進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

【AKB48】 第5回選抜総選挙 結果の図解

2013-06-26 10:44:04 | AKB48_アナリシス
今更ですが、結果をば。

空いた時間を少しずつ使って作っているので、どこまでやるかはわかりません。


第4回の結果は↓こちらを参照ください。

【AKB48】 第4回選抜総選挙 結果の図解
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c153b4df0c7d5748202b695e610752ee


-----------------------------------------------


■順位と票数


第4回に比べてかなり平滑化された。(上位への偏りが減っている)

それでも選抜16人だけで全体の約半分を獲得しているわけなので、選抜という壁がいかに高いかはわかる結果である。






■過去の結果との比較


総投票数が約100万票増えたため、全体のベースが上がっています。






■前回(第4回)からの獲得票数の増分と伸び率


※前回圏外だったメンバーは、第4回の64位の票数にグリッドしています。








【伸び率順位】

01位:柴田阿弥
02位:川栄李奈
03位:入山杏奈
04位:島崎遥香
05位:宮脇咲良
06位:須田亜香里
07位:山田菜々
08位:木本花音
09位:兒玉遥
10位:梅本まどか


【増分順位】

01位:指原莉乃
02位:島崎遥香
03位:柴田阿弥
04位:須田亜香里
05位:松井珠理奈
06位:松井玲奈
07位:山本彩
08位:渡辺麻友
09位:横山由依
10位:大島優子


第5回選抜総選挙のシンデレラは、指原莉乃、柴田阿弥、島崎遥香、須田亜香里の4名。


逆に伸びていないのが、高橋みなみと佐藤亜美菜、倉持明日香の3名。


【伸び率ワースト順位】

01位:高橋みなみ
02位:佐藤亜美菜
03位:小嶋陽菜
04位:倉持明日香
05位:北原里英
05位:大島優子
06位:板野友美
07位:柏木由紀
08位:篠田麻里子
09位:渡辺麻友
10位:高城亜樹


【増分ワースト順位】

01位:佐藤亜美菜
02位:高橋みなみ
03位:倉持明日香
04位:山内鈴蘭
05位:松井咲子
06位:中西優香
07位:金子栞
08位:岩佐美咲
09位:市川美織
10位:平嶋夏海


■各グループの票数変化率を考慮した各メンバーの得票数変化率


グループ毎に成長率が異なると思いますので、グループ毎の成長率(変化率)の補正をかけて、各メンバーがどれだけ伸びたかを見てみました。

各グループの平均的な変化に対して、各メンバーがどう変化したかがわかります。

低成長のAKB48で高成長したのは誰か?などがわかる。

HKT48は指原の得票数増分が大きすぎてそれ以外のメンバーが低く出がちになるが、それだけ指原の力に頼って成長しているということがいえるので、それでいいと思う。

計算式としては、

各グループ毎の平均票数増分 = (第5回票数 - 第4回票数) / 当選人数

各メンバーの票数増分 = (第5回票数 - 第4回票数)

グループ変化率を考慮したメンバー得票数変化率 = (各メンバーの票数増分) / (各グループ毎の平均票数増分)

※兼任は無視。移籍や海外・OBは第5回時に所属しているものを第4回でも所属していたとみなす。

※圏外メンバーについてはその回の公表されている最低得票数に設定しているので、圏外からの入選メンバーには厳しく出る。

※1.0よりも低いメンバーはグループの平均的な成長率よりも低いということ。





第5回選抜総選挙で、最も飛躍したシンデレラガールは「島崎遥香」。

低成長なAKB48において圧倒的な成長率を見せ、ゴリ推しの結果をみせた形である。

■シンデレラ選抜
01位:島崎遥香
02位:渡辺麻友
03位:横山由依
04位:大島優子
05位:柏木由紀
06位:篠田麻里子
07位:指原莉乃
08位:川栄李奈
09位:入山杏奈
10位:柴田阿弥
11位:須田亜香里
12位:松井珠理奈
13位:松井玲奈
14位:藤江れいな
15位:板野友美
16位:山本彩

17位:峯岸みなみ
18位:小嶋陽菜
19位:片山陽加
20位:宮澤佐江
21位:梅田彩佳
22位:田野優花
23位:渡辺美優紀
24位:永尾まりや
25位:武藤十夢
26位:木崎ゆりあ
27位:石田晴香
28位:大場美奈
29位:松村香織
30位:佐藤すみれ
31位:山田菜々
32位:菊地あやか

以上が1.0以上のメンバー


ちなみに、第4回時(第3回から第4回の時)のグラフが↓

前田敦子が選挙を辞退し、卒業直前という時期に行われたため、その影響をたぶんに反映している可能性はある。





当時のっていた上位16人は彼女らだ。

01位:指原莉乃
02位:渡辺麻友
03位:高橋みなみ
04位:梅田彩佳
05位:島崎遥香
06位:横山由依
07位:松井珠理奈
08位:宮澤佐江
09位:篠田麻里子
10位:岩佐美咲
11位:河西智美
12位:渡辺美優紀
13位:仲谷明香
14位:山本彩
15位:中田ちさと
16位:永尾まりや


第5回と第4回の結果を足し合わせると次の結果が得られる。

彼女らがここ2年にわたって持続した成長力を見せている13名ということになりそう。

TOP3:指原、渡辺麻、島崎 (この3人がダントツ)

Sクラス:横山、篠田、松井J、宮澤 (年齢とキャリアから考えて篠田と宮澤が大健闘)

Aクラス:山本、渡辺美、藤江、須田、永尾、松井R



■グループ別の比較


第4回と比べるとわかるように、AKB48の圧倒的優位性は失われたとみて構わない。

この割合については、CDの売上セールスでも同様の傾向が出ている。

CD売上枚数の実績(2013.5):CD売上みるAKB48グループのパワーシフトの様相
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/95be81e6dcc28786e21f2163e26fec16







■グループ間の比率の変化


総選挙の結果のパワーバランスは、各グループのCD販売売上におけるパワーバランスと相関がある。

CDを売り上げる力と総選挙で票を集める力には相関があるといえるのかもしれない。










■チーム別の比較


第4回の時はAKB48だけがチーム間バランスがよかったのだが、今回はSKE48にも同様の傾向が出ている。

組閣の結果と思われる。

指原効果が大きいのだが、HKT48のチームHがAKB48以外のチームでは存在感を示している。









■期別の比較


前回(第4回)に比べてもAKB48の1~3期の圧倒的優位性は失われて、期別でも平滑化しているのがわかる。








■期別の変化


人数の変化を見ると、AKB48のベテランが減って若手が増えているのは間違いない傾向としていえる。

とくに票数の伸び率を見ると、AKB48/SKE48は若手ほど伸びているのが顕著にわかる。

ただ、票数で見るとベテランから若手まで伸ばしているのがわかる。

票数が100万票増えたことが大きな影響を与えていると思うが、ベテランから若手まで万遍なく票数が増えたといえるが、期による差が顕著になってきている。

AKB48だけを見ると、当たりの期とハズレの期の差が大きく、波があるのがわかる。

他のグループでは見られない傾向で、これはAKB48がヒットするまでの立ち上がり過程に影響を受けていそうではある。










■年齢別の比較








■年齢別の変化


第3回は公表されたのが上位40名だったので、人数を64/40をかけて補正しています。

票数の方は補正していません。








■年齢別の変化を第5回にプロット


非常に面白い傾向が見て取れる。

人数の変化で見ると、2013年時点で21歳の世代が第3回当時から存在感を示しているが、その世代が徐々に減り、19歳より若い世代が躍進してきているのがわかる。

第5回は第4回に比べて20歳以降の人数が減って、若手13歳~16歳が増えている。

票数変化を見てみると、21歳以降の変化はほとんどなくて、若手が票数を伸ばしているのがわかる。

全体で100万票も増えたのに、21歳以降にはほとんど変化がなく、若手(13歳~20歳)が躍進したことがわかる。

さらに面白いのは、人数変化は特に21歳の落ち込みは顕著だが、票数は減っていない点である。

つまり、20歳に一つの壁があって、票を獲得できる強いメンバーがこれを乗り越えることができ、その後は落ちることがない、ということかもしれない。

たしかに、恋愛スキャンダルなどを見ても、一般的な進路を考える上でも「20歳」が一つの山なのかもしれない。








■Google+フォロワー数との相関


ミクロでの相関は認められないが、マクロではなんとなくの相関がありそう。(第4回と同様の傾向)

柴田阿弥がフォロワー数が少ないのに健闘しているのがわかる。

逆に、北原里英、倉持明日香、大場美奈、松井咲子あたりがフォロワー数に対して得票数が少ないのも目立つ。



CD売上枚数の実績(2013.5):CD売上みるAKB48グループのパワーシフトの様相

2013-05-11 12:04:14 | AKB48_アナリシス
不定期で行っているCD販売実績の更新です。

注意点としては、この統計は資料作成を簡単化するために、いくつかのズルをしています。

資料作成時点(今回であれば2013年5月11日現在)での各シングルの累積売上枚数を、そのシングルの発売日から次のシングル発売日までの間プロットしています。

なので実勢からは少しズレがあると思います。

活動を停止しているユニット・ソロもありますが、最後に発売したシングルの累積売上程度の実力が今もあることにしています。
(各事業ユニット毎で見ると全体的にCD売り上げは低下傾向にあるので、どちらかというとプラス方向に働いていると思います。)

SDN48やNONAMEが入っていません。

アルバムの売り上げが入っていません。

個人的には、シングル売上を見た方が各事業ユニットの実力の概要を把握しやすいような気がしています。


■各グループの売上




■各ユニット・ソロの売上




■グループ、ユニット・ソロの合計




■各グループの割合




■考察





前回まではよくわからなかったのですが、今回は面白い傾向が出てきていると思います。

昨年末くらいまで全体の売上はAKB48の売り上げと連動しているように見えますが、今年に入ってからこの傾向が変わってきているようです。

AKB48が落ち込んでいるのに対し、他のグループやソロの合計が伸びています。

ただ、グループとユニット・ソロでも傾向が異なっていて、グループはAKB48が急激に落ち込みに反して他のグループは伸びているか横ばいで、ユニット・ソロは単体で見ると落ち込んでいますが、数が増えたので全体としては伸びています。

グループの方はよいですが、ユニット・ソロの方は単純には喜べない状況だと思います。

AKB48は姉妹グループやユニット・ソロに拡がっており、全体としては決して落ち込んでおりませんが、各事業ユニット単体で見るとそれほど強いわけでもありませんので、中心にあるAKB48の力が弱まって今後どうなっていくかは予断を許さない状況だと個人的には思います。

既にグループ間比率では半分になっていますが、このままAKB48からパワーシフトして他が大きくなっていくのか、AKB48の力が弱まって、この後全体も落ちていくのかは、よくわかりません。

これらの変化が、一元的な社会から多元社会への移行を表しているのか、それともAKB48が積み上げてきたものを消費して贅沢ができる最終局面なのか(各ステークホルダーがAKB48から離脱し各自今のうちに利益を得ようと動いた結果一時的に売り上げが上がって見えるのか)、今後も見て行きたいと思います。


マス時代の終わりとアイドル戦国時代、そしてAKB48ネットワーク
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/46ac6f1a1c4f937a34a0d1ed5d2e64ae

CD売上枚数の実績(2013.4.02)

2013-04-02 22:47:43 | AKB48_アナリシス
不定期での更新です。


CD売上を週次で見てみると各グループの違いがわかって面白い
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8995797aa12edc5c57b5cdfd7335776f

CD売上枚数の実績(2013.2.20)
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/1e8556c01ead77a180f7c16bc25e4982

AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロ)のCD売上枚数の推移と分析
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d3027408e5f5a3c7b7f5e838cd897d0c



■AKB48






■SKE48






■NMB48






■乃木坂46






■全グループ比較

発売日にプロットしているので正確ではありません。







CDシングルの売上実績で見ると、AKB vs. 姉妹グループ全体 でほぼ互角という形ですね。

CD売上枚数の実績(2013.2.20)

2013-02-20 01:31:32 | AKB48_アナリシス
CD売上を週次で見てみると各グループの違いがわかって面白い
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8995797aa12edc5c57b5cdfd7335776f


のグラフを幾つかアップデートしてみました。

整形するの面倒だったので大きさなどは適当です。


■AKB48








■SKE48









■NMB48








■乃木坂46








■その他

CDシングルの売上枚数の推移だけ見てると、SKE48が順調に伸ばしているように見えるが、グループ別で年間売上で見ると、実はSKE48とNMB48の大差なかったりする。

NMB48の方がリリース間隔が短いから。






年間ではなく時系列でみると、AKB48のピークアウトとパワーバランスのシフトっぷりがよくわかる。


AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロ)のCD売上枚数の推移と分析
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d3027408e5f5a3c7b7f5e838cd897d0c









SKE48の『チョコの奴隷』が60万を超えたということだけど、売上の伸び率を見ると『アイシテラブル』より低い。

SKE48の売り上げは初動が伸びてる、つまり基礎ファンのベースが伸びている、ということがいえそう。







CD売上を週次で見てみると各グループの違いがわかって面白い

2013-01-04 15:32:50 | AKB48_アナリシス
AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロ)のCD売上枚数の推移と分析
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d3027408e5f5a3c7b7f5e838cd897d0c


↑の時のデータで、特に意味もなくグラフを作ってみた。

本当に特に意味はない。


■AKB48


これは単に、初週売上に対してどの程度のびたかを表しています。

他のグループを見て欲しいのですが、AKB48は見事に放物線を描いているのが面白いです。








売上を伸ばす度に下がっているのがわかりますね。






ここ最近では、全売り上げの90%以上を初週で売り上げます。





■SKB48











■NMB48


NMB48は放物線を描かずに歪な形をしてますね。

5週目以降に急に伸びを見せるところからして、マスメディア戦略が奏功しているのかもしれません。






ある意味で、安定しているのかもしれませんが、停滞感がすごい売り上げに出ている気がします。

前回も書きましたけど、NMB48はAKB48/SKE48に比べてAKB48ブランドでスタートダッシュこそ決めたものの、やはり短期間で安定した地盤を獲得するのは難しく、マス露出を高めて現状維持するのが精いっぱいということなのかもしれません。








■乃木坂46


※『制服のマネキン』がまだ1週目の売上しか取れていないので、注意が必要です。











■なんとなくのまとめ


まず、売れてくると初週売上の割合が増えます。

乃木坂46はまだ70%ですが、SKE48とNMB48は80%を超えていて、AKB48にいたっては90%を超えています。

これは単に握手会の効果や、握手会でしか売れなくなっているということよりも、CD販売方法が最適化されてくるからではないかと思います。

握手会システムもさることながら、発売前の事前マーケティングが非常によくできているのではないかと。

CDリリースに関する情報の周知が徹底されているだけではなく、リリースに関する話題が発売前に盛り上がるため、購入意欲の高まりのピークが初週に来るように設計されているのではなかろうかと、完全に推測ながら思います。

よく聞く「AKBの勢いが低下してきてCDが売れなくなっている」や「握手人気が落ちてきている」ということではなく、どんどん最適化されていった結果、現在90%を超えているのではなかろうかと。

(なぜなら握手人気が落ちてるだけなら初週売上の割合が落ちるのではなかろうかと。)

逆に言えば、そのシステムに乗ってこない顧客層はどんどん遠のいているのかもしれませんね。


で、面白いのは初週売上に関する伸び率が、AKB48とSKE48は綺麗な放物線を描くのに対し、NMB48と乃木坂は歪ですね。

たぶん支持基盤の安定性の差ではないかと思います。

そういう意味では、まだまだ新規顧客を獲得する余地があると言えるのかもしれませんし、単に不安定なだけかもしれません。


AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロ)のCD売上枚数の推移と分析

2012-12-16 03:08:39 | AKB48_アナリシス
今日は夕方にフリーな時間があったので、ちょっとがんばっちゃいました。


AKB48 CD売上枚数の推移
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/67fcb5a794396c02c97bf2a913674bea

のつづきです。

AKB48グループ全体の置かれている状況を把握するための一環として、AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロのCD売上枚数を比較分析してみました。


※「乃木坂46は48グループではないだろ?」と指摘されそうですが、私の中では乃木坂46は48グループなのでご了承ください。
※ SDN48は・・加えたかったのですがユニット・ソロが多くて疲れが・・次の機会には是非加えたいと思います。



■AKB48のCD売上枚数(CDシングル系列)






■AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46)のCD売上枚数(時系列)


AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46時系列に並べていました。





まず、AKB48はキングレコードに入ってからCDの発売タイミングが1年のうちに何時出すかが明確に決まっていますが、ソニー時代にはかなりムラがありました。

今、AKB48の活動はしっかりとしたタイムラインに乗っていますが(1年のうち何時何をやるのかが明確になっている)、それはAKB48という利害関係者の多い複雑で大きな組織を動かすためのの業務プロセスだと思っていましたが、そうではないことに気づきました。

AKB48がブレイクする前、キングレコードに移籍した後に今のタイムラインの原型はできていたようです。

つまり、基本となる堅牢なタイムラインの上に様々なアプリケーションを拡張してきたのです。

よくAKB48は「メディアとしてのプラットフォーム」論として語られることが多いのですが、それだけではなく、様々なエンターテイメント・アプリケーションが動作するOS(オペレーティング・システム)のようなプラットフォームとなるべく、アーキテクチャ設計されてきたとも言えるのかもしれません。


また、興味深いのは、SKE48はCDの発売間隔がAKB48、NMB48に対して長いことです。

NMB48はCDの発売間隔がAKB48と同程度に短いです。(SKE48だけ遅い)

しかしながら、SKE48は着実にCDの積み重ねていることがわかります。

それに対し、NMB48はスタートダッシュこそ綺麗に決めたようですが、その後は失速気味です。

何の裏付けもないのですが、おそらく(それは経営上の制約からくるものであったかもしれませんが)SKE48は時間をかけてじっくりと「SKE48のファン」を獲得してきたのに対して、NMB48はAKB48ブランドを使って垂直立ち上げを狙ったこともあり、AKB48の人気に頼っている部分があるのではないでしょうか。

そのため、AKB48の人気に連動している部分があるのではないか、という気もします。

(他にも要因はあるとは思いますが)


そういう意味では、NMB48はAKB48ブランドを都合よく使ってビジネスをブーストしたものの、持続性においては危うい感じも少々ある気もします。

SKE48に比べてメディア活動などが順調そうに見えるだけに、ある意味で意外な特性です。

SKE48とNMB48は、それぞれ異なる経営方針だったようですが、長期的にみて有利なのは今のところSKE48ではないかと個人的には思ったり思わなかったりします。

(これから先どうなるかわかりませんが。)

なんにせよ、それぞれに特性が出ているのは面白いと思いました。



■AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46)のCD売上枚数の割合(時系列)






■ユニット・ソロのCD売上枚数(時系列)






■AKB48グループのCD売上枚数の合計と分析(時系列)





こうやって各値をグラフ化してみると、面白い傾向が読み取れます。

細かいところでは、他にもいろいろと話があろうかと思いますが、マクロでみると明らかな傾向があります。

デフスター(ソニー)時代は停滞期で、キングレコードに移籍した後、第1回選抜総選挙(涙サプライズ)の後までは低成長期にあります。


その後、第1回選抜総選挙のあと、第2回選抜総選挙(ポニーテールとシュシュ)まで成長率が上がります。(中度成長期)

実感としても『ポニーテールとシュシュ』と『ヘビーローテーション』のあたりまではAKB48が徐々にマス・アイドルとして認知されはじめた時期と一致します。

そして、この成長はAKB48単体での成長率によってもたらされたものでした。


その後、第2回選抜総選挙から第3回選抜総選挙(Everyday,カチューシャ)までの間に急激に成長率が上がります。(第1次高度成長期)

この時、何が起きていたかというと、AKB48自体が成長していたということもありますが、その裏でユニット・ソロの活躍が増え、これがAKB48グループ全体の成長率向上に大きく寄与しています。

つまり、第2回選抜総選挙の結果、マスアイドル化したAKB48のメンバー達の外活動が増えたということであり、これが成長要因です。


第3回選抜総選挙の後、一度成長率が止まりますが、第4回選抜総選挙(真夏のSounds good!)までの間に再度急激な成長率を記録します。(第2次高度成長期)

この時、何が起きていたかというと、SKE48/NMB48/乃木坂46などの他のグループの活躍が増えており、これが成長率向上に貢献しています。

AKB48の成功の後、他のグループが成功し始めることによって、AKB48グループ全体の成長率が上がったのです。


その後、今に至るまでどうなっているかというと、少々停滞気味です。

他の成長要因がない状態です。

つまり、

AKB48 → ソロ・ユニット活動 → 他グループ → ?

という状態なのです

普通に考えれば、「海外グループ」ということになるのでしょう。

AKB48 → ソロ・ユニット活動 → 他グループ → 海外グループ


本当にそれしか手がないのでしょうか。

果たして今後どうなっていくのか、楽しみです。


(書いていたが、時間がなくなったので、ここでいったん終了します。続きがあるのかは・・わかりません。情熱次第です。)



【追記】


これまでの成長期に必ず関わっていると思われるのが「選抜総選挙」です。

(あっ、今日は寝て起きたら衆議院の総選挙ですね。)

まず、注目を集めることができるので、AKB48を拡散するマーケティング効果があります。

それと、ファンやメンバー、関係者にとっての共通の目標点になり得るので、様々な活動を選抜総選挙に向けて行くことで、あらゆるエネルギーを効果的に高めていくことができると思います。

たぶん、全体戦略としては、選抜総選挙のタイミングにその年のピークを持ってくるように、前述したタイムラインにアプリを乗せていく形になろうかと思います。

(選抜総選挙のタイミングで花を咲かせるように、1年のタイムラインに従ってネタを植えて育てていくということ。)

(そういう意味で、今、来年の選抜総選挙の時にセンター争いを盛り上げるために、一生懸命ネタを仕込んでいるところだと思います。例えば島崎遥香をゴリ推しして候補に押し上げるなど。)


ただ、上で説明したように、これまで成長要因としてAKB48以外の要素をうまく取り込んできたことを考えると、やはり次は海外グループの需要を取り込むというのが考えつきます。

来年の選抜総選挙に向けて海外グループを巻き込んでいくという形にするのではないかと、なんとなく思ったりします。

まぁ、きりがないのですが・・。



【再追記】

「アルバムが入っていないのですが?」

全くもってその通り。

これは意図的にそうしてます。

わかってたのですが、だってアルバムやDVDやBDとシングルじゃ額も違うしめんどくさい・・www

それにあんまり重要じゃないです。

なぜシングルにフォーカスするかっていえば、それが握手会や総選挙を包括した指標だから。

それもリアルタイムの。

そういう意味では、売上や利益は遅れた値だからそれよりも優れた指標かもしれない。

あくまで参考値ですね。

AKB48 CD売上枚数の推移

2012-12-15 12:45:47 | AKB48_アナリシス
(追記)永遠プレッシャーの2週目の記録を反映いたしました。





今朝時間あったので作ってみました。


【追記】


このグラフから何を読み取るか、ですね。


まず、「前作比(前作との比較)」と「前3作平均比(前3作の平均との比較)」は直近どのくらい売上枚数が変化したかを示す指標です。

「前3作平均比」の方が少しだけ長い期間との比較になりますが、グラフをみたらわかりますが、「前作比」と「前3作平均比」の違いが、今に近づくほど無くなっていくことがわかります。

(重なり始めてますよね)

これは、直近3か月の期間で見た時と、直近9か月くらいの期間で見た時で、AKB48のCDシングル売上枚数に大きな違いがないということで、つまり、最近のAKB48のCD売上が、短期間で急激な変化をすることがなくなってきているということです。

そして、この2つの指標が1.0近辺に収束するような動きをしています。

今後落ち込むかもしれませんが、これまでのところ、1.0近辺に収束するということは、こちらの指標でもCD売上枚数に大きな変化が見られなくなってきた、つまり売り上げが安定してきたということです。

この成長率が下がっていることが、勢いがなくなってきたと感じる要因の1つであります。


「変化」も重要だが、本質的な「絶対量」を忘れてはいけない。いつだって基本が大事。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bdf7548f7139201858d41566e5880152



グラフを見ると、大きな変化点となった作品がどれだったかわかります。

キングレコードに移籍して第1弾として出した『大声ダイヤモンド』から『涙サプライズ!』、ここが大きな変化点としてあります。

そして、次が『RIVER』から『ポニーテールとシュシュ』、『桜の木になろう』から『Everyday,カチューシャ』にかけて駆けあがるように売上を伸ばしているのがわかります。



「累積平均比」というのは、これまでの全ての累計売上の平均に対してどう変化したかを表しています。

この指標はこれまでのAKB48(累積)に対してどう変化しているのかを、長期的にみるための一つの参考値です。

個人的には、これが最も「勢い」を表すのに適している指標だと思います。

ここでもやはり『大声ダイヤモンド』をキッカケに駆け昇って行きます。

最も大きな成長期が『ポニーテールとシュシュ』『ヘビーローテーション』『Beginner』までの期間で、『Everyday,カチューシャ』で2回目の大きな成長を遂げ、『真夏のSounds good』で3回目の飛躍的な成長を遂げています。

この指標を見てみても、やはり「選抜総選挙」がAKB48の飛躍の直接的な要因であることがわかります。

ただ、グラフを見てわかるように、長期的にみると成長率は下がってきているのは間違いなく、勢いが落ちてきていると感じるのは仕方がありません。

ベンチャー企業が大企業に移行する時に必ず経験するものです。

ただ、SKE48/NMB48/HKT48を加味した場合にどうなるかは計算したことがないので、これらのグループを加えると、全体としてはまた違う画が見れるのかもしれません。



初週売上と累積売上の差分も注目点です。

この2つに差が出ているということは、2週目以降に売り上げが伸びたということです。

それが、いつかというと『ポニーテールとシュシュ』から『ヘビーローテーション』、『Everyday、カチューシャ』から『フライングゲット』の2点です。

そうです、選抜総選挙曲ですね。


第4回選抜総選挙 結果の図解
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c153b4df0c7d5748202b695e610752ee



さて、今後の動向が気になるところです。

【AKB48】 第4回選抜総選挙 結果の図解

2012-09-10 18:23:51 | AKB48_アナリシス
[追記情報]

政治山から情報を拝借しました。



6月10日に作成されたエントリに政治山の情報を追加しました。


◆◆◆◆◆◆


速報の時のデータはこちら↓

選抜総選挙結果[速報]  図と解説と私見
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bc3efd30c4d189bd2f31cff52266b514


◆◆◆◆◆◆


■総投票数





総投票数の増分が 217,977票なのに対し、
CD投票券による投票が 114,648票なので、
103,329票分が会員系の要因で増えている模様。





日付別で投票数を見てみると、投票開始から2日間と、ラスト5日間くらいの追い込みがあることがわかる。





◆◆◆◆◆◆


■投票者の年齢と性別





アンケート結果の信ぴょう性がどれだけあるのか、人数が多いのか、票数が多いのかは、このデータからはわからないが、10代が多いのが面白い。





投票者の3割が女性のようだ。
男性が10代~40代まで万遍なく多いのに対し、女性は10代が多い。
ここには女性アイドルの特徴がありありと出ていると思う。


◆◆◆◆◆◆


■順位と票数


「べき法則」的な傾向が見て取れます。
上位のメンバーに票が集中しています。





◆◆◆◆◆◆


■前回(第3回)との票数の比較





今回の1位~64位までの得票数は、1,271,050 票で、
総得票数が、1,384,122 票。
死票は 170人 で 113,072 票。

40位までの得票数が
第3回:1,081,332 票
第4回:1,121,007 票 (+39,675票)

全体の総投票数が、
第3回:1,166,145 票
第4回:1,384,122 票 (+217,977票)

第3回 → 第4回 の間で、40位圏内の票数よりも、全体の伸びの方が大きい。

票は上位に集中しているものの、総票数の伸びに貢献したのは、上位メンバーよりも下位メンバー。
裾野が広がっていることがわかる。


◆◆◆◆◆◆


■グループ別の比較






◆◆◆◆◆◆


■チーム別の比較






■チーム別の得票効率





◆◆◆◆◆◆


■期別の比較






■期別の得票効率





◆◆◆◆◆◆


■票数とググタスのフォロワー数


マクロでは相関があるが、ミクロではなさそう。





◆◆◆◆◆◆


■第3回からの獲得票数の伸び率


1位から64位まで並べた時に、獲得票数の伸び率が第3回からどう変化したか。
初ランクインしたメンバーの前回票数は、前回40位だった藤江れいなの4,698票に設定している。





全体を通して、万遍なく票数を落としているメンバーがいる。
全体を俯瞰して、なんとなく言えるのは、下位の方から15位~25位くらいをピークに票数をものすごく伸ばしているということ。

→ 参考:『今年も名言がいっぱい』の「河西・北原・峯岸・横山の鉄壁のディフェンス」部分を参照のこと


前回からの票数の増分で並べてみる。
まずは票数の増分で並べる。





こちらが、伸び率で並べたものです。





64位に入っていないメンバーの分はわかりませんので、あくまで64位に入っているメンバーに関する増分。


◆◆◆◆◆◆


■期別 vs. 伸び率


条件は上と同じです。
上位64人なので、あくまで参考です。
(6期は1人分のデータなのでどうしても・・)





まず、全体として伸びてます。
1期ですらまだ伸びています。
AKB48全体は成長しているのですね。
ただ、やはり若い方が成長率が高いと思われます。
特にSKE481期生以降の伸びが大きいですね。
古参の強さは未だ圧倒的ではありますが、若い部分も伸びているのは間違いがなさそうです。


■チーム vs. 伸び率


チーム別でも見ておきます。
こちらも同様の傾向が見て取れますね





◆◆◆◆◆◆


■視聴率





・最高視聴
関西地区:29.4%
名古屋地区:28.0%


◆◆◆◆◆◆


■CDの販売枚数の推移


すごいがっかりなことに元データを紛失してしまったので、アップデートすることができず『真夏のSounds good!』は予測値のままになっています。
でも、それほど外れていないので問題なしです。


『真夏のSounds good!』は200万枚を突破するか 【追記】
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/58169958d964a85a66deea6c0c9818da





◆◆◆◆◆◆


■メンバー出身都道府県


無駄にメンバーの出身都道府県(公称)でまとめてみました。





人数で多いのは、愛知(15)、東京(13)、埼玉(11)、大阪(5)、・・・
票数で多いのは、東京(246,439)、愛知(227,051)、埼玉(196,430)、栃木(108,837)、・・・

栃木は大島優子1人で4位に・・





基本的には人口の割合で、AKB48は全国から人材を集めているのに対して、SKE48は地元愛知から大量に人材が供給されている。
大阪はNMB48がまだ発足間もないこともあり、ちょっと弱い。
北海道、東北、北陸、中国、四国などはまだまだアイドル人材が掘れそう。


各メンバーの出身都道府県
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/62174e130317df32be38896a019da497


■投票数地域別構成比





最大の票田は関東圏。
四国、九州が人口比としては低いので、まだ余地があるのかもしれない。
アンケート結果に偏りがあるかもしれないが、中京圏、京阪神と前回よりも票数を落としているのが気になる。


◆◆◆◆◆◆


■メンバーの年齢


年齢でまとめてみました。
2012年6月10日現在の年齢です。
上位64人の平均は19.4歳になります。





20歳をピークに、17歳~以上のメンバーがボリュームゾーンになるようです。
票数でみると、23歳 - 20歳 - 18歳 に山があるようですね。

票数を人数で割って年齢別で平均を出してみました。





年齢が上がると人数が減るために平均値が上がります。
おそらく2つの側面があって、1つはアイドル人気の質が変わってきているということ、そしてその人気を得るには時間がかかるのではないかということです。
もう1つは、やはり淘汰されて強い者だけが生き残るからというのは言えそうです。

(政治山) 第4回選抜総選挙 投票分析結果

2012-09-10 16:09:56 | AKB48_アナリシス
いつのまにか政治山に投票分析結果がUPされておりました。


AKB48 27th シングル 選抜総選挙 投票分析結果(政治山)
http://seijiyama.jp/investigation/investigation_akb48_2012_1.html


↑これを使って↓これをUpdateしよう。


第4回選抜総選挙 結果の図解
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c153b4df0c7d5748202b695e610752ee


第4回総選挙の結果を使って組閣前後のチーム構成をみてみると・・

2012-08-31 13:12:34 | AKB48_アナリシス
何かを主張したいわけではありません。

みなさんが感じていることを、表現しただけです(笑)



---------------------


第4回選抜総選挙の時のデータを基に、組閣前後でどうチーム毎に変化したかを簡単にグラフで表します。


第4回選抜総選挙 結果の図解 [一部修正] [追記4]
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c153b4df0c7d5748202b695e610752ee


(圏外のメンバー分のデータが公表されていないのですが、誤差の範囲だと思います。)


組閣前後で所属チームの変化を見やすくしたものです。

組閣前は、チームKが上位、チームAが中位、チーム4が下位に固まってましたが、組閣によってチームKを中位、チームAを分散させているのが見て取れます。






票数をみてみましょう。

組閣前後でチーム毎の票数の隔たりはほとんど変化が見られません。






平均年齢を見てみましょう。

組閣後は、平滑化されてますね。






チーム毎に選挙のランキング順で並べたものです。

組閣前は少しゴツゴツしてたものが、組閣後はならされているのがわかりますね。






つまり、そういうことです。

いや、みんなが感じていることをグラフにしただけです。


---------------------


■追記


すみません、さきほど時間がなくて急いで投稿したため、一つ忘れていました。

誰がどのチームになったかとか、誰がどのチームへ移動になったかとか気にしてる方が多いのですが、

「誰が変わらなかったか?」という点について考えてみるのも有益かもしれませんね。






・チームA:

篠田麻里子 (★キャプテン)
高橋みなみ (AKB48グループ総監督、旧キャプテン)


・チームK:

大島優子 (★キャプテン)
板野友美
秋元才加 (旧キャプテン)
松井珠理奈


・チームB:

柏木由紀 (旧キャプテン)
渡辺美優紀

石田晴香
小森美果

梅田彩佳 (★キャプテン)



ふぅ・・まともすぎるな

チーム4を組閣でいじるべきでもないし、JPN48もいらないということを、今一度説明してみる

2012-08-14 13:57:56 | AKB48_アナリシス
本エントリは根拠のない妄想です。問題提起だと思って頂ければこれ幸いです。


最近、AKB48がなんとなく薄まってるのではないか、と感じている人いるのではないでしょうか?

実は、私もその一人です。

売上などの数値だけで見ると伸びていますし、各メンバーの活動の幅もどんどん広がっています。

間違いなくAKB48の人気は衰えていないと思います。

にも関わらず、なぜこのような感覚になってしまうのか、少し考えてみる必要があると思います。



ここから述べるのは根拠のない仮説です。

(検証する気がないから仮説にもならないかもしれません。妄想でもいいです。)



以前、Googleの検索ボリュームを使って、AKB48への関心がどう推移しているのか調べてみました。

この中で、私が注目するのは「AKB48 vs. 上位10人」の検索ボリュームの推移です。


AKB48のブームは去りつつあるのか? グーグル先生に聞いてみた
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e6eb5c531168b3293b46fc4b82697388




みんなの興味が、「AKB48」→「個々のメンバー」に移ってきていると思います。

これは、AKB48設立当初より良いこと、AKB48が目指すものとされてきた現象です。

(私は反対ですが)
AKB48が芸能界予備校だとすれば、個々のメンバーに注目が集まることはよいことです。

メンバーも、自分の将来に向けて個々の活動に精を出すことになります。



以前は↓全ての活動がAKB48に向いていたわけです。

メンバー、スタッフ、ファンなどのステークホルダーの意識のほとんどは「AKB48」に向かっていました。

(あっ、図でキャラの説明書くの忘れた・・でもまぁわかるでしょ・・)

それが『AKB48』ブランドの発展に寄与したわけです。





それが今、メンバーの活動が多岐に渡る中で、『AKB48』ブランドに向かっていた力が分散して、『AKB48』が薄まっている可能性があります。






この結果として、起きることは何かを、エベレット・M・ロジャースの「イノベーター理論」を使って説明してみます。

「イノベーター理論」は、イノベーションがどのように市場に浸透していくかを分析した理論です。

たいてい、下記の5つの顧客層が市場を作るとされています。

イノベーター(Innovators:革新者):
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。
(市場全体の2.5%)


アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。
(市場全体の13.5%)


アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。
(市場全体の34.0%)


レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。
(市場全体の34.0%)


ラガード(Laggards:遅滞者):
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。
(市場全体の16.0%)




↓適当に図にしてみるとこんな感じです。






『AKB48』ブランドが薄まると何が起きるかというと、↓このようなことが起きると思うのです。

(イノベーター理論にファン度の濃さを掛け合わせてみて頂ければなお幸いです。あえての混同です)





↑誤解されるといけないので念のために書いておきますが、イノベーターから減っていくのはサイクルとしては正しいのです。
問題は、その時期をどう延ばすかというところになるわけです。



これが、売上などは伸びている(落ちていない)し、メンバーの活動領域は広がっているにも関わらず、『AKB48』ブランドが薄まっている感じがする正体ではないかと考えます。

『AKB48』ブランドの力が弱まると、AKB48として何をしてもシラケるだけになってしまいます。

そこに何の物語性もなくなるからです。

AKB48としてどんな手を打っても効果が半減してしまうのです。


こういった背景もあり、私は↓下記エントリで、「JPN48」なんていらないと主張しました。(それだけが理由ではないですが)

JPN48なんていらない。あくまで『AKB48』であるべきだ。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3afc2b525f25823a8ec0b873d8134562



しかし、この問題はなかなか厄介です。

単純には、ファンを辞める人がいても、流出するそれ以上もしくは同等のファン流入量があればよいわけですが、AKB48の場合は問題はそれだけでは済まないと思います。

「ヘビーファン層」の減少に繋がっていくと深刻な問題になってしまう可能性があるからです。

AKB48が認知されてしまった今、AKB48が自身を「芸能界予備校」として位置づける限り、人気メンバーになればなるほど意識は外に向いてしまいます。

(AKB48の人気が出る前は、人気メンバーでもAKB48に忠誠を尽くすしかありませんでした。それが奏功したと思います。)

それゆえ、私は「芸能界予備校」の看板を下ろした方がいいと前から主張するものです。


やすす先生! 「芸能界予備校としてのAKB48」を卒業して「大学」にしませんか!?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/4c5a8fb19bb29097b467c7f2f9bbe749


『AKB48』ブランドが弱まれば、芸能界予備校としての使命も果たせなくなるのです。

まず第一に、『AKB48』のことを考えることが、最善の策です。

現状、AKB48が構造的に持続可能性に難を持つシステムであるのであれば、変えることを考えなければならないはずです。

『AKB48』という物語を薄めてはならないのです。



この前提を持つとチーム4に注目する理由もきっとご理解頂けると思います。

組閣みたいな小手先の技術で、テコ入れしたら、その時は「終わりのはじまり」です。



チーム4こそが次世代のAKB48 できなければAKB48はゆっくりと消滅するだけ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/112e9a62a9970d0be6f2d6734cdbafb6


AKB48の「終わりのはじまり」のタイミング
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8130b48bbaf43934cc3536e207b1a3f2


新劇場による「劇場への原点回帰」こそがAKB48の再生だ ~事件は現場で起きるんだ!~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bdaaf2ea3af9f54f875a358221dc674c



あっ、あくまでも妄想ですからね。

検証する気はありません・・


◆◆◆◆◆◆


[追記]


そういう意味では、「TOKYO DOME」がまさに『AKB48』のためのものかもしれないな~と思う。

ただ、戦艦大和みたいに大艦巨砲主義の傑作かつ末路みたいなことにはならないことを祈る。

時流を読み違えるなよ。

AKB48のブームは去りつつあるのか? グーグル先生に聞いてみた

2012-07-25 17:33:40 | AKB48_アナリシス
今とっても時間がないので後で再編集します。諦めました(笑)


「AKB48のブームが去りつつある」という話を最近聴くので、

あくまで一つの指標としてGoolgeでの検索ボリュームを見てみたいと思う。

(データはGoogle Insightsのもの。運営なり広告代理店のみなさんも見てるデータなのだろうから。)

縦軸は絶対値ではなく相対値なので、

Googleの検索量がどのように変化したかを見ることはできるだろう。


まずは、全世界でのAKB48の検索ボリュームがどう変化したか。





ベースが「UP」しているのがわかるだろう。

(HKTが一時期伸びているのはHKT48以外の何かの要因だと思われる。HKTっていう何かあるんだろうな・・)

では、日本ではどうか?





日本では「横ばい」である。

なるほど、少なくてもGoogleでの検索ボリュームは向上していないと言えるかもしれない。

絶対量がさほど変化していなくても、成長率が鈍化すると下降して見えるのは人間の性である。

変化率が変わってきているからだ。


「変化」も重要だが、本質的な「絶対量」を忘れてはいけない。いつだって基本が大事。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bdf7548f7139201858d41566e5880152


確かに、AKB48のブームが去っているかのように見えるのは仕方がないかもしれない。

(あくまでも検索ボリュームの話)

余談だが、選挙は今年(2012年)よりも昨年(2011年)の方が注目を集めたのかもしれない。


では、少し視点を変えてアジアではどうか?






「UP」もしくは「横ばい」といえるのではないか。

日本では伸び悩んでいるが、アジアではまだ伸びているといえそうだ。

注目すべきはインドネシアだろう。

JKT48の立ち上げでJKT48が急激な伸びを見せているが、それにともなってAKB48も伸びている。

これは狙い通りだろう。

アジア戦略は、AKB48の成長戦略と一致するのだ。

(何度もしつこいが、検索ボリュームだけでできる話ではないのは前提として持った上で言っている)


また少し視点を変えて、48グループ全体と、上位メンバーの検索ボリュームを見てみる。

上位メンバーのデータは、前田敦子に2012年の選抜総選挙上位10人を足したものだ。






ここで、当Blogが主張したいことは、2つある。

1つは、グループとメンバーの差が縮まっている点である。

日本国内だけで見れば、逆転している。

もう1つは、グループ全体では「横ばい」だがメンバーで見ると「UP」している。

非常にわかりやすく、ある特徴が出ている。

グループがブレイクしたことで、みんなの関心がグループから個人に移行しているということだ。


では、最後に次世代候補として名前の挙がるメンバーと、Team4の検索ボリュームを見ておく。

少し見難いので、2012年以降に限定したデータも載せてみる。







渡辺麻友が一歩抜けている。(あくまでも検索ボリュームでみれば)

そして、島崎遥香が急激に伸びているのがわかる。

渡辺麻友につづく2番手だ。

ある意味では、ゴリ推しをして「注目を集めること」には成功していると言えるだろう。

(ただ、この程度のボリュームで成功と言っていいのかという点については議論の余地がある。)


なぜ運営は島崎遥香を激推しするのか? ~あつゆう、W松井の奇跡~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/954de4b52b6d9d5530d1b34affcd2328

なぜ運営は島崎遥香を激推しするのか? パート2  ~台風の目になれること~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/92b293d05c66aeb0da4973c2be240e39


しかし、Team4メンバー16人全員を合わせても、渡辺麻友とたいして変わらないのは情けない。

ただ、AKB48の全体戦略を考える人がいたとしたら、アジア戦略を推進することに興味を持つ人が多くても不思議ではない。

そちらの方が「AKB48」そのものの価値を高めることができるかもしれないからだ。

また、国内ではAKB48グループがブレイクしたため、メンバー単体の売り出しへと関心が移りゆくのも無理はない。

間違いだとは言えない。

合理的な判断だろう。

それが適切かどうかは、別問題なのだがね。

やすす先生が指原のために切った奥の手「HKT48」カード 愛を感じた

2012-06-16 16:32:28 | AKB48_アナリシス

ANNでの指原の処遇を聞いていて、やすす先生は視点が高いなと思った。

そしてタフだ。

さすがに、これまで多くの修羅場をくぐってきている。

AKB48グループ全体を見ている彼の立場からすると、いくら中心メンバーの問題とはいえ、走るのを止めるわけにはいかない。

AKB48グループ全体のために決断をしなければならない。

悩んだり落ち込んだりしている暇などない。

弱音など吐いたところで聞いてくれる人などいないのだ。

時代を切り裂き、先頭を走る者は本質的に孤独である。

それがAKB48グループ全体の頂点に立つ者が背負う十字架であり、責任なのだ。






そんなやすす先生が指原のために使ったカードが「HKT48」だった。

1枚しか使えないであろうこのカードを「指原のために使った」と私は感じた。

指原は大分出身で親元とも近い博多は相性はいい。

この条件は偶然とはいえカードを切るのに有利に働いたとは思う。

しかし、今回「HKT48」カードを使ってしまったため、次に他の有力メンバーに問題が起きたら札幌か上海あたりに飛ばすしかない。
(まぁその時はまたその時で考えるしかないのだが)


AKB48グループ全体を統括するものとしての、指原への愛を感じた。


指原、がんばるチャンスを与えられたのだから、がんばれ!

今はそれしか言えないんだ。

選抜総選挙に垣間見た民主主義の高揚感

2012-06-13 01:06:38 | AKB48_アナリシス
最近週末になると発熱しちゃって大変です。
疲労がたまってるんだろうな・・。
旅にでもでたい。


火曜曲で生放送ドッキリ
http://akb48matome.com/archives/51826361.html

なぜか批判が多いようだが、火曜曲は面白かった。
レモンがんばれ・・と思ったのと、すずやぎの話にほっこりした。
先輩にレモンをいじれる人がいればよいのだが、あれでは何か空回りしているように見えてしまう。
なにかレモンを応援したい気持ちになった。
まぁある意味で1人で戦える能力を持っているともいえるが・・。

すずやぎのあれは信頼関係があればこそできる芸当だ。
私はぐっときたよ。


それと、なぜかふと選挙について書きたいと思ったので、思うところをつらつらと書くことにする。

◆◆◆◆◆◆


今回、私は4回目にして初めてAKB48選抜総選挙に投票しました。
動機は、投票することでこのイベントをもっと楽しめると思ったからです。
それともう一つ、投票することで見えてくるものがきっとあるだろうと思ったのでした。

で、選挙が終わった後に、今感じることを述べたいと思います。


■民主主義の高揚感


若者がAKB48の選抜総選挙に感じている興奮は、近代日本人が大正デモクラシーで感じたあの興奮と似ているのではないだろうか。
などと思ってみました。
(もちろんあの時代を生きていないので「あの興奮」を知っているわけではないですが・・)

少なくても私がGoogle+とフジテレビの中継を視聴しながら感じたものは、「民主主義の高揚感」だったと思います。
参加意識が持てる、これが全てです。

参加意識を持てるから、当事者意識も沸く。
AKB48の問題は、自分たちの問題となるのです。


■祭り


選抜総選挙という名の祭りでもあるんですよね。
これは大人だから祭るのです。


なでしこ旋風批判がまったく的外れな件について
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/86c0cf2a9f49d1d45df365ec18cfa205


■AKB48を見習って、いま一度、選挙区廃止の提案を!


たぶん、選抜総選挙をAKB48/SKE48/NMB48/HKT48毎に枠を割り振ったら盛り上がらないと思うのですよ。
たとえばAKB48は10人で、SKE48が3人で、NMB48が2人、HKT48が1人って決めたら、選挙盛り上がらないですよね。
それこそ普段のシングルCDがそれなわけです。

選抜総選挙は、全体で枠が決まっている。
これすごく重要なことだと思うのです。

地方枠優先とかで、HKT48を3人に増強とかやられたら「え?」って思いますよね。

だから、国政選挙も選挙区なくして、全国でやりませんか?
上位100人でいいと思います。

これまで何度か議論してきましたが、リスクは独裁の危険性しか思いつきません。

国政選挙もAKB48から学びましょうよ!


この国の形を変えるには
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/a4f0f1168c6c5f1b5afd0ac455239f6f


「国家の政策の最終責任者は国民以外に有りえない」という基本に立ち返って考えて見る
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/047de95acbbdddd40fb8d4cf83fb6add


日本政治の最大の問題は「衆参のねじれ」ではない
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/b8e8f58238902fb81676daa0d06fbde2

『真夏のSounds good!』は200万枚を突破するか 【追記】

2012-05-27 11:47:06 | AKB48_アナリシス
※結果が出たらまたUpdateしようと思っています

少し気が早いですが、初動売上枚数の実績です。
あと2日を残して既に過去最高を記録しています。






初動売上枚数が150万枚は確実で、160万枚まで行くかどうかでしょうか。

累積でどこまで売り上げを伸ばすのかを予想してみたいと思います。

仮に、初動があと8万枚売れたとして158万枚とします。

それで『ポニーテールとシュシュ』から『GIVE ME FIVE』の10作分で、累積と初動の比率を取ります。

10作平均では、累積は初動の1.196倍になります。
(売上げ枚数によって伸び率は変化するでしょうから、比率で平均を取ると偏りが出るので、売上げ枚数の合計で比率を計算しています。)

なので、初動が158万枚ならば、累積は187.8万枚。

ただ、『チャンスの順番』や『上からマリコ』のじゃんけん選抜曲が平均を押し下げているので、もうちょっと伸びる可能性が高いです。
(とはいえ、ポニシュシュとヘビロテの伸び率が高いので、平均すると丁度良いくらいかもしれません。)





結果は果たしてどうなるでしょうか。

ありきたりな言説だと思いますが、このグラフを見て、ことCDの販売枚数だけを考えると、わかりやすくターニングポイントがあるのがわかります。

キングレコードに移籍して第1作目の『大声ダイヤモンド』でキッカケで売り上げが伸び始めたこと。

そして、第1回~第4回の選抜総選挙で毎回売り上げを伸ばしていること。

さらに、選抜総選挙の時だけ売り上げが伸びるのではなく、選抜総選挙によってその後の売上ベースを伸ばしていること。

じゃんけん選抜が売り上げを下げること。

しかし、そのじゃんけん選抜のあと、必ず売上が伸びていること。

これは、じゃんけん選抜に投資効果があることを示しているように思います。

じゃんけん選抜によって選抜以外のメンバーに光をあてることで、新しいメンバーの発掘や、メンバーおよびファンのガス(不満)抜きを兼ねた意欲向上をの効果が期待できるということです。

単純に考えると、じゃんけん選抜は売り上げを下げているように見えますが、その後の売上維持・向上に貢献している、と私は考えます。


なんにせよ、選抜総選挙の威力がとてつもなく大きいということは見て取れます。


AKB48がブレイクするまでにかかった時間

[0か月] デビュー 2005/12

[2年10か月] 大声ダイヤモンド(売上ベースUP) 2008/10

[3年 7か月] 涙サプライズ(第1回選抜総選挙) 2009/6

[3年10か月] RIVER(オリコン1位) 2009/10

[4年 5か月] ポニーテールとシュシュ(第2回選抜総選挙) 2010/5

[4年 9か月] ヘビーローテーション(大ブレイク) 2010/8

[5年 5か月] Everyday、カチューシャ(第3回選抜総選挙) 2011/5

[6年 5か月] 真夏のSounds good! (第4回選抜総選挙) 2012/5


◆◆◆◆◆◆


選抜総選挙はAKB48をソーシャル・アイドルのままマスへRT(拡散)するための有効な方法論だった。
という説明を昨年に下記でしています。
よろしかったらどうぞ。


AKB48 vs. ももいろクローバーZ ~2つの破壊的イノベーション~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3bb1c7565fe07140cd1740e0abb4ce3d

ももいろクローバーZ 求められる破壊的イノベーション
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/7f9bdb4a71b2086ca12089103a83340e

◆◆◆◆◆◆


残る私の興味は、「キングレコードに移籍して何が変わったのか?」です。

「キングレコードに移籍=ヒット」では説明にならないので、その理由を知りたいです。

ひょっとしたらAKB48自身は何も変わっていなかったが、周りの何かが変わったのかもしれません。

当時、まだAKB48に注目していなかったので、その時に何が起こったのか知りたいです。

是非、ご意見をお持ちの方は教えていただきたいです。

ざっくばらんにお聞かせください!!