60代後半のスローライフ

                      

終の棲家は、叶わぬ夢?

2018-09-15 15:22:35 | 日記
この夏、いや春から夏にかけて、日本では、災害が続いている。

いまだかつて、なかったほどに、洪水、そして、猛暑で、熱中症の人々が続出、その次は、大阪で大型の
台風による被害、翌日は、北海道での震度7という地震。

地震などないと思われていた札幌で、いや北海道全域で、丸二日間以上の停電と言う異常事態。

日本に終の棲家を見つけることも、不可能と思えてきた今日この頃。

夫は、日本には、住めないという。仕事もないし、まして、今年64歳になった夫が、新しい国で、仕事など
見つけることは至難の業だ。英語の教師には、なりたくないという。

陶芸家として、南アフリカで7年間、陶芸を教えたり、作品を売って暮らしを立てていたが、治安が悪くなり、イギリスに戻ってきたという。
夫は、ずっと、陶芸をやりたいと言ってたし、私も、それを望んでいたが、残念ながら、それも夢で終わりそうだ。

Interest Only(利子のみを支払う)Mortgage(ローン)は、来年の8月で終了する。
元金を払わないといけないが、もうローンでは、大きな金額は組めないので、かなりのDeposit(頭金)が
必要になる。

私が必死で、こつこつ貯めてきた貯金を費やす時が来たようだ。

このなけなしの貯金をつぎ込んだら、日本では、老後のマンション(たとえ中古のワンルームマンションでも
買えないということが、わかった)は買えなくなる。

日本のマンションは、年数と共に価値が下がり、その上、家やマンションを買う時には、手数料に100万円くらいかかることも知った。
また、マンションだと、管理費や、修繕費の費用で、毎月、2万円くらいかかる。

年金など殆ど皆無に等しい私(シングルマザーの時には、年金が払えなかったので、減免申請をしていた)に、果たして、日本で暮らしていけるお金があるかどうか?
勿論、子供には面倒をかけられないし、考えてもくれないだろうことは、わかってる。

日本にはボロ家があるが、これもいつ倒れるかわからない物件である。
洪水時には、浸水しそうになったという。
また、地震が来たら、倒れるか、地盤がゆるいので傾くか?

でも、この地で一生を過ごせるかと言うと、やはり、日本に戻りたいと思ってしまう。

手塚治虫氏の描かれた「火の鳥」望郷変を思い出す。

帰りたい故郷を探し求めても、故郷は変り果てて、昔の故郷ではなくなっている。

なんだか、そのような心境だ。

毎年、日本に帰るたびに、変わってしまったと感じる我が祖国。

こんな短い間で、気候も、人々も、何もかも変わってしまうもんなんだ。。。
浦島太郎になったような気分がする。

年老いた私が戻っても、受け入れてくれる国は、もう,どこにもないのかもしれない。



コメント (2)
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