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風とカモメの街に暮らして

海外生活、20年、シニアの生活を綴っています。                   

イギリスのお年寄りたちの生き方、そして最期

2017-05-31 17:35:35 | 海外生活
この1週間の間に、私の廻りに住んでいるお年寄りたちが、亡くなったり、ホームに行ったりした。

3、4日ほど前、隣の2階に住んでいたお爺さんが亡くなったと、娘さんが挨拶に来られた。
お爺さんは、95歳だったそうだ。

最期の最期まで、家で、一人で、頑張って暮らしていた。
でも、それも、娘さん夫婦や、孫たちが、近所に住んでいて、時折、様子を見に来たり、買い物をしてあげてたり
、家族に恵まれていたからである。

お爺さんは、昔、ヨットが好きだったそうで、今もまだ、納屋の横に、カバーを被せられたボートが横たわっている。そして、つい、3、4年前までは、自分で運転して、日曜日には、教会に通っていた。
耳が遠い人だったので、何か話しても、聞こえないので、「こんにちは。」と笑顔で、挨拶し合う程度だった。

このお爺さんは、幸せな方だった。
最期の最期まで、住み慣れた自分の家で過ごせて、亡くなる日は、病院に連れていかれて、すぐに息を引き取ったそうだ。
それでも、挨拶に来られた娘さんは、涙ぐんでおられたので、私も、しっかり手を握って、「お父さんは、幸せでしたよ」と言って、慰めた。そう言いながら、何故か、私まで、もらい泣きしてしまった。
悲しいというより、彼女の心に少しでも寄り添ってあげたいと思ったからかもしれない。

それから、翌日のこと、今度は隣の階下のおばあさんが、ホームに行ったとの知らせがあった。
彼女は、2年ほど前まで、庭仕事を、夢中でやっていた。
いつも、季節の花々を美しく咲かせ、庭のコーディネイトが非常に上手な方だった。

その彼女が、急に外に出なくなり、庭も荒れ放題になってしまっていた。
今まで来ていた孫であろう男性も来なくなり、草花も枯れ果て、何とも淋しい風景になったものだと思っていた。

彼女も自立心の強い老人で、私が、「ゴミ出しのお手伝いをしますよ」と言っても、最後まで、「大丈夫よ。自分でやるから」と言ってた。
もう少し、廻りの人に甘えてもよかったんじゃないかな?という気がしないでもない。

そして、ボランティアの犬の散歩に行ってる飼い主のおばあさんは、今年、84歳、彼女も、2日前に行った時、
「お風呂場で転んで、腰を打った。起き上がれないの」と言って、私の顔を見ると、めそめそ泣いていた。

彼女は、恵まれた人で、息子さん3人がいるが、とても母親思いの息子さんたちで、先日も、ナローボートの旅に、このお母さんと犬を連れて、5泊の旅に連れて行ってたのだ。
日曜日には、息子たちのうちの誰かが来て、買い物に連れて行ったり、家の修理をしたり。

この町は、リタイアした人々の町、老人の町なので、私の廻りには、いろんなお年寄りたちがいる。

さて、自分の老後の事を考えると、かなり心配。
老人になって、孤独に耐えられるか?最期まで自立して生きて行けるか?

うちの家の庭も、いろんな花が咲き始めた。


鳥居の前のピンクの花は、クレメイタス、今年は、花をたくさんつけた。


庭の真ん中には、いつの間にやら、マーガレットの花が。。


そして、フェンスの垣根の前には、バラの花々が咲き乱れてる。
バラは手入れしなくても、どんどん増えて行く。石灰の土が合ってるせいだろう。


キツネのゴンキチは、今や飼い犬のように、リラックスして、餌を貰えるのを、待っている。


そして、ペニー、今年でボランティアを始めて、4年目になる。彼女も今年は、11歳になる。
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コーヒーとサンドイッチで、おもてなし

2017-05-15 10:53:54 | 海外生活
週末から、ちょっと、嫌な出来事があって、落ち込んでいたけど、そうそう落ち込んでいられないほど
忙しくなってきた。

あるサイトから依頼を受けて、日本から来るシニア留学生(といっても、私より若い人だけど)のアシスト(案内)をすることになった。

彼女は、土曜日の夜、こちらに、無事、到着。
英語が全く話せないと言っておられたけど、少しは、話せるのでは、と、期待していた。
しかし、うちの夫との挨拶も、すべて、日本語で、挨拶されたし、その後も、彼女の口から英語が出てくることが
なかった。

彼女が日本を発つ前、「何か要りようのものは、ありませんか?」と聞かれたので、お言葉に甘えて、長芋(お好み焼きに使う)とお漬物、紅ショウガをお願いしますと、図々しくも、頼んでしまった。

そして、昨日、彼女の宿泊するホテルのロビーに行くと、大きなバッグに、色んな種類のお漬物やら、お好み焼きの材料の長芋が2本も、そして、他にもお土産を、どっさり持ってきてくださって、これまた、びっくり!

こんなに頂いて、しかも、重いのに、と、こちらが恐縮してしまうくらいの量だった。

その日は、彼女を、我が家の狭いフラットに招待して、私の手作りのツナと人参、レタス、キュウリのサンドイッチと、夫の自慢のコーヒーで、ランチをしていただいた。

彼女は、とりわけ、コーヒーが、美味しいと、褒めてくれ、夫も、気分をよくしていた。
パンも、夫が焼いたものだが、今回のパンは失敗作だったので、ちょっぴり残念だった。

そして、実は、このエスプレッソマシン、夫がE-Bayで買ったときは、こんなかさばるものを、台所に置くなんて、と文句を言ってた私だったのだけど、近頃では、コーヒー専門店でしか飲めないようなコーヒーに、私も魅せられてしまってる。コーヒーを飲むひと時が、幸せと、感じる。

友人たちが来た時も、必ず、「あの美味しいコーヒーを、お願い」と注文される。(笑)


昨日、日本からやって来た彼女は、「デロンギ」のエスプレッソマシンが美味しいのだと言ってた。

私は、今まで、気づかなかったけど、夫が言うには、我が家のは、デロンギ製(イタリア)のエスプレッソマシンなのだそうだ。

彼女は、デロンギのエスプレッソマシン、何と日本のデパートで買うと、10万円もするのだと言った。
「えええ~!」と、びっくり!(同じ型番かどうかは、不明だけど)

夫がE-bayで、中古のこのマシンを買った時は、なんと日本円で、1万円ほど、イギリスの電気屋さんで、新品で買ったとしても、2万円くらいだそうだ。

彼女は、もし、スーツケースに入れて持って帰れるものなら、アダプターを買って、持って帰ることも検討していると言った。
(後で、アマゾンJapanで調べてみた所、よく似たものが、2万8千円くらいで購入できることがわかったので、彼女にも、その情報を伝えた。)

その日は、ランチの後、私のボランティアの犬のお散歩に一緒に、お付き合いいただき、公園に行き、公園の広さ、緑の多さに、都会から来た彼女は、感嘆していた。

その後、彼女のホテルから学校へ行くまでの道のりを、一緒に歩いて、途中、地元のTowner美術館に立ち寄ったりして、道順を教えた。

夜は、丘の上のパブに連れて行ったが、途中、Policeの車が止まっていて、道が封鎖されていたので、遠回りしないといけなかった。

夫が言うには、もしかして、飛び降り自殺があったのかもしれないとのこと。
ヘリが飛び回っている様子も見えた。
丘の上からは、白いチョークの海岸が連なっていて、崖から、飛び降りる人も時には、いるのだ。

昨夜は、London Prideというエールのビールの他、合計1パイントと、ハーフパイント飲んだ彼女は、イギリスのビールを、たいそう気に入っていた様子だった。

今日から英語学校へ行く彼女。

無事に着くと良いのだけど。

この町は、道が、碁盤の目に走ってないので、初めての人は、こんがらがるのだ。


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関西空港より

2017-05-08 09:53:48 | 日記
昨夜は、関空のホテルに泊まったのだけど、眠れなかった。
朝方、4時ころ目が覚めてから、眠れなくなってしまった。

友人たちと会って話したこと、息子に電話したけど、なんだか冷たいConversationになったこと。
息子は、いつも、早く電話を切りたがる。
私と話しても意味ないという感じで。
そんなこと、目が覚めたら、ネガティブな思いで、頭の中は、埋め尽くされてしまった。

九州に行ったときも、結局、孫に会えたものの、やはり、家には、招かれることは、なかった。
狭いホテルの部屋に夫と二人、押し込まれて、寝返りも打てないくらい、狭いベッドに閉口した。
桜のシーズンで混み合っていたからかもしれない。
部屋を変えてもらおうと思ったけど、空いてる部屋はないと断られた。

せめて、家に招いてくれて、お茶とか、晩御飯でも、どう?と言ってくれるのを期待していた。
わざわざ、イギリスから、夫とともに来ているのだからという思いもあった。

でも、考えてみたら、息子もお嫁さんも、レンタカーを借りて、色んなところに連れて行ってくれたのだから、
やはり、歓迎してくれていたのだろうな。

先日、電話したとき、孫の声が聞きたいからと言って、孫に代わってもらった。
8歳になる孫は、「おばあちゃん、どうして、もっと、一緒にいられなかったの?」と泣きそうな声で答えた。
それを聞いて、私も淋しくなった。
私だって、もっと一緒にいたかったよ、もし、「もっと、いてもいいよ」と、息子夫婦のどちらかが言ってくれたらね。

車を借りて、あちこち連れて行ってくれたのはありがたいけど、本当は、もっと、ゆっくりと、家の中で、または旅行などして、一緒に、くつろぎたかったなあ。
ずっと、車の中ばかりの移動で、くたびれた。
孫たちも、そして、私たちも。
もっと、一緒に遊びたかったけど、あいにくの雨だったから仕方ない。

ゴールデンウィークは、家族連れ、孫と過ごすシニアの人々を横目に、友人と会ったり、フィットネスクラスに行ったり、それなりに、自分自身、楽しむようにした。

一番、ストレスだったのは、冷蔵庫の中を空っぽにすることだった。
食材は、買わないようにと、心がけていたつもりだけど、空っぽにすることの難しいこと。

きっちり使い切ることは、よほど、計画的に買い物をしないと。
結果、近所のお年寄りの人に、食材や調味料をもらってもらった。
この人がいなくなったら、どうしよう?

近くに、親しい人がいないから、大変なのだ。
でも、昨日、何とか、冷蔵庫を、空っぽにした。

いつものことだけど、日本から帰る前は、ストレスだ。

空港は、まだ混んでるだろうと思ってたけど、ゴールデンウィークが終わった後で、意外なほど、空いていた。
3月、4月は、いつも、空港は、中国人で埋め尽くされてるけど、そういうこともなく、リラックスして、搭乗ゲートには、余裕で着くことが出来た。



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