風とカモメの街に暮らして

海外生活、20年、シニアの生活を綴っています。                   

荒れ果てたローズマリーの庭

2022-08-01 05:00:03 | 海外生活

金曜日は、もうすぐイーストボーンから出ていくイアンと、新しいガールフレンドのアリソンさんを、招待するつもりだったけど、預かってる犬(ルカ)がいるので、うちに来てくれとイアンが言うので、何か料理を作って持って行く予定していたのに、急にドタキャンされてしまった。

もうちょっと早く言ってくれれば、食材を買わなくて済んだのにと、思ったが仕方ない事。
なにか、いつでも、連絡をしてこない人なのだ。

それに、暫く荷物をアリソンさんの家に置かせてもらうので、彼女の住むLemington Spaまで、車で一緒に、イアンの荷物の引っ越しの手伝いを頼まれた夫。
明日、行くことになっているが、住所不定のイアンが引っ越し用の車(バン)を借りれるかどうか? それも不安の種だ。

引っ越し業者に頼んだらいいのにと思ったが、お金を節約するためらしい。
夫に頼んだら無料で手伝ってくれるとも思ったのだろう。
今まで、夫は、彼の友人の引っ越しを何度か手伝っている。

しかし、夫も元気ではあるが、もう年だから、遠い場所まで往復するのは、大丈夫だろうかと心配になってくる。交代で運転するというから、まあ、大丈夫だろうとは思うけど。
事故さえ起こさないでくれれば、いいのだけど。

金曜日は、私が昔、1週間に一度、お掃除のお手伝いに行ってた近所のローズマリーさんの、従妹の人から連絡があった。
ローズマリーさんの所には、10年くらい行っていない。
母が亡くなった2012年、日本に10か月ほど、介護のために帰っていたから、その間、ローズマリーさんは、近くのヘルパーさんを見つけたのだ。

このヘルパーさんは、最近になって、フランスに移住することになったらしい。
ローズマリーの従妹のシリアさんが、ポーツマスから駆けつけてきた。
彼女は、1年に1回、ローズマリーの所に来ていた。今まで、一度もお会いしたことは、なかったけど。
ローズマリーの従妹が電話してきたのは、庭仕事のことだ。
夫が時々、庭仕事を頼まれて行ってたことがあった。
それも、コロナになってから、ヘルパーさんが、来なくていいと言うので行かなかったのだ。
ローズマリーの従妹のシリアさんは、てっきり、庭はヘルパーさんが管理していると思っていたらしい。それが、その庭は、Chaos状態になっていた。

私が知っているローズマリーの庭は、いつもとても美しい花が咲き乱れていて、きれいに手入れされていた。
ガーデニングが大好きだったローズマリーの庭には、夏になると、彼女が人々を招いて、アフタヌーンティを楽しんでいた。

何もかも枯れ果て、雑草ばかりが生い茂っている庭を見て、私も手がつけられないのでは、と思った。夫が何軒かガーデナー(庭師)に電話したが、どこも返事がなかった。
今は忙しい時期なので、来てくれる庭師がいないのかもしれない。

私たちが、雑草を抜く仕事を、引き受けることにした。
雨が全く降っていないので、何もかも枯れ果てていた。
それでも、雑草は生い茂っていたし、私の嫌いなものも、うじゃうじゃ出てきた。
金曜日、土曜日、日曜日と、少しずつ、無理しない程度に、夫のアシスタントとして、一緒に手伝った。しかし、深い根っこの雑草を引き抜くのは、やはり、相当な力が要る。
このところ、涼しくて、仕事はしやすかったものの、汗だくになった。
足も、痛くなってきて、今日は、ここまで、と。

生徒さんの数が少ないので(夏休みでホリデイに行ってる)暇だから、何かしないとと思って、
雑草の引き抜く作業を引き受けた。
それに、少しでもローズマリーの役に立てるのならと思って。
彼女は、89歳になるという。目が殆ど見えないようだ。白内障の手術をしてからも、殆ど見えないようだ。
キャシーの夫の、リックも、白内障の手術をしたけど、うまくいかなくて、同様に、かすかに、ぼやけて見えるくらいなのだそうだ。

ローズマリーは、認知症というわけではないけど、ミイラのように、やせこけて、骨と皮ばかりで、お皿一杯のスープを食べるのに、1時間以上かけて、やっと食べてる感じだ。

あんなに自立していたローズマリーが、こんな風になるなんて。
やはり、老いは避けられない。
子供も夫もいないローズマリーにとって、たった一人、血のつながりのあるのは、このシリアという、従妹だけだという。
それでも、こんな風に世話をしてくれる人がいるローズマリーは幸せかもしれない。

私が、こんな風に年取ったら、そして、日本に帰ることになったら、果たして、息子は、やってきて、こんな風に世話をやいてくれるだろうか?

私の友達も同年齢の人が多いから、同じように年取っていくので、誰にも頼ることが出来ないなあと思ってしまう。年金も殆どないので、将来、生活していけるかどうか?
仕事もいつまで出来るか? 病気にはなりたくないけど、長生きしたくない、と思ってしまう。

長生きしても、十分な年金があれば、生活に不自由はないだろうけど、いずれ、生活していけなくなるのでは、と不安を感じてしまう。

イギリスでは、延命治療は聞いたことないけど。
胃ろうなどの延命治療は、虐待だと思う人が多いのでは、なかろうか?
第一、こちらの病院では、延命治療は、多分しないと思う。手術して入院も最短しかないし。





昔の面影もなくなった荒れ果てたローズマリーの庭。

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