題は、最善を尽くせない(医療崩壊)ということ。


子どものかかる感染症というものがある。
はしかとか風疹とかおたふくかぜとか水ぼうそうとか・・・。

あれもウイルス君。

昔、長男を産んで間もない頃、初めての育児で初めての分身への思いも強い頃、早期教育は必要なの?母乳とミルクの違いは何?布おむつと紙おむつの違いは?しつけって必要なの?などなど、自分という人間が似非っぽかったので、せめて、自分以外は本物で固めたいなんて、変な法則で育児を考えてしまう時代があった。予防接種もその一つだった。不思議なもので、求め続けていると、答えがやってくる。助産院の待合室にあった小児科の先生の書かれた本に、はしかとか風疹とか子供のかかる感染症は、赤ちゃんに後天的に免疫をつけるために、赤ちゃんにくっついてきたものだというようなことが書かれてあった。そうなんだ、生まれたての赤ちゃんには刺激が強すぎるので、赤ちゃんの命まで奪ってしまう可能性があるから、ある程度体力のついた頃に、かかって、後天的に免疫力をつけ、丈夫なカラダを作っていくんだ。すごいなぁって、神秘な世界を垣間見た気がした記憶がある。
はしかウイルスなどの子どものかかる感染症ウイルスは、私の分身の分身ということになる?

 昔、そんなに予防接種に積極的でなかった時代は、保育園などでときどき、はしかも流行っていた。もちろん、風疹や水ぼうそうやおたふくかぜなんて、ちょっとした風邪くらいの認識でいた。そういう時代だった。
 そういう時代なので、一度かかった大人や子どもたちも、流行ったら、その恩恵を受け、はしかの免疫の免許更新をさせてもらえて、ずっと、はしかに対する免疫を保ちながら生きてこれた。多くの人たちがはしかの免疫のある時代は、当然、ママの免疫力も高いので、妊娠して胎児にも高い免疫力を付与しており、産まれても1歳半くらいまでは、その免疫力を維持できていた。そして、ある程度自分の基礎免疫がしっかり出来上がった1歳半を過ぎてから、はしかにかかって、自分ではしかの免疫を後天的に獲得していくということが、人類始まって以来の法則であった。
 しかし、ママたちがワクチン世代となった今は、ママのはしかの免疫力が低い。
 当然、胎児への免疫の付与も少ない。
 1歳半までもたない。
 もし、乳児の時代にはしかに感染したら、基礎免疫ができていない乳児にとっては、生きるか死ぬかの状況に追い込まれる。
 現場のお医者さんたちは、それがつらい。
 なので、予防接種を100%に・・・という切なる思いがますます強くなっていく。
 でも、はしかの予防接種は1歳過ぎないとできない。
 乳児には強すぎるので。予防接種の効果よりも副反応の怖さの方が勝ってしまうので。

 だから、全員が100%予防接種を受けて、日本で流行らせないという方向に向かっていく。

 風疹にしてもしかり。
 風疹そのものは軽い。ただ、妊婦さんが早期にかかると、胎児に影響する可能性があるために、胎児を守るためにみんながワクチンを打ちましょうという。
 今、流行らせないために、おじさん世代への風疹交代価検査とワクチンを無料でできるクーポンを送付している。

 私の分身の分身と言われた、はしかウイルスや風疹ウイルスや水ぼうそうウイルス、おたふくかぜウイルスたち。
 ワクチン接種により、後天的な強力な免疫力を獲得できなくなってきている世代が主流になったきた。おそらく先進国はみな。
 私たちの分身の分身を抹殺しようとしているこの時代、ウイルス界ではいったい何が起こっているのだろう。
 
 昔、長男を出産した助産院の待合室の本棚にあったある小児科医の一冊の本には、こんなことも書かれてあった。

 はしかに上手にかかりきると、単にはしか抗体を獲得するだけでなく、呼吸器が丈夫になるという恩恵を授かる・・・・と。


 他にも、おたふくにかかると、

 





 

 
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