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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

東京都の花見自粛の件について

2011-03-30 22:24:41 | ブログ情報(News Release)

確か最初から「仮設トイレを被災地に貸し出しているから」という説明がどこかであったような気がするのですが(自分がどこで聞いたか忘れましたが)、その後、それが伝わらずに石原都知事の「日本人の連帯は素晴らしい・・」みたいな話が一人歩きしたと思います。

極東ブログのfinalvent さんが仰っている通りですね。


花見自粛は、仮設トイレを震災援助で貸出してて、また、輪電中の節電で夜間花見の臨時街灯はできないからという理由で公園課が決め、石原知事も認可した。そのあと彼お得意の与太話をしたと。あの与太話で自粛が決まったわけではなさげ。


電気とトイレがなくても花見できないことはないですが、猪瀬副知事によると「自粛にしないとゴミ撒き散らす輩が多いから」だそうです。

つまるところ、「東京都は花見にコストをかけない」と言っているわけです。
マナー悪い人のせいで自治体が掃除のコストなど負担させられるわけなので、自粛にして極力コストをかけない方向にしたいということですね。

ということで、電気とトイレがない以上は、東京都が主催する花見イベントは開催できない。
花見やりたい人はやったらいいのだが、東京とはコストを負担したくないので、自粛のお願いをさせてもらった。

ということでよいのではないでしょうか。
自分達で最後まで面倒見れる方々は花見をやったらいいのではないでしょうか。
まずもって自粛を強制できないですしね。
あくまで「自粛」ですから。

やはり福島第一原発の作戦本部は機能していない

2011-03-30 21:20:34 | ブログ情報(News Release)
当Blogの『ニュースつまみ食い 胃もたれ気味』で取り上げた『東電「決死隊」1日2食の劣悪環境 一時は水も1・5リットルのみ』について。

それと、地震後は本当にいろいろなデマが出回っているので、たまにデマ掴まされてしまうわけですが、これは本当なのでしょうか?

もし本当なら信じられない状況で、福島原発問題に対処する作戦本部は十分に機能していないとしか言えない。
非常に慎重な仕事が求められている人々に十分な環境を与えていないのだとすれば、まさに帝国陸軍みたいな状況じゃないですか。
ひたすら現場の作業員の規律に依存しているような状況だと、いつ大事故が起きるかわかりませんよ・・。


NHKニュースに出てくるくらいだからどうも本当らしい。
改めて説明しておくが、この問題は「がんばっている人に報いるべき」などというレベルの話ではない。

問題を解決するために最善を尽くすべき時に重要なことは、実効性のある戦略を練ると同時に、各メンバーの能力をいかんなく発揮させることだ。
「自分達のせいで多くの避難民が出ているのだから贅沢言わずに我慢せよ」というのは精神論的には美しいかもしれないが、組織に成果を上げさせることを目標とするマネジメントという観点では最悪である。
今、福島第一原発に求められているのは問題を解決することであって、美談を作り上げることではない。
断じてない!

不確実性の高い現場での作業では、集中力と冷静な判断が欠かせないが、現場の作業員に十分な食事と休息を与えないとこれを妨げる。
長期戦になればなるほどだ。
戦略の出来は細部に表れるのだ。
こういう現場であるということは、おそらく戦略レベルも相当低いということが推測される。

しかし、東電が自虐的になるのはわからないでもない。
自分達の失策で国家的災難に遭遇しているのだ。
針の筵に座らされている気分だろう。

こんな時、政府が指導力を発揮して十分な対策がとられることを願いたい。
これでは統合本部作っても意味が無い。
しっかりしろ!

遅すぎたが、ようやく総量規制発動か

2011-03-30 12:47:34 | ブログ情報(News Release)
政府「使用制限」発動へ=東電管内、夏の電力不足に対応
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000012-jij-pol

政府が、東日本大震災で被災した東京電力の電力供給力不足に対応するため、政令で最大消費電力に限度を設ける「使用制限」措置を発動する方針を決めたことが29日、明らかになった。電力需要のピークを迎える7~8月に工場やオフィスなど大口需要者を対象に実施する

[中略]

政府は、現行の計画停電の運用拡大も検討したが、毎日変更される停電地域・時刻に工場の操業が左右されるなど弊害が大きい。電気事業法に基づく使用制限を発動し、最大消費電力に上限を設ける一方で、電力を終日供給するのが次善の策と判断した。


これで問題が解決するわけではない。
エネルギーの絶対量が足りないのだから、様々なところにしわ寄せがくる。
だが、計画停電よりはマシだろう。

問題は、全てにおいて政府の対応が遅すぎることだ。
初めから政府が旗振って戦略を練らないから後手に回る。
こういう時に責任分担を気にしてたらだめだ。
責任と責任の間から零れ落ちる責任が必ず存在し、問題はそこで起きる。
変なプライドを気にしたりせず、余計なお世話をもっと積極的にすべし。

しかし、愚痴を言っても始まらない。
やるからには迅速に即効性と実効性を持って取り組むべし!


【追記】


東京電力は、清水正孝社長が29日に入院したと明らかにした。高血圧とめまいが原因という。 2011/03/30 12:30 【共同通信】

東京電力の勝俣恒久会長は、「夏場の計画停電を最小限にとどめ、回避に向け全力を挙げる」と表明。 2011/03/30 15:22 【共同通信】

京電力会長は福島第1原発について「1~4号機の状況を見ると、廃止せざるをえない」と述べた。 2011/03/30 15:30 【共同通信】


会長が陣頭指揮をとるようになって突然トップが前面に出てきている。
「おっ、会長やるな~」と単純に思ってはいけない気がする。
東電の組織構造について全く知らないが、この会長あって社長なのではないかってことが想像される。
妄想でしかないが。

それと、これは東京電力だけの問題ではなくて政府としてどうするかが問題なので東電だけ息巻いても仕方がない。

今日の放射線量グラフ

2011-03-30 10:44:10 | ブログ情報(News Release)


毎日数字を追うことに特段の意味があるとは思いませんが、ただ全体的に放射線量がどう推移しているかを知ることによって、今後の流れの大枠を掴むことができるのではないでしょうか。
もちろん、予断を許さない状況であることは間違いがなく、今の予測通りに進むわけではないことは前提として持っております。

3/15 - 3/16 と 3/20 - 3/22 の間で有意に動きがあるからして、この時に何が起こったかですね。
3/15 - 3/16 は水素爆発とベントによって飛散した放射性物質が天候によって降下したというのを想像できるのですが、3/20 - 3/22 の方は何が起きたのでしょうか?
東電のHPで時系列で何が起きたか書いてあるのを確認したのですが、何と相関があるのかさっぱりわかりませんでした。
やっぱり素人にはつらいです。

それと福島県を除くと茨城県が突出して高いですね。。
昨日取り上げたフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のシミュレーションでも、福島県から太平洋側へ、あとは茨城に飛散していると予想されていましたが、実測データが裏付けているようです。

【追記】
福島第一原発の各箇所のおけるγ線の値もありました。



【再追記】
宮城のグラフ。
茨城とスケールは違うが3/20 - 3/22 に多少の上昇が見られる。
やはり何かがあった。
茨城ほど顕著な変化ではないのは風向きの影響?それとも宮城の方がもともとの値が大きくて影響が少なかった?


「核が存在していること」と「核が良いか悪いか」は別の話

2011-03-30 10:10:25 | 哲学・思想
中学生でもわかる原子爆弾と原子力発電所の作り方(金融日記)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51808832.html

僕は、この原子力というのはものすごいイノベーションだと思う。実際、すごい数のノーベル物理学賞がこの分野に与えられていて、天才的な物理学者がたくさん関わっているんだ。原子力のイノベーションに比べたら、正直いってiPhoneとか作ってるスティーブ・ジョブズとか、ビル・ゲーツとかゴミくずみたいなもんだよ。原子力に比べられる人間のイノベーションって、僕は、二本足で立ったこと、道具を使ったこと、火を使ったこと、言葉を使ったこと、コンピュータを発明したことぐらいしか思いつかない。東日本大震災が千年に一度の大津波だったとしたら、過去千年で大きなイノベーションをふたつ上げろっていわれたら、僕は、コンピュータの発明と、この原子力って答えるな。


この記事を見て、昔のことを思い出した。
私は大学に入学して、すぐ「科学技術史」の講義でこう教えられた。
(ちなみに私は原子力とは無縁の者です。)


(原子爆弾が開発されるまでの歴史を様々な文献などから紐解きながら)

1938年、ナチス・ドイツの科学者オットー・ハーンらは、ウランの原子核に中性子を衝突させ、原子核が分裂すること(後にノーベル賞)を確認した。
その分裂の際に、大きなエネルギーが放出される(失われた質量がエネルギーに変わる)ことも。
有名なアインシュタインの式 E=mc^2 だ。

ハンガリー出身の科学者レオ・シラードは、オットー・ハーンらの実験から、核分裂が原子爆弾につながることを予見し、世界的な科学者アインシュタインの名を借りて、アメリカ合衆国大統領ルーズベルトに、原子爆弾の開発を進言する。
(アインシュタインはこの計画に関与していない。)
これは後にマンハッタン計画と名づけられる極秘の大国家プロジェクトに繋がる。
当時の科学者達の認識としては、もし、先にナチスドイツが原子爆弾の製造に成功すれば、世界は破滅するという危機感があった。

これに平行して1942年12月2日、イタリア出身の物理学者エンリコ・フェルミ(当時既にノーベル賞受賞)らは、シカゴ大学の粗末な原子炉「シカゴ・パイル1号」で人類史上初の原子核分裂の連鎖反応を制御することに成功する。
いわゆる「原子の灯火がともった日」である。

この1942年12月2日、つまり人類の歴史を「核前」と「核後」とに分けるこの日を、非常に重要な転換点と見る歴史家もいる。


科学技術史を学ぶと、歴史には「核」によるターニングポイントがあると学ぶ。
「この日を境に世界は変わった。」という。
ニュートンもアインシュタインも、そんな対象にはならないが、「核」だけは別格扱い。
(マンハッタン計画のリーダーであるオッペン・ハイマーの方が重要と言わんばかりの扱い。)
(でもグーテンベルクは別扱いかも)
そのくらい「核」は人類にとって(いろんな意味で)破壊的イノベーションであるということが叩き込まれる。

もちろん、この講義に答えは用意されない。
「科学技術に善も悪もないからだ。」と言ってしまえば少しセンチメンタルに訴えるようだが、何より、既に核は世界に拡散してしまっているという現実を直視しなければならないからだ。
答えなど用意できるはずがない。

「核廃絶を訴えていくべき!」それとも「核の平和利用を推進すべき!」と教えるべきなのだろうか。
たぶん、そんなことを主張しても虚しさがつのるだけに違いない。
政策もしくは思想として主張するならよいが、これは科学技術者の卵達に向けられた科学技術の歴史の講義である。
科学技術者の卵達に夢を語っても仕方がなく、教える側がやるべきことは、科学技術者が持つべきマインドである。

もし、「核」が「核兵器」として存在しているなら、その「核兵器」を安全に制御し得る科学技術と科学技術者が必要である。
もし、「核」が「発電機関」として存在しているなら、その「発電機関」を安全に制御し得る科学技術と科学技術者が必要である。
もし、「核」の新しい形を開発しようとしているなら、その新しい開発を安全に進め得る科学技術と科学技術者が必要である。
もし、「核」を廃絶しようとしているなら、その「核」を安全に廃絶し得る科学技術と科学技術者が必要である。

科学技術に善も悪もないが、仮に「悪」の側に科学技術があったとしよう。
しかし、その「悪」の側にもその「悪」を制御し得る「善」が必要ということだ。
「核」で言えば、「核」が存在することと「核が良いか悪いか」は別の話である。
科学技術が世界にある限り科学技術と科学技術者は必要で、そのために必要なマインドを科学技術者に叩き込むことも必要だ。

科学技術というのはセンチメンタルな夢物語ではない。
どうしようもなく、どこまでいっても現実で、立ち向かわなければならない脅威であると同時に乗り越えるべき人間の性だ。

そこに答えなどない。