進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

衝撃的だが冷静に

2013-11-19 23:34:54 | AKB48_その他
今日は衝撃を受けた。

総支配人に関する報道が事実なら状況は厳しいと思われる。

まずは事実確認が重要だが、どちらにせよ説明は求められるだろう。

続いて重要なことは、誰が後任になるかではなく、グループとしてどういうメッセージを出すかだ。

総支配人は空席でも、支配人が連携を取れば組織は回る。

まずは、組織として明確な姿勢を示すこと。

でないと価値基準が混乱して皆のモチベーションが低下するアノミーが起きる。

これが内外の混乱を抑制するために必要だ。

ブロガーであるということ

2013-04-13 20:09:59 | AKB48_その他
たまたまTwitterを見ていたら流れてきたので読んでみた。


やまもといちろう ×イケダハヤトの #ブログ論争 書き起こし(NEVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2136575303313320601


私も一応「ブロガー」だと思うのだで意見しておきたい。

私は、自分の事を「ブロガー」と自覚することはあまりないが、ただ行為として「ブロガー」であろうとすることはかなり労力がいると思う。

およその統計として、ネットユーザー(Read Onlyユーザー)は90%、SNSで率先して「つぶやく」人は10%、ブログを「書く」人は1%だと言われている。

ブログを書くのは100人に1人である。

実感としてもだいたいそんな感じであるが、そのくらいブログを書くのは大変である。

とにかくブログを書く時間を確保するのが至難の業であるし、特に毎日更新するのはものすごく気力と体力がいる。

毎日ブログを更新するというだけで尊敬するに値する。

時間があり過ぎると推敲し過ぎて何も書けないんじゃないかと思うので、何気に忙しいことはブログを書くことに寄与しているんじゃないかと思うが、それにしても最近は忙し過ぎである。

本当は書きたいことが山ほどあるが、書けていない。


で、なぜブログを書くのかと言えば、理由は1つではないし、同時に特に強い理由もないが、一言でいえば「知的好奇心」かなと思う。

自分のことも、誰かのことも知りたいし、それはブログを書く中で発見できることが多い。

文章にして伝えようとする過程の中で、発見し理解することがあるのだ。

幸いにして、当ブログのコメンテーターの方々は非常に見識のある方が多いので刺激にもなってる。

(実は当初は荒らしもいたが、いなくなった。)


このブログを初めて3年半くらい経つと思うが、当初は隠れた社会的影響力を持つブログを目指していたが、途中で目的を捨てた。

実はAKB48に偏向しはじめたのはヘビーローテーション以降で、AKB48 Now On Google+ がはじまってから本格的にAKB48シフトした感じ。

今では完全にAKB48ブログになった。

これまで多くの方に支持して頂いて、聞く話によるとそれなりに影響力があるらしいが、私は全く気にしていない。

AKB48関連の仕事のお話も何回か頂いたが、全て断っている。

利害関係者になったら好きなこと言えないし、気にしたら書けなくなるから一切気にしない。

私はあくまで私の考えを述べる。

それ以外は考えない。

ブログを続けるコツは、「自分の好きなことを書く。」これに尽きる。


Twitterでつぶやくことと、ブログで論陣を張ることの間には大きな差があるが、私はあくまでブログにこだわりたい。

自分で自分に与える課題のようなものだ。

ただ、このエントリを書く前に「ブロガーであるということ」的な論説を幾つか読んでみたが、ついぞどれにもしっくりこなかった。

「ブロガー」であることに変に期待していないし、特別であるとも思わない。

メディアとしてのブログを意識しないと言うか、あくまでも自分の好きなことを言うだけだ。

私はネットとリアルの区別をしたくないから、


そうそう、実はあまりに多忙で今年になってブログの閉鎖を考えたが、何人かに相談をしたら留意を求められた。

頼りにしている人もいるということだったから、もうちょっと続けようと思う。

どこまで行けるのか、それは私にもわからない。



IT革命と視覚と社会と
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e99ae9e1e7140832f5e4f7c12a5f122a


IT革命による社会的イノベーションの本質  ~新文化人と旧文化人~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d1130a80a9b4ae5f165b423fee27075d

AKB48も踊る

2013-02-25 23:40:36 | AKB48_その他
前回の『AKB48はビジョナリーカンパニーになれるか?!』の補足みたいな感じで小話。

これは論者によって基準が変わるから一概には言えないのだが、一度瀕死状態になった企業がその後不死鳥のごとく復活した例というのは少ない。
(ここでの「復活」とは短期的な「あたり」ではなく、持続的な成長力や収益力を取り戻したという意味。)

多くの場合、復活はない。

だからこそ「復活劇」は注目され、語り継がれ、時に感動を呼ぶ。
(映画やドラマになったりさえする。)

その復活劇の中でも最も有名な話といえば「IBM」の復活劇である。

その立役者はCEOルイス・ガースナーで、前のエントリ『ビジョナリー・カンパニー』に反して彼は雇われCEOであった。
(当Blogの論にバランスを与えるのにもいい話だ。)

今日は、彼の著書『巨象も踊る』の雑感を書き残しておこうと思う。
(昔違うところで書いた)





この本は「古くて新しい本」だと思う。

私自身多くのことを知っているわけではないが、ビジネスの世界ではトレンドの移り変わりが激しく、数年前のことが大昔のように感じることさえある。

多くの人は、インターネットの時代に電話時代の事を語られても読む気になれないだろう。

だから、たいていビジネス書は10年も経つと陳腐化して、読む価値がほとんどなくなる。

特に成功者と呼ばれる人々が書く「私はこれで成功しました」的な書籍がその代表だ。

偶然的に手にした個別的な成功を一般化しても時代とともに廃れるだけだ。

しかし、中には時代を経ても燦然と輝くものがある。

数学や物理の定理が時代を経ても色褪せないように、ビジネスの世界で見出される普遍的な知見や法則もまた色褪せない。

そういったものはClassics(古典)と分類される。
(いわゆる☆5つというやつだ)

この本もまた、古典の入り口に立つ価値のある書籍であろう。


この本が書かれたのはガースナーがIBMのCEOを退任した2002年。

AMEXのCEOであったガースナーがIBMにやってきた1993年であるから、今から10年前に書かれた「今から20年前から10年前の出来事」なわけだ。

当然ながら、10年前から今(つまり未来)を展望している点には幾つかの見立て違いはある(しかし、10年前に現在の状況を予測できた人などあろうか)。

しかし、その他の多くの点においてガースナーは時代の流れを掴んでいる。

いや、正確に言えば、本文中でガースナーが再三書いているように「IBMが時代の流れを作るのだ」という意思に基づいて「時代の流れを作った」と言うべきだろう。


また、私は、この本を読んで1つの驚きと、1つの納得を感じた。

驚きのほうを先に述べる。

ガースナーはIBMの置かれた状況と、そしてその原因を「イノベーションのジレンマ」として実に正確に理解していたという点だ。

この本を書いた2002年には既にクレイトン・クリステンセン著『イノベーションのジレンマ』は出版されていたので、執筆時にその影響を受けていないとは言えない。

後から記憶が再構成された可能性は否定できないだろう。

しかし、少なくてもガースナーがCEOとして振舞った数々の行動が、イノベーションのジレンマと同様の認識に基づいていたことはいえる。

つまり、ガースナーは、クリステンセンよりも早くバリューネットワークによる資源配分プロセスの硬直化の問題に気づいていたことになる。

彼が世界屈指の経営者と言われる由縁であろう。

彼は、これをダーウィンの「適者生存の法則」をもじって「肥満者生存の法則」と言っている。

企業の中では、もっとも肥満したものが生き残ることが少なくなく、資源配分を新しい成長分野や事業に傾けることは経営者の難しい仕事なのである。


納得の方を述べたい。

私にとっての納得は「第3部 企業文化」である。

内容はジェームス・コリンズ著『ビジョナリー・カンパニー』の主張とほぼ同じである。

ガスナーは企業文化こそが最も重要だと述べる。


私は3つの企業で合計25年以上、経営に携わってきた。
それ以前にコンサルタントとして、多数の企業の経営を見てきた。
IBMに来る以前に聞かれればたぶん、企業文化は企業を成り立たせ成功に導く要因の一つだと答えただろう。
ビジョン、戦略、マーケティング、財務など、いくつもある重要な要因の一つだと。
自分が関与してきた企業の文化のうち、良い面と悪い面を挙げていったかもしれない。

 (中略)

IBMでの約10年間に、私は企業文化が経営のひとつの側面などではないことを理解するようになった。
ひとつの側面ではなく、経営そのものなのだ。
組織の価値は要するに、それを構成する人々が全体として、どこまで価値を見出せるかで決まる。

 (中略)

どんな分野の組織であろうと、これらの正しさがDNAの一部になっていなければ、長期にわたって成功を続けることはできない。

 (中略)

これは、国の文化がそうであるように、ほんとうに重要なルールはどこにも書かれていないからだ。


最後に、題名となった『巨象も踊る』について述べたい。

この書籍の最初から最後までを貫く1つのテーマは、題名の通り『巨象も踊る』だと思う。

おそらく、いまいちピンとこない人が多いのではないかと思うので、原著の題名である『Who Says Elephants Can't Dance?』を持ち出そう。

『巨象が踊れないなんて誰が言った?』の方がしっくりくる。

ビジネス史やイノベーションについて語る時、必ずといってIBMは登場する。

その役割は巨大で強靭ではあったが、環境の変化に耐えられず絶滅した「恐竜」だ。

ガースナーがCEOになった時も、世間ではIBMを「大きくて動きの遅い巨象」に例えて、主な関心事は巨大なIBMの解体・分社化だった。

彼自身ハーバードのビジネススクールでMBAを取得し、マッキンゼーでのコンサルタント経験があったため「企業の権限分散」に関する効用は熟知していた。

教科書はこう教える。

「小さいものは美しく、大きいものは醜い。小企業は俊敏で、企業化精神に富み、反応が早く効率的だ。ひるがえって大企業は鈍重で、官僚的で、反応が鈍く、効率が低い。」これが常識だと。

彼はこれを「まったくの戯言だ。」

と言って切って捨てる。

ガースナーが何度も繰り返した言葉が「インテグレーション(統合)」「サービス」の2つであった。


象がアリより強いかどうかの問題ではない。

その象がうまく踊れるかどうかの問題である。

見事なステップを踏んで踊れるのであれば、アリはダンス・フロアから逃げ出すしかない。


AKB48は見事なステップを踏んで踊れるだろうか。