進化する魂

フリートーク
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今回の地震でわかった大本営発表が受け入れられるワケ

2011-03-13 08:40:53 | 社会
福島第一原発の事故に関する情報が錯綜しすぎてよくわかない。
被害がたいしたことないならよいが、場合によっては放射性物質が半径数十キロにわたって飛散する可能性を持った非常に重要な話を適当な情報で覆いつくされている。
まずTVを見ると、専門家なる人々が各局毎に大勢出ているが、彼らが何を言いたいのかよくわからん。
何かを言っていても全く信頼できない。

なぜなら、専門家としての意見を言っていない。
TV局に言わされているだけの無内容な内容を繰り返しているだけ。
何の分野でもある程度専門性を持っている人ならわかることだが、専門的な判断をするためには、その判断となる前提が必要だが、その前提情報が不足しすぎているため、彼ら専門家と名乗る先生たちはTV局からの"意図"を前提情報として受けれいてしまっている。

専門家として推測を公共波で流すことに心理的な抵抗があるのだが、TV局に背中を押されて無意味な推測話を繰り返す。
結果、この事故で大騒ぎしたいTV局の意図を思いっきり反映した内容になってしまう。
彼らが何回説明しても全く意味がない情報だ。

とにかくTV局の報道だけに触れていると、恐ろしいことが起きている印象だけが残る。

最近、NHKスペシャルで放映された「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第3回 "熱狂”はこうして作られた」と同じ構造だが、今回の地震でよく理解できた。

戦争や地震のような異常事態が発生している時、複雑性と不確実性に晒された人々は情報を求める。
情報が不足し錯綜するから、より確かな情報が欲しくなる。
異常事態の場合、現場情報を入手できるチャネルは限られる。
必然的に人々はマスメディアを頼る。
マスメディアから出される情報は、マスメディアに入る前に既に統制されていること、そしてマスメディア内でワイドショー的に加工されるなどするから、全TV局で大本営発表を繰り返されることになる。

だから、「熱狂を作ったのはマスメディアだ」とするような見方は非常に偏っていて、実際は「異常事態では人々が熱狂する情報を求める」ということだったのだ。

今後考えなければならないことは、異常事態に人々が冷静さを失ってしまうという状況をどのように緩和できるかということだ。
今回の地震でもネットの力、特にTwitterが力を発揮しているが、Twitterの使用率が低い現状としてはまだまだ日本全体の力を持つになり得ない。

これは非常に重要な問いだ。