進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

「僕が僕であるために」は本当か?

2011-02-02 17:19:28 | スピリチュアル
心に染みる。

僕が僕であるために (作詞:尾崎豊)

心すれちがう悲しい生き様に
ため息もらしていた
だけど この目に映る この街で僕はずっと
生きてゆかなければ
人を傷つける事に目を伏せるけど
優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる

別れ際にもう一度 君に確かめておきたいよ
こんなに愛していた
誰がいけないとゆう訳でもないけど
人は皆わがままだ
慣れあいの様に暮しても 君を傷つけてばかりさ
こんなに君を好きだけど 明日さえ教えてやれないから

君が君であるために 勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
君は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる


詩が歌い継がれ、半永久的に名曲たり得るためには、1つ条件がある。
それは、「答えのない問いを提示し続けること」だ。
その詩が提示する問いが無限ループする要素が必要だ。

この唄で言えば、

僕が僕であるために


この問題設定が間違っているとしたら?
と考えたことはないだろうか。
私はこの詩を聴くと少し違和感を感じる。

「僕が僕である」必要があるのだろうか?

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない


勝ち続けなければならないのは、僕が僕であろうとするからだ。

この詩を聴いて感じる違和感は、
空気を掴むように、存在しない敵を作り上げなければならないことに起因する。
勝たなければならないから、対抗すべき敵が必要になる。
でも、もともと敵はいないから、何とどう戦ってよいかわからなくなる。

正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで


敵がいないから、敵と戦うための大義名分を探し求めてしまう。
大義名分(正しさ)が何かわからないという問いは正しい。
対抗すべき敵がわからないのに正しさを求めても永久に正しさが求まることはない。

僕が僕であろうとするために、
僕を確固たる存在として築き上げるための基準が必要になる。
それが勝つということだ。
勝つためには相手が必要だから、戦うべき相手を求め探すことになる。
しかし、戦うべき相手が、本当に戦うべき相手として正しいのか、いつになってもわからない。
それは当たり前で、はじめから勝つ必要などないのに戦おうとしているからだ。
結局、僕が僕であろうとするところから、この問題ははじまっている。
僕が僕であろうとすれば、永久にこのループから出ることはできない。

この問題は何を問うているのか。

それは「どう考えればよいかわからない状況」というのが我々の前に確かに存在していて、
そして、それにどう対処すればよいのかわからない場合、
我々は自分に何かが欠けているからだと無意識的に考えているということを示している。

自分が確固たる自分になれば、悩まなくて済むという答えを望んでいるのだ。
だが、そうは問屋が卸さない。

残念だが、確固たる自分なるものは、この宇宙に存在しない。
求めても決して求まることのない欲求だ。

だが、私はその欲求が問題だと言っているのではない。
人には、そういう完全無欠の自己への欲求というものが内在しているということだ。
神への渇望とでも言っておこう。

この渇望が消え去ることの無い限り、この世から名曲が消え去ることはない。

「答えのない問いを提示し続けること」

これが歌い継がれる名曲の条件だ。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
屁理屈 (匿名)
2012-04-19 22:43:24
訳のわかんねー事言ってんじゃねぇよ!てめえの勝手な理屈だろ!世の中色々な考え方がある
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そんな無理して・・ (advanced_future)
2012-04-19 23:14:45
>匿名さん
コメントありがとうございます。

すごい無理して罵倒してる感じが・・(笑)

>世の中色々な考え方がある

全くもって同意します。
であれば、どのあたりが訳わからなかったのか、考え方を御聞かせ頂けると嬉しいです。

しかし、小さい頃から「屁理屈言うな!」と言われてきたので、悪い意味で屁理屈慣れしてるところあるかもしれません(汗
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Unknown (Unknown)
2014-03-05 21:36:29
鬱になんなゃ
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勝つとは (じょう)
2018-01-29 17:51:06
僕もこの歌好きです。
「勝つ」には、敵が必要とかいうとき、すでに固定観念があるように思えます。
尾崎は、その固定観念を超えた深い問いを発していると思えます。
「自分に勝ち続ける」のは、自分が自分であり続けるために、とても必要なことだと思います。
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