昨日は、犬(ペニー)の飼い主のフィリスさんが、ケアホームから家に戻ったと聞いて
お見舞いに行ってきた。
2週間ほど前に、ケアホームにお見舞いに行った時は、顔色も良く、少し元気になられたのかと
思っていた。
電話を何度しても出ないので、直接、家に行ってみると、ちょうど息子さんのリチャードが孫娘を
連れてやってきてたので、ドアを開けてもらえて、ほっとした。
さすがに、勝手に入るのは躊躇された。
家の鍵のロッカーの暗唱ナンバーは教えてもらっていたけど。
ドアを、開けてもらえなかったら、どうしようかと考えていたところだった。
庭のバラを摘み取って、あと小さなフルーツの入った容器を持って行った。
きっと、食欲ないだろうけど、こんな小さなフルーツなら食べれるだろうと思って。
しかし、彼女は、ベッドの上に座っていたものの、調子が悪そうだった。
始終、咳き込み、骨と皮だけになっていた。
苦しそうに咳き込むので、話しをするのが、申し訳ない気がしたけど、フィリスさんは、私の顔を
見れたのが嬉しそうだった。
晩御飯時だったし、直ぐに、おいとましようとしたら、「あら、もう、行っちゃうの?」と言って、とても残念そうだった。
リチャードは、「あまり、よくないんだ」と小声で言った。
一日中、殆どの間、眠っているらしい。
毎日、ケアの人やナースが来るわけでもなく、週に3日、Kさんが来るだけらしい。
(Kさんは、ペニーも預かっていて、介護の仕事もしている)
私が、フィリスさんに、「How are you?」と聞いたら、「良くなってきたわ」と答えてくれたものの、とてもよくなってきたとは、思えない。
いつまで、この人の顔を見れるのか、もう長くないのではないか?と思うと、無性に悲しくなってきてしまった。
彼女は、もう一人の息子さんコリンの家に一緒に住む予定だったけど、まだ準備が整っていないらしい。
犬の散歩のボランティアで、フィリスさん宅に訪ねることになって、もう6年以上もの月日になる。
考えてみたら、長いおつきあいだ。
私の母親が亡くなってから、1年後に、このボランティアの依頼が来た。
ペニーを散歩し始めた時は、それは、それは、癒されると思った。
多い時は、週に3回か4回くらい、ペニーの散歩に行った。
フィリスさんは、「いつ来てもいいよ。来たい時に電話してくれたら」と言ってくれたから。
初めて、ペニーを見た時は、あまりの小ささに驚いた。
小さすぎる、とさえ思った。
でも、散歩に連れて行く度に、いろんな人に声をかけられ、皆から
「なんて、可愛いの!」と笑顔を見せられた。
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あの当時は、母を失くして、気分が鬱になっていた。
夫との関係も良くなくて、毎日のように、早く母のそばに行きたいとさえ思った。
そんな私の心の支えになったのは、この小さな犬との出会いだった。
そんなペニーの飼い主さんが、今や、もう長くないような気がする。
いつか、そんな日が来ると思っていたものの、いざ、そうなってみると、心の準備が出来ていない。
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フィリスさんは、何度も、何度も、私に聞いた。
「私に何かあった場合は、あなたが、ペニーを貰ってくれない?」と。
「あなたなら、ペニーを大切にしてくれるから」とも言ってくれた。
でも、残念ながら、私には、飼えない理由があった。
第一に夫が、犬を飼うのは絶対ダメだという。
そして、第二に、私は、毎年、日本に帰る、その間、誰が犬の面倒を見るのか?
厳しい決断だけど、私は飼えないというしかなかった。
夫が犬を飼ってもいいというのだったら、きっと何とかなっただろう。
でも、夫は、犬は、飼いたくないというのだから仕方ない。
犬を預かるくらいは、いいのだけど、飼うのは責任が伴うというで、私も諦めた。
諦めざるを得なかった。悲しいけど。
そして、今、Kさんがペニーを預かっている。
かつて、私がペニーを、預かっていたこともあったけど。
もう、ペニーは、Kさんの犬も同然だ。というのは、Kさんは、フィリスさんと
ペニーを引き取るという約束をしたからだ。
私は、ペニーの散歩をしたいと申し出て、たまに、散歩してもいいと言われるけど、
Kさんは、あまり良い気がしないようだ。大変、迷惑そうなのだ。
私が、6年以上も、ボランティアでやってきても、もう、ペニーはKさんの犬なんだと思う。
これで、フィリスさんが亡くなったら、もう私は、散歩も出来ないんだろうな。
そろそろ、私も覚悟しないと。ペニーとお別れする覚悟を。
「6年間も、私を癒し続けてくれて有難う、ペニー」と言いたい。
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こんなLowな気分でいたら、今日、フィットネスクラブで、エクササイズが終わった後、
階段を降りて、歩いていたら、上から、鍵の束が落ちてきて、もうちょっとで、私の頭を直撃
するところだった。
もし、当たっていたら、怪我をするところだ。
危なかった!!
こっちの人は、フィットネスに来るとき、バッグも持たないで、車のカギなどを、束にして、持ち歩いてる。
![](http://senior.blogmura.com/senior_over60/img/senior_over60100_33.gif)