今の状態でも、十分多くの海外諸国よりも安全だと思う。
福島第1原発:日本への渡航制限「必要なし」 WHO(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110319k0000e030023000c.html
一部の外国大使館や外国人などが東京から西へ「避難」している対応については「感情的な問題だ。それぞれの危機対応なので、気持ちは理解はできるが、現時点で公衆衛生上、東京に滞在するのに健康への危険は低い」と指摘した。
福島第1原発:東京、「健康上の危険ない」 IAEA(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110319k0000e030024000c.html
国際原子力機関(IAEA、本部・ウィーン)のグラハム・アンドリュー科学技術担当補佐官は18日、同機関の専門家チームによる放射線量計測の結果、「東京都内で健康上の危険はない」との評価を明らかにした。
下記のページと同様の内容を当Blogでも事故発生当初から主張してきたつもりです。。
全くの専門外でも、よほどの情報弱者でない限り、論理的に考えれば、このような考えに行き着くのが標準的です。
一般の国民が理解すればよいのはこのレベルの話で、これ以上のことは専門家に任せておけばよいのです。
TVや新聞だけに頼らず、信頼に足る専門家なり有識者を情報ソースとして持っておくことが重要です。
放射能の影響をどうとらえたらよいのか?(河北新聞社)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110321t73060.htm
◎被ばく量、普段と同じ/報道・発表、科学的に正確
東北大加齢医学研究所 川島隆太教授
連日の新聞やテレビの報道にあるように、東京電力福島第1原発の事故は深刻な状況にあります。皆さま大変不安なことと思います。
<「絶対」と言えず>
こうした中、信じられないことですが、放射能の被ばくを恐れて、診療を放棄し逃げだす医師まで出ていると聞きました。東北大医学系研究科の教授として、放射線防御に関する医師への教育が足りなかったと猛省するとともに、同じ医師として、そのような人がいることが悲しくて悔しくて仕方ありません。
現在の放射能に関する報道は科学的には極めて正しいものです。東北大でも放射能の測定をいくつもの研究室で行っていますが、政府の発表にうそ偽りはありません。
こうした報道を見聞きしていて皆さんが一番不安に思うのは、専門家が決して「絶対に」安全であるとは言ってくれないことだと思います。絶対ではないのだから、危険なのではないかと感じるのは当たり前です。専門家は科学者の良心から、絶対とは口が裂けても言うことができません。
少し難しい言葉ですが、放射線の影響には確率的影響というものがあり、放射線を一度でも浴びると何らかの影響が出ると考えなくてはいけないと科学者は考えます。だから、うそをつきたくない科学者の口からは「恐らく」安全という言葉しか出てこないのです。
政府や東電からの情報が少ないことはあっても、意図的な嘘は有り得ないもう1つの理由は、「嘘のつきようがない」ということでしょう。
世界中が福島原発に注視していて、なおかつ放射線量は観測できてしまいますからごまかしようがありません。
政府や東電は嘘をつきたくても嘘を付けないのだから、嘘を言っているかどうかに着目するのはナンセンスです。
揚げ足取りに一生懸命になるのは日本報道機関の習性ではありますので、この習性を理解しておくとよいでしょう。
外国人たちが大勢、日本からの脱出を試みていますが、飛行機で米国や欧州に逃げ帰ると空気の薄い高高度の場所を飛行するため、地上にいるときよりも大量の放射線(宇宙線)を浴びます。
その強さは80マイクロシーベルト。10日間、現在の放射能を浴び続けるのと一緒です。しかも現在心配されている放射能はほとんどが服や靴に付いています。自宅に帰り、服や靴を脱ぐと、24時間被ばくし続けることは難しいのです。この程度の放射能を気にする人は、飛行機に乗るとかえって大量に被ばくするので、船で逃げだすことを科学者として推奨します。
それ言えばよかった・・帰国する人々に。
「船で逃げ出せば?」って。
<喫煙の方が有害>
先ほど「確率的影響」という話をしました。実際に放射能をどれだけ浴びると、どのような障害が起こるのかは、今回のような低濃度の放射線の場合は、影響が目に見えないので、明らかに影響が出る高い濃度の放射線を浴びた時の状況から類推しており、「確率的」という言葉を使います。
ですので、正確にどの程度の悪影響があるかを正確に計算することは誰にもできませんが、同じ確率論で言えば、現在のレベルの放射能を1カ月間浴び続けるよりも、たばこを一箱吸う方が皆さんの寿命を縮めます。
全くもってそのとおり。
福島第1原発:日本への渡航制限「必要なし」 WHO(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110319k0000e030023000c.html
一部の外国大使館や外国人などが東京から西へ「避難」している対応については「感情的な問題だ。それぞれの危機対応なので、気持ちは理解はできるが、現時点で公衆衛生上、東京に滞在するのに健康への危険は低い」と指摘した。
福島第1原発:東京、「健康上の危険ない」 IAEA(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110319k0000e030024000c.html
国際原子力機関(IAEA、本部・ウィーン)のグラハム・アンドリュー科学技術担当補佐官は18日、同機関の専門家チームによる放射線量計測の結果、「東京都内で健康上の危険はない」との評価を明らかにした。
下記のページと同様の内容を当Blogでも事故発生当初から主張してきたつもりです。。
全くの専門外でも、よほどの情報弱者でない限り、論理的に考えれば、このような考えに行き着くのが標準的です。
一般の国民が理解すればよいのはこのレベルの話で、これ以上のことは専門家に任せておけばよいのです。
TVや新聞だけに頼らず、信頼に足る専門家なり有識者を情報ソースとして持っておくことが重要です。
放射能の影響をどうとらえたらよいのか?(河北新聞社)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110321t73060.htm
◎被ばく量、普段と同じ/報道・発表、科学的に正確
東北大加齢医学研究所 川島隆太教授
連日の新聞やテレビの報道にあるように、東京電力福島第1原発の事故は深刻な状況にあります。皆さま大変不安なことと思います。
<「絶対」と言えず>
こうした中、信じられないことですが、放射能の被ばくを恐れて、診療を放棄し逃げだす医師まで出ていると聞きました。東北大医学系研究科の教授として、放射線防御に関する医師への教育が足りなかったと猛省するとともに、同じ医師として、そのような人がいることが悲しくて悔しくて仕方ありません。
現在の放射能に関する報道は科学的には極めて正しいものです。東北大でも放射能の測定をいくつもの研究室で行っていますが、政府の発表にうそ偽りはありません。
こうした報道を見聞きしていて皆さんが一番不安に思うのは、専門家が決して「絶対に」安全であるとは言ってくれないことだと思います。絶対ではないのだから、危険なのではないかと感じるのは当たり前です。専門家は科学者の良心から、絶対とは口が裂けても言うことができません。
少し難しい言葉ですが、放射線の影響には確率的影響というものがあり、放射線を一度でも浴びると何らかの影響が出ると考えなくてはいけないと科学者は考えます。だから、うそをつきたくない科学者の口からは「恐らく」安全という言葉しか出てこないのです。
政府や東電からの情報が少ないことはあっても、意図的な嘘は有り得ないもう1つの理由は、「嘘のつきようがない」ということでしょう。
世界中が福島原発に注視していて、なおかつ放射線量は観測できてしまいますからごまかしようがありません。
政府や東電は嘘をつきたくても嘘を付けないのだから、嘘を言っているかどうかに着目するのはナンセンスです。
揚げ足取りに一生懸命になるのは日本報道機関の習性ではありますので、この習性を理解しておくとよいでしょう。
外国人たちが大勢、日本からの脱出を試みていますが、飛行機で米国や欧州に逃げ帰ると空気の薄い高高度の場所を飛行するため、地上にいるときよりも大量の放射線(宇宙線)を浴びます。
その強さは80マイクロシーベルト。10日間、現在の放射能を浴び続けるのと一緒です。しかも現在心配されている放射能はほとんどが服や靴に付いています。自宅に帰り、服や靴を脱ぐと、24時間被ばくし続けることは難しいのです。この程度の放射能を気にする人は、飛行機に乗るとかえって大量に被ばくするので、船で逃げだすことを科学者として推奨します。
それ言えばよかった・・帰国する人々に。
「船で逃げ出せば?」って。
<喫煙の方が有害>
先ほど「確率的影響」という話をしました。実際に放射能をどれだけ浴びると、どのような障害が起こるのかは、今回のような低濃度の放射線の場合は、影響が目に見えないので、明らかに影響が出る高い濃度の放射線を浴びた時の状況から類推しており、「確率的」という言葉を使います。
ですので、正確にどの程度の悪影響があるかを正確に計算することは誰にもできませんが、同じ確率論で言えば、現在のレベルの放射能を1カ月間浴び続けるよりも、たばこを一箱吸う方が皆さんの寿命を縮めます。
全くもってそのとおり。