ボランティアで、毎週土曜日、ルーティンワークとして、犬(コッカプー)のお散歩に行ってた。
サマーセットから帰って来た翌週、先週の土曜日、いつものように、ミリーのお散歩に行こうと思い、確認の電話をした。
Disable(身体障害者)の奥さんが電話口に出てきて、ご主人のウィリアムさんが、ホスピスに入ったので(ご主人は、いくつもの癌を抱えて、闘病しながら、自宅で暮らしていた)犬は娘さんが引き取ったとのこと。
ショックだった。
いつ行っても、ご主人は、しんどそうな様子をしながら、でも時々は、笑顔を見せて、犬を玄関口まで、連れて来るのだった。
家の中に入ってもらいたくない様子だったから、家の中の事は、わからない。
トイレを借りたことはあるが、洗面台にモルヒネなどが常時、置いてあったりして、相当、具合が悪いのだろうと想像はしていた。
それにしても、ミリーにもう会えないなんて!もう、あの森を一緒に歩くことがないなんて。
ちょうど、ミリーを散歩し始めたのは、去年の今頃だった。

ボールを投げると、いつも私の所に持ってきた。夫には、決して渡そうとしないで、いつも、私にすり寄ってくる犬だった。
そして、いつも飛びついてきて、森の中で一緒にダンスをしたものだった。

いつものルーティンワーク。
寒い日も雨の日も、ハアハア言いながら、森を歩いた。
足腰を鍛える意味でも、自分のエキササイズのためにも、頑張って歩いた後は、充実感があった。
怠け者の私は、犬の散歩がなかったら、雨の日や、寒い日など、外へ出なかっただろう。

庭のバラは、今が満開だ。

キツネのゴンキチには、新しい家族が出来た。
このところ、朝から餌をねだりにやってくることがある。
堂々と、私のそばまで、近づいてくることもある。
近所の野良猫と、遊んでいたら、ゴンキチが、やってきて、私たちの様子をそっと見ていた。
ネコもキツネも、お互いに、気にしていない様子だった。
これが、犬だったら、絶対に、キツネを追いかけて行くだろうけど。
そして、何か食べ物を上げると、ゴンキチは、それを、食べないで、子供のために、巣に持って帰る様子だ。
夜中に道路で、子ぎつねたちと遊んでるゴンキチを見たこともある。
じゃれあって、仲睦まじい親子と言う感じだ。
このところ、ゴンキチが妙に痩せてると思ったら、餌を子供に、あげるためなんだ。
人間でも、いや、人間だからか?
ネグレクトとか、虐待とか、あるっていうのに。
私は動物の世界では、母親だけが、子供を守るのだと思っていた。
でも、ゴンキチは、父親として、一家を守ってる様子だった。

今日は雨、庭の片隅で、ゴンキチを見つけた。
そして、ゴンキチだけではなかった。
ゴンキチの背中の向こうには、子ぎつねがいた。
二匹で、まるまっていた。
あと一匹は、母親が守ってるのだろうか?