進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

ありがとうございました。

2011-12-31 06:00:09 | ブログ情報(News Release)
これから羽田にいって北國へ向けて旅立つので、今年はこれで最後の書き込みになるかと思います。
お読みいただいた方、コメント頂いた皆様、本当にありがとうございました。
途中何度も中だるみしながらの投稿ではありましたが、ブログを通して学ぶことも多く、感謝しております。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

【ドウデモ】 レコード大賞 雑感 随時更新

2011-12-30 19:58:49 | ブログ情報(News Release)
(BlogをTwitter的に使ってます・・。1エントリをタイムラインに見立てて・・)

新人賞に「Super Girls」で、優秀作品賞に「AAA」というのは・・
両者とも好きですけど、エイベックス枠ですか・・。

賞をもらってくれる人から選ぶんだもんなぁ。
レコード大賞の立場が弱すぎ。
これだからレコード大賞の権威は落ちていくんですよ。
一回ゼロベースで再構築するべきだね。

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最優秀新人賞は「Fiaries」ですか。
あの4組じゃFirariesしか選択肢がなかった。
ヒットするかどうかは別として実力はあるからね。

AKB48としては、今年はレコード大賞がマジで射程範囲に入っているだけに、本人たちはプレッシャー感じてるだろうなぁと推察する。

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ニュース速報で、「海外で一時1ユーロ=100円割れ」って・・。
ニュース速報でいれることかよ。
2011年の円売り介入、14兆円だってさ。
はぁ・・。
しかし、日本の輸出製造業はユーロ安には弱いからなぁ。
ドルはヘッジできても、ユーロはどうにもならんようだ。
さてさて。

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AKB48 Now on Google+ の18歳未満のメンバー用のアカウントである「部屋っ子」ですが、本人が投稿してから実際に投稿されるまでのタイムラグあり過ぎじゃないですか?
承認されないと反映されないのでしょうか。
どこの組織も承認とか・・何でも管理ですね。

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Google+ でメンバーの「緊張する」投稿を読んでいると、こっちまで緊張してくる。
こ、これが・・SNSの力だw

参考:
Google+ での投稿の仕方を教えよう (メンバー向け) 【追記】

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Google+ / Twitter をチェックしながら、
レコ大をながら見して、
本を読みながら、
Blog更新していたのですが、
さらに酒を飲み始めました。
明日はやいのだが・・つい魔力に勝てず。
東北の酒が私を呼んでいる・・んだ

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ついに北島三郎も特別枠か・・

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佐々木融氏の『弱い日本の強い円』を読んでいるのだが、これは面白い。
ちと自分の勘違いなどが気づかされて勉強になる。
お薦めだ。

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このブログの使い方って誰得って?
そんなの自己満足に決まってるじゃないですか。
内発的動機付けですよ。モチベーション3.0。
まぁ、いろいろと試してみないとわからないからですかね。
実験して、フィードバックかける。これが基本です。

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最近、同僚にK-POPアイドルの話を聞いてからというもの、KARAの良さがわかるようになってきた。
他のK-POPアイドルと比べるとKARAのクオリティの高さはズバ抜けてると思う。
完全に素人意見だが、長期的に生き残るのは少女時代ではなくKARAだと思う。
AKB48にも同じこといえるんだけど、最終的にはグループではなくて個人の力の勝負になるから。
少女時代は個人を活用する方法を考えないと。

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AKB48圧巻だな。
まぁ人数が多いってのもあるけど、勢いが違うな。
日の出の勢いって感じですね。

あれ?
同僚のA君が推してる佐藤亜美菜さんじゃないです?
出てる?
干されじゃなくてよかったね・・(T-T)

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Google+ を見てたら、渡辺美優紀さんの投稿で

>レコード大賞AKBさんの出番メンバーみんなで見てたよー"∇"
>
>NMBもいつか出たいな´`

とあったのですが、現場からもっと提案を出していない限り無理でしょう。
当てはめられた枠の中に納まっているだけでは、AKB48を超えることはできない。
秋元康を超えていく気概がないとだめです。

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あぁ・・Google+ 見てるとツッコミたくなって仕方が無い。
基本から叩きなおしてやりたい。
我慢だ・・我慢だ。
相手は、AKB48の冠が取れれば普通の女の子だ。
メンターはおらんのか。

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EXILE・・大賞は辞退したけど、レコ大には出たいってことね。
こういう馬鹿みたいな演出する必要があるのも、全部レコ大が適当すぎるからだ。
受賞することに意味があるなら、辞退する必要ないもの。
辞退するのは、レコ大の審査基準がいい加減だと認めていることに他ならない。

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もしかして、EXILEが辞退しなかったら、今年もEXILEだったのか・・
とんでもないぜ。

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やったぜ!
当たり前だけどね。
AKB48がレコード大賞。

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いろいろ考えると、結局SMEが馬鹿すぎる。
まゆゆがSMEでソロデビューするらしいが、これで挽回できなかったら頭丸めろ馬鹿たれ。
乃木坂46もちゃんとやれるのか。

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しかし、秋元康の頭の中では、次のステージが確実に動いているんだろうなぁ。
レコード大賞は一つの観察対象でしかないんでしょう。
もちろん、メンバーのことを考えれば、感じるものがあったとは思いますが。
冷静と情熱のあいだ、って言葉が適切な気がします。

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【AKB48】 Google+ での投稿の仕方を教えよう (メンバー向け) 【追記】

2011-12-30 18:15:47 | AKB48
AKB48 Now on Google+ で各メンバーの投稿を見て、ちょっと思うところを述べたい。
アドバイスなどというと何か偉そうなので、これは独り言だ。
(暇なのですよ。でもそんな暇も今日で終わりですが・・)

当たり障りのない文章を長々と書かない。

何も書かないよりはマシだが、その投稿の価値は、一言の挨拶と同程度でほとんど無意味。
読み手側が得るものが何も無い。
いつも無内容な文章を長々書いていると、そのうち読み手は中身を読まなくなる。
挨拶程度にしか認識しなくなり、本人が言いたいことを受け取る余地がなくなるだろう。
文章を無駄に長くするくらいなら、双方向コミュニケーションの一種だと割り切って、短くする。


できるだけ生情報を出す。

Google+でしか得られない本人だけが知り得る情報を投稿する。
読み手側に、その投稿を読む価値(顧客価値)を与えることを考えるべき。
面白いことを言う必要は全くない。(これ重要)
投稿の内容は面白く無くていい。
なぜなら、アイドルというコンテンツの価値は、本人自身にあるのだから。
本人の行動や考えがそのままコンテンツになるのだ。


とにかく投稿回数を増やす。

最低でも1日3回は投稿する。
できるだけ時間帯はバラけること。
文章は短くていい。
文章長くして投稿回数が減るくらいなら、1行でもいいから投稿回数を増やす。
顧客の時間を如何にして奪うかを考えるべき。
1日24時間365日は、万人に共通で、金持ちも貧乏人も、大統領も無職も関係ない。
この限られた時間をいかに自分に引き寄せるかが勝負の分かれ目。
投稿回数を増やして、顧客の生活空間に入り込んでいくこと。


リアルタイムに投稿する。

情報には鮮度がある。
顧客のタイムラインは時とともに流れていく。
これは何を表しているかというと、顧客の時間感覚とタイムラインは切っても切り離せないということ。
古い情報では、顧客の行動に影響を与えることはできない。
"今"の情報であれば、顧客と本人は同期することができる。
これがソーシャル・メディアで実現できる共感の形だ。


情報は、属性情報よりも状況情報がよい。

たとえば「私の趣味は○○です。」といった情報では顧客から浅い理解しか引き出せない。
趣味が何かなどいうのは、言葉で言わなくても、本人の行動でわかるものだ。
「△△が見てるが、面白い。」「□□を買った。」といった情報から、本人が本当に興味関心を寄せているものが何かわかる。
そういった状況情報の積み重ねによって顧客は本人のことを本当の意味で理解しようとする。
また、顧客が理解しようとすることによって、顧客の関心や時間を奪うことができるのだ。

他にも、たとえば「今日は忙しかった」という情報からは、顧客は浅い理解しかできない。
もし午前中に「○○のリハーサル」、午後に「△△の撮影」、夜に「□□の収録」という情報があったら、顧客は本人が「忙しい」と言わなくても、本人が忙しいことを理解し、先回りして関心を向けるであろう。

「○○と仲が良い」という情報も不要だ。
「今日は○○と△△した。」「昨日□□と~~した」そういう情報があれば、いちいち人間関係について説明する必要は無い。


顧客に擦り寄らない。

あらゆる事業において共通しているが、顧客の要求に答えるばかりがあなたの仕事ではない。
もちろん、顧客価値を提供できるように努力するのは当然であるが、必要以上に顧客の要求に応えてはならない。
なぜなら、既存顧客の満足を追求すると、他の新規顧客を逃してしまうからだ。
顧客満足の必要以上の追求は本人のマインドと行動の双方をがんじがらめにする。
(イノベーションのジレンマね)
自分自身も常に変化、進化していかなければいかないことを念頭に置いて、顧客を固定化しないオープンな姿勢を保つべきだ。


奇をてらわない。

短期的な効果しか望めない方法を安易にとらない。
持続的な利益を狙うべきで、短期的な利益しか得られないような投稿はしない。
たとえ一時ウケたとしても、持続できなければ意味が無い。
それよりも、長期的な関係を構築していくことを考えるべき。
地道に積み重ねること。


まとめ:
ソーシャルメディアの特性を使って狙うことは、だいたい下記。

顧客の生活空間に入り込むこと。 → 時間を奪う

 当たり障りのない文章を長々と書かない。
 できるだけ生情報を出す。
 とにかく投稿回数を増やす。
 リアルタイムに投稿する。


顧客からより深い理解を引き出すこと。関心を奪う

 当たり障りのない文章を長々と書かない。
 できるだけ生情報を出す。
 情報は、属性情報よりも状況情報がよい。
 奇をてらわない。


長期的な関係を構築していくこと。持続的な支持

 顧客に擦り寄らない。
 奇をてらわない。



【追記】
1つ追加。
(まぁどうせ誰も見てないから書きたいこと書きますね。)

顔写真ばっかり載せるのは、何かのノウハウなのでしょうか?
顔を覚えてもらうために、徹底的に顔写真を載せるのですか?
プロモーションの一種ですか?
それとも、顔以外写せない制約でもありますか?
たまたま写りこんだもので著作権とか問題になったらマズイとか?

はっきり言って、効果ないから顔写真ばっかり載せるのやめた方がいいです。

みなさん若いから写真の撮り方とかご存じないのですね。
旅行に行くことを考えてみてください。
旅行先で写真撮りますよね。
で、旅先から戻ってきて、プリントして写真見ました。
顔写真ばっかりでは、何も面白くもないですよね?
たぶん、その写真でつくったアルバム、2度と見ないと思いますよ。
だって、どこ行ったのかもわからないし、状況もわからないし、何も感じないから。
何かを感じるだけの材料が写真の中にないんだから。

それに、顔写真であればネットで検索すれば山ほど出てきますよね。

結局は「情報は、属性情報よりも状況情報がよい。」と同じなのです。
なぜ状況情報がよいのか?
「動き」があるからですよ。
見てる側が流れの中の一枚だと認識すれば、前後関係や相互関係を想像するでしょ。
受け手に裁量の余地があるんです。
そこに人となりや、人間関係が出るんですよ。
物事が動くから、我々は考えるし、予測するし、悩むし、喜ぶし、人と触れ合うんです。

「○○行きました。」と言って、どこかわからない顔写真乗せる。
「△△食べました。」と言って、何食べたかわからない顔写真乗せる。

だめだめ。
私がマネージャなら即効ダメだししますね。
機会損失甚だしいわ。

感じてるものを表現しなきゃ。
どうすれば表現できるか考えなきゃ。
表現者なんだから。
やらされ受身でやるのでなしに、自ら使っていく、使い倒していく。
そういう気構えがないと伸びませんよ。
そこで表現できないのに、なんで他で表現できるのですか。

その点、やっぱりAKB48の中心メンバーは違うなぁと思う。
(全然更新しない人も、そうでない人もいるけど)
ようわかっとる。
経験の差ですね。

秋元康は日本を代表するイノベーター

2011-12-30 17:50:52 | ブログ情報(News Release)
ふぅ、明日は朝一番で飛行機に乗って北國へ行かねばならないので、今日はレコード大賞→踊る大捜査線を見たら寝よう。
怒涛のブログ更新も今日で終わるかと思うと無念です。
せっかくアクセス数が戻ってきたのに・・お付き合い頂いてありがとうございます。

レコード大賞ですが、いい加減にAKB48がとると思うのですが、でもレコード大賞自体の価値がもう地に落ちてますからね。
これまで、いい加減な判断基準で賞を与えすぎたせいですよ。
なんの権威もない賞に成り下がってしまって、もったいないことです。

米ウォールストリートジャーナル AKB48のビジネスモデルを認める
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3c52b8c8ea3a2ff3a2d17f427aac570a

AKB48を創った男
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/fccb6a6b91474c53082190b49b06a4cf

レコード大賞までの空き時間で、ちょっとWSJの1面にAKB48が紹介された件について振り返ってみたいと思います。
イマイチこうピンと来ていない人がいるようなのですが、日本で言えば、日本経済新聞の1面に載るようなものです。
それだけでも異質でしょ?
日経の1面にAKB48のビジネスモデルの説明が載ってることを想像してみてくださいよ。

しかも、日経で想像してみてとは言ったものの、それとはレベルが違います。
WSJは保守系の経済新聞ですが、世界中のキーパーソンが注目している新聞なのです。
実は私も普段からWSJには注目していて、世界の経済系情報ソースとしてWSJは1つの重要なチャネルです。
(マードックが株主になってから大衆よりになったと批判はされていますが)

日本だとAKB48に対するビジネス視点での評価はまだ低いと思っています。
水物商売のように捉えられていて。
「商売」としてうまくいっていても「産業」として成立していないよねとか。
でも、私が思うに、これから産業化していくものだと思っています。
気づいた時には遅しみたいな。

その点、WSJはビジネスモデルについて正当な評価をしていると思いますよ。
秋元康を「ビジネスマン」として紹介しているわけです。
(本人は「私はビジネスマンではない」インタビューで言ってますが)

秋元康は、今日本を代表するイノベーターだと私は思っていますよ。
今後も注目していきたいと思っています。

【AKB48】 マネジメントの仕事は点火すること

2011-12-30 11:04:59 | AKB48

ボブは告白できない。

ジョージは告白を待っている。

ボブは、過去の失恋を忘れられない。

ジョージは、女の子からほめられた事を忘れられない。

滅多に起こらない出来事は、滅多に起こらないのに。

「人は未来を予測する時、最良と最悪の出来事ばかり思い出してしまう」


 大和証券のCMで流れたこの言葉をご存知の人も多いのではないだろうか。これは、ハーバード大学社会心理学部のダニエル・ギルバート氏の言葉だ。

 そんなダニエル・ギルバート氏の、実際の経験によって幸せの尺度が拡張されるという説(experience-stretching hypothesis:経験的価値尺度拡張仮説?)によると、人は未来を予想しているときは幸せだが、実際に経験すると簡単には 満足できなくなるという。
幸せはいつもちょっと先にある』(ダニエル・ギルバート著)

 お金は人が最高に贅沢な喜びを味わうことを可能にする(贅沢なホテルに泊まり、高級な寿司を食べ、素晴らしいガジェットを買える)が、それゆえに、日常のありふれた喜び(天気の良さや冷えたビール、チョコレートなど)を味わう能力を低下させると考えている。そして、われわれが遭遇する喜びのほとんどはありふれたものであるため、贅沢をする能力を得ることは、喜びを味わう能力にとっては、かえって逆効果になるのだという。


 経験によって価値尺度が拡張(変化)されてしまうからだ。身近な生活体験に置き換えて考えてみると、理解はしやすい。経済も恋愛も同じだ。右肩上がりに成長している時は、次から次へと新しい出来事が起きる。新鮮な体験が待ち受けているから、それだけで幸福感があるのだ。
 しかし、一度成長が止まってしまうと、周囲は見慣れた風景だけになってしまう。人は既に知っていることに興味・関心を抱かない。
(知っていることを他社と共有する喜びは別にあるが。)

より正確に言えば、人は自分の内から新しい何かを発見できる喜びに飢えている。
そういった新しい何かを自分の内から引き出すことのできる何かを探し求めている。

だから、幸せというのはありふれているものだが、しかしちょっと先にある。
(仏教は、この点に関する優れた論考だと言えるが、それはまた今度にする。)


 これは「内発的動機付け」について考えるのに、よい導入となるだろう。そして、この「内発的動機付け」こそ、次世代の組織の行動原理とならなければならない。

 今、世界は劇的に変化している。競争基盤は刻々と変化し続けていく。
組織が、この変化する現実に適応していく為には、絶えず新しい能力を開花させていくことが必要である。伝統的なマネジメント体系に縛られて、機能不全に陥り、自滅していくことを回避するためには、自らが変化し続けていかなければならない。完成した世界など存在しない、だから自らも常に未完成でなければならない。予測できない未来に適応するために、予測できない自己を常に再構成し続けるのだ。

その時、「内発的動機付け」は、重要な鍵となるであろう。

◆◆◆◆◆◆

「内発的動機付け」について有名なのは、最近ではダニエル・ピンク氏だろう。
モチベーション3.0』の中で、マズローの欲求段階説でいうところの最高位「自己実現欲求」を用いて「内発的動機付け」について述べている。

ただ、「内発的動機付け」については、以前よりその重要性が指摘されている。
ここではもっと一般的な話題として語る。

まず、組織にとって「内発的動機付け」が重要な理由についてだが、これを述べるにあたって藤本隆宏氏の『ものづくり経営学』を引用する形で説明したいと思う。

藤本隆宏氏が率いるチームは、「ものづくり」と「内発的動機付け」について次のように述べている。

ものづくり:
要素技術をつなぎ、顧客に向かう「流れ」を作り、新しい設計を盛り込んだ人工物(=製品)によって顧客を満足させる経済活動のこと。

→ ものづくりだからといって「もの」にこだわる必要は無く、「組織が提供する価値」だと思えばよい。

 ものづくりの現場において「設計情報の流れ」の担い手となるのは人である。
顧客価値を体現した設計情報は、現場の人によって吸収(学習)され、蓄積され、ものやエネルギーに転写される。設計情報を担う媒体は、ハードウェア、電子媒体、紙媒体などがあるが、設計上の媒体としての人が持っている最大の特徴は、動機付けられなければ機能しない、ということである。
 それでは、人はどのように動機付けられるのか?この古くて新しい問題に対する高橋伸夫さんの回答は明快である。
 「過去の成果に自動的に連動した金銭的な報酬ではなく、その潜在力を見込んで、将来の挑戦的な仕事そのもので報いる。」これは「 内発的動機付け」と言われるこの動機付けは「次の仕事」の経験が累積することで多能的な人間が育つ、その仕事がチーム仕事であればチームワークも醸成される。


ここで、実験社会心理学者エドワード・デシの『内発的動機付け』まで時を戻すことにしよう。

 内発的動機付けされた活動とは、当該の活動以外には明白な報酬が全くないような活動のことをいう。見た目には、つまり外的には何も報酬がないのに、その人がその活動それ自体から喜びを引き出しているときに、そう呼ばれる。
(ダニエル・ピンク風にいえば、モチベーション3.0)

 これに対し、期待理論を基にして、金銭的な報酬を中心とする外的報酬をモチベーションとする理論のハシリはビクター・ブルームの 『仕事とモチベーション』である。
(ダニエル・ピンク風にいえば、モチベーション2.0)

 ブルームは500以上におよぶ実験・調査を行ったが、自ら期待理論の限界を述べている。広範な調査研究の結果、個人は外的報酬とは無関係に高いパフォーマンスからは満足を引き出し、低いパフォーマンスからは不満足を引き出すことを示唆(予想)した。

歴史と言うのは実に皮肉で、ビクター・ブルームの弟子がエドワード・デシである。

◆◆◆◆◆◆

実は、金銭的な報酬はモチベーションに効果がないのではない。逆にインパクトが強すぎるのだ。
1975年に発表されたデシの『内発的動機付け』の中にこんな印象的な話がある。

 第1次世界大戦後、ユダヤ人排斥の空気が強い米国南部の小さな町で、一人のユダヤ人が目抜き通りに小さな洋服仕立て屋を開いた。すると嫌がらせをするためにボロ服をまとった少年たちが店先に立って「ユダヤ人!ユダヤ人!」と彼をやじるようになってしまった。困った彼は一計を案じて、ある日彼らに「私をユダヤ人と呼ぶ少年には10セント硬貨を与えることにしよう」と言って、少年たち一人ずつに硬貨を与えた。
 戦利品に大喜びした少年たちは、次の日もやってきて「ユダヤ人!ユダヤ人!」と叫び始めたので、彼は「今日は5セント硬貨しかあ げられない」といって、再び少年たちに硬貨を与えた。
 その次の日も少年たちがやってきて、またやじったので、「これが精一杯だ」と言って今度は1セント硬貨を与えた。すると少年たち は、2日前の1/10の額であることに文句を言い、「それじゃぁ、あんまりだ」と言ってもう2度と来なくなった。


 もともとは内発的動機付けの状態で、仕事(「ユダヤ人!ユダヤ人!」とやじること)と満足はくっついていた。つまり、「仕事それ自体が報酬」の状態だったわけだ。ところが、そこに金銭的報酬が投げ込まれると、インパクトが強烈なので、仕事と満足の間に入り込んで両者を引き離してしまい、満足を報酬の後に追いやってしまう。「仕事→満足」を「仕事→金→満足」と分離する効果があるのだ。
 こうしてひとたび金銭的報酬のために、仕事をするサイクルができてしまうと、もうおしまいなのだ。その状態で、金銭的報酬が与えられなくなると、満足も得られなくなり、そして仕事をする気もなくなってしまう。金銭的報酬がゼロにならなくても、職務遂行に完全に連動していないというだけで、サイクルはきちんと機能しなくなる。
 そして、そんな完全連動の金銭報酬システムの開発には、人類史上、今まで誰一人として成功していないのだ。

 論理的に考えると、もともと様々な側面を持つ職務遂行に、一次元尺度の金銭的報酬を完全に連動させられるわけがない。外的報酬によるモチベーション理論は、まさに机上の空論なのである。

※ここでは金銭的報酬を取り上げたが、一次元尺度であれば何でも同じである。

 「ブルームの予想」も考えてみれば当たり前のことだ。確かに、何か仕事を成し遂げることは、それ自体が精神的な高揚を伴う。高いパフォーマンスをあげることは、それ自体が楽しい。子供のころを思い出してみればよい。誰だって、テストで100点をとれば嬉しかったはずである。100点をとったから、それで親から「報奨金」がもらえるとすれば・・、この後にどうなるかは、考えればわかるはずだ。

 日本企業のシステムの本質は、給料で報いるシステムではなく、次の仕事の内容で報いるシステムだった。つまり、「仕事の報酬は次の仕事」というわけである。日本型年功制(年功序列ではない)は、実に巧妙に内発的動機付けと擦り合わせを行ってきたのだ。
 それで給料は?といえば、給料は動機付けとは別にして、後顧の憂いを取り除き、安心して働くためのものだった。つまり、日本企業の賃金制度は、動機付けのためというよりは、生活費を保障する観点から平均賃金カーブが設計されていた。この両輪が日本企業の成長を支えてきたのである。それは従業員が日々の生活の不安に脅えることなく仕事に没頭し、仕事の内容そのものによって動機付けられるというものだった。

◆◆◆◆◆◆

さて、この「内発的動機付け」について考える時、これは完全に個人的趣味なのだが、あるものを思い出す。
東京通信工業『設立趣意書』である。
(現SONY)

東京通信工業株式会社設立趣意書 - 井深 大

・会社設立の目的

一、 真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設

...

・経営方針

一、 不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず

一、 経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する

...

一、 極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるが ごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う

一、 従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ


あとは、SONYといえば、やはりこれだろう。
創業者の1人、盛田昭夫の「ソニースピリット」だ。

ソニーは開拓者、その窓はいつも未知の世界に向かって開かれている。人のやらない事、困難であるがために人が避けて通る仕事にソニーは勇敢に取り組み、それを企業化していく。ここでは新しい製品の開発と、この生産販売のすべてにわたって、創造的な活動が要求され、期待され、約束されている。そして開拓者ソニーは、限りなく人を活かし、人を信じ、その能力を絶えず開拓して、前進していくことをただ一つの生命としているのである。


 私は、SONYがその輝かしいブランドを構築できたゆえんは、創業者が「内発的動機付け」を経営の中心に置いたことであったと思う。もちろん、創業者達が「内発的動機付け」を意識していたとは思わないが、ただ戦後の荒廃した日本の中で、技術と企業の社会的意義について、本質は何かと自問した結果なのだと思う。その精神が失われたことが、SONYの凋落の根本的要因ではないか。「なぜSONYという会社が存在しなければならないのか?」「私は何のためにSONYで仕事するのか?」そういう問いに答えられなければならないのだが、おそらく答えられる人が少なくなったのでしょう。きっと。
ちなみに、答えは論理的である必要がない。「それをやりたいからやるのだ。」という答えが正解。人は高いパフォーマンスから高い満足を引き出すから、「高いパフォーマンスを上げたい」それだけだ。理由なんかいらない。理由を求めるから、みんな賢くなってしまう。合理的で線形な発想に縛られてしまう。アルバート・アインシュタインは次のようにいった。

私は理性で何かを発見したことは一度も無い。

この点については、ピーター・M・センゲ『学習する組織』の5th Discipline の1つ「自己マスタリー(熟達)」について述べる時にまた説明したい。

◆◆◆◆◆◆

まえおきが長くなったが、そろそろ結論を述べよう。

 AKB48グループは大きくなった。秋元康が言うように、もう個々のメンバーをコントロールすることなど不可能だし、そもそもすべきでもない。マネジメントがすべきことは、安易な報酬体系の構築でもなければ、内部統制の仕組みでもない、本エントリで述べた「内発的動機付け」を基にした運営だろう。これも秋元康が言っていることだが、マネジメントの仕事は「点火する」ことなのだ。
 ここから先の議論は、「学習する組織」を基に議論を進めていきたいと思う。


とかいって、いつもまえおきで終わるなぁ・・時間がないからさ。

【ドウデモ】 Google+への注文

2011-12-30 00:08:57 | ブログ情報(News Release)
あ~今日も飲みすぎた。
1人なのに飲み続けてしまう。
むしろ1人だからこそ飲んでしまうのか。
今は酒茶漬け・・ではなく鮭茶漬けで〆中です。

誰に対して語っているんだお前はって?
BlogをTwitter的に使ってしまいますねつい。

Google+ なのですが、全員をフォローしてみましたよ。
が、むぉ・・知らない人が多すぎて・・
AKB48でも名前すら知らない人がいるというのに、HKT48にいたっては1人も名前を知らない上に、HKT48の場合HKT48部屋っ子しかアカウントなくて、みんなこれで投稿するものだから、名前と顔の一致すらできないという状況です。

いや、Google+なんやから検索すれば画像出てくるやろーと言うツッコミもわかりますが、いちいち検索してられないっすよ。
っていうか、Google+からスムーズにGoogle検索に行くにはどうすればいいのだ??
上のツールバー的なところから「ウェブ」をクリックして違うウィンドウで検索しろってこと・・?
そもそも各サービスを統合するのがGoogle+だったんじゃないのですか。
信じられないユーザビリティ。
Googleって相変わらずデザインのセンスないな。
これだからAppleには勝てんのです。
(お前、自分のこと棚上げしやがってというツッコミは甘受いたします。)

それと、当然かもしれませんが、みんなスマフォで投稿してるんですね。
一日中PC開いている私はちょっと古い人間かもしれませんね・・。

もう一つ、メンバー間でニックネームで呼び合うのはいいのですが、知らない人からするとまるで暗号のようです。
カーソル合わせた時に候補挙げてくれると嬉しいです、Googleさん。

あと、Google+はコメントの可読性が低いです。
これもスクリプト使えってツッコミが出てきそうですが、デフォでコメントをサークルでフィルターできるようにしてもらえませんでしょうか、Googleさん。

Googleさん、これを機会にGoogle+の改善お願いします。


そして、フォロー数を増やして気づいたが、SKE48やHKT48のメンバーの投稿は文章が長い。
ブログやっていないから?
いいことなんだけどね。
でも、それで投稿数が減るなら、文章短くして投稿数を増やした方がいいと思います。

考えてみてください。
1日に1回しか投稿がなかったら、ユーザは1日に1回しか見ないよ。
だけど、1日に朝昼晩と3回投稿があったら、ユーザは1日に3回見るかもしれません。
1日に1回あなたのことを考えるのと、1日に3回あなたのこと考えるの、どちらがより日常的な関心を引き寄せられると思いますか?
この点、よくよく考えて見ましょうね。


あと、AKB48部屋っ子って投稿タイミングがみんな一緒なんだけど、これって検閲があるってことを暗示しているのでしょうか?
検閲するのは反対しませんが、タイミングはばらけないとだめですよ。

石橋貴明が語る「バラエティ番組出演者のあるべき姿」

2011-12-29 22:50:26 | ブログ情報(News Release)
全くもってその通り。
例えば、IT先進国アメリカではCDなどのパッケージメディアが売れず音楽市場が後退していると言われているが、実態は全然違う。
確かに、パッケージメディアは売れなくなったが、コンサートやライブといったその場でしか伝わらないエンターテイメントが勢いを得ており、音楽市場を全体としてみるとむしろ伸びているという考え方もできる。

AKB48も同じだ。
秋元康がAKB48を作った時の問題意識は、マスメディアでは伝わらない、実現できない「刺さるコンテンツ」を作ろうとしたことが動機だったという。
だから、今でこそゴリ推し批判されるAKB48も、本当の姿はマスメディアに依存しないアイドルなのである。
そのための劇場で、会いにいけるアイドルで、ガチで、予定調和を壊すコンセプトが醸成されていったのだ。
マスメディアがAKB48を使うからゴリ推しに見えるけれども、実はAKB48のコアはマスメディアに非依存なのだ。
よくよく考えてみればわかるが、AKB48はTVアイドルではない。
劇場なり武道館なりアリーナなりに、マスコミが行って現場を切り取って伝えているだけで、多くの出来事は現場で起きているのだ。
(冠番組もいくつかはあるけど、コンセプトがという話。)


石橋貴明が語る「バラエティ番組出演者のあるべき姿」(世界は数字で出来ている)
http://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-1799.html

石橋「テレビって、どうしてもフレームの中で収まるじゃん。32インチ、50インチだっていっても、そのフレームの中に収まっている限りは、つまんないんだよね」

設楽「はい」

石橋「そこから何かハミ出てるところが面白いんだよね」

設楽「なるほど」

石橋「『ひょっとしたらこれ、もっと面白いことしてんじゃねぇか』っていうのが、俺らがテレビを観て、ドリフターズさんの全員集合とかを観て、『これは文教公会堂行かないと、分かんないな』とか、『ひょっとしたら、CMの間に何かあるのかも知れない』とかね。あと、コント55さんの『なんでそうなるの?』とか、浅草のストリップ劇場でやってるから、子供入れないわけよ」

設楽「あぁ」

石橋「でも、『これ中に入ったら、もっと欽ちゃんや次郎さんはスゲェことやってたんじゃねぇか』とかって、そういう歴史があるじゃん」

設楽「はい」

石橋「そういう、フレームの中だけで決まってしまう笑いはつまらないと思う」

設楽「はい」

石橋「だから、(ブース内に居る)サンドウィッチマン、ダイノジもそうだと思うし、バナナマンもそうだと思うけど、たぶん、ライブが一番だよ」

日村「そうですね」

石橋「ライブが一番。これはテレビじゃねぇんだろってところで勝負してるから、今があるんだと思うんだよ」

設楽「あぁ」

石橋「そこは絶対に忘れちゃいけないところだし、そこの客が、ホントの客だよね」

設楽「うん、うん」

さらに、以下のように語っていた。
石橋「そのライブを楽しみにチケット買って並んで観てくれてるっていうのが、ホントのお客。そこを忘れちゃうと、フレームを越えていく、とかにはなんないと思う」

設楽「ライブはたしかに、自由に出来て、あぁだこうだってやってますけど、テレビは出たい憧れ、出していただいているって感覚が強いんですよね。『こんなことしたら、もう呼んでもらえなくなるんじゃないか』って。そういう感覚があるんですよね」

日村「やっと出れた、という部分があるからね」

石橋「そこでサイドブレーキ引いちゃうと、『ライブではあんなに面白いのに、なんで…』ってことになっちゃうから。そこで、『テレビダメでもライブに戻れば良いよ』っていう潔さね。『ライブが一番だ』ってやってたら、テレビの人間は怖くて仕方ない。『ヤベェな』って」

設楽「あぁ」

石橋「『こいつらは、テレビを本当の勝負の場にしてねぇな。ライブに行けば、何千人、何万人って客がついてんだ』って奴らは、テレビ局、ラジオ局を含めて、媒体全て、怖いと思うよ」

設楽「ほぅ」

石橋「AKBだってそうでしょ。AKBって、はじめはメディアは振り向かなかったのに、今やどうにもならないくらいくらい力をもっちゃって、もう無視できないくらいになってる。それが、ライブの力なんだよな」と語っていた。

【AKB48】 メンバーの固定化問題の真意について説明してみよう

2011-12-29 22:10:36 | AKB48
「AKB Now on Google+」いいですね。
ここ二日間、時間があるせいか、ほぼ一日中チェックしています。

AKB48/SKE48/NMB48の参加メンバー全員フォローしているのですが、これだけフォローするとまぁまぁタイムライン(Google+だとストリームっていうの?)が流れるので面白いです。

※この記事を書いてから全員フォローすることにしたのですが、名前見ただけでは誰が誰だかわからない・・。
SKE48なのかはたまたNMB48なのか、それとも実はAKB48なのか・・汗

これまで研修生については名前も知らなかったのですが、AKB48部屋っ子をフォローしてから名前わかるようになりました。
(研修生でなくてもわからない人いるのに・・)
がんばれ・・って応援したくなります。

ところで気になったのですが、研修生の方々が歳よりも幼く感じるのは気のせいでしょうか?
今時の中高生ってもっと大人っぽい気がするのです。
私は違う世界の女の子を見ているのでしょうか?

そこで、この理由をちょっと考えてみたのです。

やはり研修生だと序列が一番下なので、どうしても妹的な、かわいい子になろうとしてしまうのではないかと考えました。
お客さんもそれを求めるからでしょう。
お客が求めるのであれば、研修生もそれを提供しようとするでしょうし、それはAKB48全体としても同じことです。
組織というのは、最適化しようとして主として機能を基に役割分担をしてしまうのです。
(「機能分化」するといいますね。)
AKB48という組織の構造が、自然とそういう役割を担ってしまうように導いているのではないか、ということです。

なるほど。
こういう状況を日常的に見ていれば、危機感を持つ人がいるのもわかります。
これはちょっと問題です。

メンバーの固定化や高齢化といったものを問題視する意見があります。
しかし、多くの場合それは世代交代が遅れているという問題として語られがちです。
そうではなく、実はもっと深刻な問題があったのです。
AKB48の構造の硬直化というもっと深刻な問題が。

どんな世界でも同じですが、新しく何かを始める時というのは、各メンバー間での役割分担がしっかりしていないものです。
当初は1人で多くの分野を見なければなりません。
これは大変な作業ですが、はじめはノウハウがありませんので、よほど精密に作り上げた計画を持っていない限り、そうせざるを得ないのです。
物事が進行するうちに、要領がわかってきて徐々に役割分担がされるようになります。
その方が効率がよいからです。
(AKB48でいえば、AKB48全体のバランスを考えて、求められているキャラや空いているキャラを演じてしまうということかもしれません。)

一見、当たり前で良いことのようにも思えますが、しかし、ここで問題が発生します。
組織が機能分化してしまうと、組織を横断する活動が難しくなることです。
アダム・スミスは「分業が進むと人々の視野が狭くなって馬鹿になる」的なことを言いましたが、似たようなことが起きます。
それでも組織を取り巻く状況が変化しなければ問題はないのですが、競争基盤が変化していくような場合には大問題に発展します。
組織自体が変わることができないという問題が起きるのです。
なぜなら、組織全体を考える人や動かせる人が存在しないからです。
機能分化してしまったから。

社長とかAKB48なら秋元康がいるじゃないか?という意見があるのはわかりますが、それは全く見当違いです。
組織と言うのは、その組織を構成する各メンバーが変わらない限り変われないのです。

AKB48も、今はうまくいっているかもしれません。
しかし、状況は刻々と変化していくのです。
AKB48も変わっていかなければなりません。

メンバーの固定化問題は、AKB48の構造の硬直化問題のことなのです。
当初は「ガチ」を売りにしていましたが、今では各メンバーが自分の役割を理解してしまっているので自然状態ではガチなど起こりようもありません。
だから秋元康は次から次へと予定調和を壊す方法論を探り続けなければなりません。
理想的にはね、秋元康が言わなくても、メンバーの側から提案があってよいと思うのですよ。

アイドルの競争戦略 ~ メンバーの成長なしにAKB48の成長なし ~ 』のようなことを考えていけという話です。
あっ、つづきを放置したままでしたね・・それはまた今度。。

【AKB48】 AKB48を創った男

2011-12-29 18:21:26 | AKB48


tuneさんからのご期待にお答えして、WSJのもう1つの記事「AKB48を創った男」をお送りします。
個人的にはAKB48とGoogleのブラッドリー・ホロウィッツが並んでるのが、マエアツ・・ではなくムネアツです。

※その後、WSJに日本語訳があることに気づいたのですが、AKB48に着目する人間の方がうまく解釈できる部分もあるかなと思って最後まで訳してみました。


The Man Who Made AKB48(WSJ)
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/12/28/the-man-who-made-akb48/

ショービジネスに関わった40年の間に、秋元康はその全てを見てきた。
伝説的な演歌歌手、美空ひばりの最後のヒットソング「川の流れのように」から、オノ・ヨーコとニューヨークで製作した映画まで、55歳のポップ・プロデューサーはあらゆるものをカバーしてきた。

しかし、そんな秋元にとってさえ2011年は最高の当たり年になった。
彼の最大の創作物「AKB48」のおかげで。

現在、研究生含め合計92人のガールズ・グループは今年の記録を塗り替えまくった。
今年のCD販売ベスト5は全て秋元が作詞したAKB48の楽曲だ。
最近の3曲に至っては、リリース初日でミリオンセラーを達成した。
オリコンによると、AKB48は2011年に合計215万ドル(今日の為替で計算すると約167億円かな)売り上げた。

本誌WSJは東京帝国ホテルの一室で、ジャカルタや台北のような都市に姉妹グループを展開する海外戦略の方向性について、秋元に貴重なインタビューをすることに成功した。
彼は肩をすくめたが、それはAKB48に関する全てをコントロールするための多忙なスケジュールからくる疲労を表している。
秋元は、AKB48の起源や、はじめ僅か7人の観客から始まって、なぜこれまでの成功を手にすることができたのかについて、彼のプロジェクトを拡大するために忘れがちな見解、アメリカでのビジネスの可能性や、そしてどうやったら1日のうちにミリオンセールを成し遂げることができるのかについての質問について答えた。

インタビューを要約したものが下記だ。


Q: AKB48を知らないアメリカの読者にAKB48を説明してもらえないでしょうか?

A:
アメリカでは、パフォーマーは厳しいオーディションで選ばれる。
選ばれるためには、提供したいパフォーマンスを完成するために必要な厳しいレッスンとコーティングに耐えうる素晴らしい才能を持っていなければならず、そして完成しなければステージの上に立つことはできない。
しかし、AKB48の女の子たちは「未完成」なのだ。
換言すれば、彼女らは優れた歌手でもなければダンサーでもない。
ファンは、彼女らが完成するためにする成長を支援し、応援する。
これがAKB48の全てだ。

Q: AKB48と今日本で人気のあるK-POPアイドルグループの違いは何でしょうか?

A:
K-POPとの最も大きいな違いは、AKB48が「未完成」であることだ。
K-POPが「完成」しているという意味は、彼女らがデビュー前に十分な準備をしていることだ。
しかし、AKB48は未教育で、ファンは彼女らの成長過程を見ることができる。
これが違いだ。

Q: なぜAKBビジネスモデルはワークするのでしょうか?
いかにしてリリース初日にミリオンセラーを達成できたのでしょう?

A:
私はちょくちょく言ってることなのだが、「刺さるコンテンツ」である必要がある。
その言葉の意味を簡単に言えば、人の心を掴むか、そうでないかということだ。
当初、AKB48劇場には7人の観客しかいなかった。
私はその7人がなぜ見に劇場へ足を運んだのか、とても知りたくなった。
もし、本当に彼らがAKB48のことが好きで心に残るものであるならば、私は観客数を7人からもっと大きな数字に成長させることができると思った。
AKB48が他の一般的なアーティストと異なるのは、ある種の感情を刺激することだ。
それが、AKB48の主な成功要因の1つだ。
(アメリカ人にわかりやすいようにたとえ話)
最も近いのは、熱狂的なベースボール・ファンだろう。
熱狂的なファンは何があっても重要な試合に足を運ぶ。
これはAKB48に対するファンの感情と同じだと思う。
好きな女の子にダンスが上達するように、歌が上手になるように教えてあげたり、外見を磨くのにショートヘアをお勧めしたりすることができる。
またファンはAKB48のプロダクション・チームの一部と言う事ができる。
ファン同士、同じチームに所属しているかのような連帯を感じることも出来る。
もちろん、いろんなタイプのCDをいっぱい持つことによっても、連帯を感じることはできるかもしれないが、しかし、それは多くのほかのアーティストもやっていることだから、それだけでCD販売を伸ばすことはできない。

Q: 多くのファンが推しメンのためにシングルCDを複数枚買いしています。
中には、これはAKB48のアーティストとしての成功とはいえず、一部のコア・ファンによって支えられている成功ではないかと言う人もいます。
この点についてどうお考えですか?

A:
シングルCDをミリオンセールスにするためには、複数枚買いをするコア・ファンのグループだけの力では十分ではない。
もちろん、そのコア・ファンは多くのシングルを買っている。
しかし、重要なことは、AKB48について何も知らない人々へ、如何にアプローチをするかだ。
それらの人々も、AKB48のことが好きになってシングルを買っている。

Q: あなたの「ショービジネスの鮫」というニックネームはどこからくるのですか?

A:
炎が最も強く燃盛る時、火花が走ると思う。
人々は、私がいつも最前線にいると思っていて、そして私のことをラッキーなやつだと思っている。
しかし、それは幸運でもなんでもない。
私は火花の中の1つでしかないし、一度点火したら、私は全てをコントロールしようともしていない。
風は常にその方向を変化させていて、私はその時の状況に合わせて動かして、広げて、仕向けているだけだ。

Q: なぜ秋葉原なのですか?

A:
最初は、私は渋谷や原宿でやろうと思っていたが、そこには劇場に適した場所がなかった。
秋葉原にいいところがあると聞いたし、ちょうどその時、秋葉原はオタク文化の発祥地としてその価値が認められ始めていたので、選んだ。
当初、私はメンバーの数を今みたいに大勢にすることは考えていなかった。
もし、毎日公演をする劇場をつくったら何が起こるか見てみたかった。
名前もいろいろ考えたけれど、例えば「チェリーパイ」というアイディアもあった。
AKB48は開発中だったので、車の開発コード"AZ-9"みたいな、無機質な名前にしようかなと思った。
(そうだったのか・・)

Q: AKB48の日々の活動にどの程度関与しているのでしょうか?
楽曲を作ったり、歌詞を書いたり、スタジオにいることもあるのでしょうか?

A:
私は全てに関与している。
毎日、多くの曲を聴くし、楽曲をどのようにアレンジするかも考える。
歌詞を書いて、楽曲をどうプロモートするか考えたり、テレビ番組をどうするか考えたり、オンラインゲームやグッズなんかをどうするかを考えたりする。
それら全て私がしている。

Q: あなたはビジネスマンですか?それともアーティストですか?

A:
私はプロデューサーだ。
AKB48のプロデューサーだ。
プロデューサーは、建築家のようなものかもしれない。
壁の色をどうするかとか、窓の形をどうするかとか、照明もね。
家具をどこに置くべきかとかね。
もちろん、様々な形での専門家を巻き込んで、助けてもらいながら、建築する。
しかし、私は全てを注意深く観察して「その窓は駄目だな」とか「そのカーテンは駄目だ」とか言う。

Q: AKB48フォーマットのアジアへの展開についてどういった開発をしてますか?

A:
今、JKT48やTPE48のようにアジアの地域の女の子をオーディションする予定だ。
自分たちの言葉で、観客もその国の人々だから、確実に人気が出る。
JKT48が台北で活動したり、TPE48がジャカルタで活動したり、彼女らはアジアのいろんな地域に訪れることになる。
そして最終的には、選抜総選挙のアジア版をやることも可能だ。
(アジアから選抜されたメンバーでAKB48のCDを出すので、アジアの人々がCDを買うのだ)
その時、アメリカやイギリスの人々はアジアでトンデモないことが起きていると気づくだろう。

Q:何が、誰があなたのインスピレーションになっていますか?

A:
一番大切にしているのは、新しいものに感動することだ。
人は歳をとると、驚くものが少なくなっていくが、子供はいつも驚く心を持っている。
成長するにしたがって感動することは少なくなっていく。
だから、AKB48のように、常に新しいことに挑戦するようにしているし、いつもとは違うものに感動できるようにしている。
それが自分の仕事だからかもしれないが、子供のように感動する心を常に持っていたい。


ぎゃーーー!!!!!
残りどのくらいかなと思ってスクロールしたら、な、なんと日本語訳へのリンクがっ!
おーまいがっ!
アイキャントビリーブザット


・・でも日本語訳の方を読んでみたら、どうやら訳元の記事が違うようですね。
その情報はどこにも書いてないというネタがあるので、どうも英語で配信されたのはまとめたもので、その元になったテキストを元に翻訳しているようですね。

まぁでもやるだけやり切るか・・


Q: 尊敬する西洋のアーティスト、もしくはコラボしたい人はいますか?

A:
レディー・ガガがいいですね。
歌や歌詞がどれだけ良くても、それだけではCDは売れない。
流行をどう定義できるかだ。
レディー・ガガが来日した時、彼女はエルメスのバーキンを持ってきた。
これは面白いことだ。
伝統的なものに反抗的である人が、クラシックで保守的なバッグを持っているのだ。
しかし彼女は日本のファンにマーカーペンで日本語のメッセージをバックに書かせ、そのバッグを持ち歩いた。
私は、これは実にクールだと思った。
高価な伝統的なバッグに落書きをさせるなんて・・。
このアイディアを考えたのがプロデューサなのかレディー・ガガなのかはわからないが、時代というものを本当によく理解している。
良い音楽であるということは、必要十分条件ではない。

Q: AKB48の広告は男性をターゲットにしているように見えるのですが、男性をターゲットにしているのでしょうか?

A:
それは全くない。
AKB48をはじめた時にはターゲットが必要だったが、火がついてからはそれを焼き捨てた。
今は風の吹くままだ。
特別にターゲットを絞ろうなんてことはやっていない、たとえそれが有効だとしても。
AKB48が広告に出るだけでは不十分だと思っている。
何か新しいインパクトを生み出せるかどうか、これが判断材料だ。
AKB48の火がより大きく燃えるような燃料となれるかどうか、これが重要だ。

Q: では、当初はどのような人々がターゲットでしたでしょうか?

A:
もちろん、アイドルを好きな人をターゲットにしていた。
それは、秋葉原で小さな劇場をつくるからだった。
若い女の子が歌って踊ることに興味関心や楽しみを見出せる人がターゲットだった。
確かに最初はそれらの人々がCDを2,3枚買っていた。
しかし重要なことは、AKB48のファンの95%は、AKB48劇場に来たことが無い人なのだ。
彼らが劇場に行きたいと思っていても、行けていない人たちだ。
まるで、エルサレムに訪れることができないクリスチャンが、近くの教会に礼拝に行くことのように。
それは、ジャカルタのJKT48や台北のTPE48なのかもしれない。
彼らは秋葉原にある総本山に行きたいと思うかもしれない。
そこで、彼らはそれぞれの地域に素晴らしい地域バージョンを持とうと思って、それをサポートすることになるのかもしれない。

(これは面白い話だ。そして、私の予想と同じだ。)

Q: 多くのAKB48のファンは男性のように思いますが、このグループを特段ターゲットとしてみているのでしょうか?
(ターゲット男性でしょ?と言いたいのかな?この記者は。)

A:
私は誰もターゲットにしていない。
40年間やってきたが、そういうターゲットを絞ることなどできないとあなたに教えたい。
ごり押ししても、人々が望んでいなければ意味が無い。
重要なことは、点火すること。
私はコントロールしない。
私はただそれらがどのように動くかを観察するだけだ。
AKB48は全方位にアピールしていく。
そこに偏見を持たない。
少年たちは女の子がかわいくて恋に落ちる。
成人男性の何割かは、妹や娘のように、彼女らを応援したくて支援したいのだ。
女の子は、AKB48のようになりたくて、同じステージに立ちたくて好きになる。

Q: アメリカでは、AKB48はちょっと変わって見えると思います。
多くの女の子は、若い女の子がミニスカートや学生服を着ているのを見ても、何か得るものがないような。
この点についてどう思いますか?

A:
アメリカの人々には、AKB48はアメリカでは成功しないと言われる。
しかし、私は、そう言われることが逆にチャンスだと思っている
彼らは既存のフレームで物事を見ているのだ。
エルビス・プレスリーの時も初めはよく思っていなかった。
みんながこれはうまくいかないと思っている時こそ、成功を手にすることができる。
ビジネスマンはリスクを考えるかもしれないが、私はビジネスマンではない。
私はクリエーターだ。
私は大きなチャンスだと思っている。

Q: AKB48は3.11の被災者に対してチャリティー・コンサートを開催したりしている。
日本の復興についてあなたの考えをお聞かせください。

A:
まず、日本は東北と供に立たなくてはならない。
われわれは、痛みを遠ざけるべきではない。
その一方で、痛みを忘れるべきでもない。
日本が、この痛みを抱えながら、どうやってもう一度立ち上がるか。
AKB48は一つのアイドルグループかもしれない。
AKB48が日本を救うなどとこれっぽっちも考えていないが、しかし、AKB48にできることはあると思っている。
だから、ビジネスマンや日本人も彼らにできることを考えなければならない。



訳者のまとめ:
『米ウォールストリートジャーナル AKB48のビジネスモデルを認める』の方で訳した記事を作るにあたって、WSJは秋元康にインタビューをしており、その内容をまとめたのが、本記事になるようです。
ネット上では時事通信の配信記事を基に中身のない議論が多かったのですが、WSJの記事を読むとなかなか内容の濃いものであることがわかります。
さらに面白いのは、WSJの記者が「ターゲットは(複数枚買いをする)男性ですよね?」としつこいくらいに繰り返し質問していることです。
おそらく、WSJの記者はAKB48に関する事前調査をしており、日本国内でのAKB48批判の多くを知っていると思われます。
それを加味して考えると、WSJの1面にAKB48の記事が載ったということは、WSJは調査した結果、AKB48のビジネスモデルには評価するだけの価値があることを認めたと言えるのではないでしょうか。
少なくても、その可能性を認めたとは言えると思います。

私は、インタビュー中の秋元康の言葉にはっとしました。
「その時、アメリカやイギリスの人々はアジアでトンデモないことが起きていると気づくだろう。」

先のエントリでも書きましたが、「こうした新しいビジネスモデルを構築しようとする挑戦者が現れないことが日本の経済が低迷する根本的な理由」なのだと思います。

今後もAKB48に注目していきたいと思います。

「もしもセンター、ネズミ、おたべがブログをやっていたら」クリスマスバージョン(マジスカ学園2)

2011-12-29 12:09:26 | AKB48
クオリティ高いな・・
愛ですね。
ほんとこのレベルまでくると、ご尊敬申し上げるしかないでござるな。

センターの世代交代は近いぜ
http://livedoor.blogimg.jp/akb48_matome/imgs/2/e/2ec1fc53.jpg



世界は私の掌の中
http://livedoor.blogimg.jp/akb48_matome/imgs/f/a/fabafc49.jpg



おたべの屋上観察日記
http://livedoor.blogimg.jp/akb48_matome/imgs/8/6/869555e0.jpg



ふぅ、昨日は一人酒が過ぎて少し疲れたぜ。
気づいたらソファで寝てて、たまたま起きた時に笑っていいとも増刊号でベッキーさんがエビカツやってて、そこに指原さんと秋元さんいるのに、ご本人登場で大島さんと柏木さんが出てきたのには不覚にもウケてしまいました。
「私たちの立場がないじゃないですか!」とさっしーさんが言っていたのには笑ってしまった。
そのまま流れで初めてオンタイムでAKIBINGOを視聴させて頂いたのですが、ファッションチェックの基準おかしくないですか?
まぁ面白くするのが番組の目的とはいえ、判定が強引すぎるよね。

さて、昼食べたらまた読書の旅に出るか。
カフェで読書するのが昔からの休日の過ごし方なのです。
時間ないとできないでしょ。贅沢だ。

【AKB48】 米ウォールストリートジャーナル AKB48のビジネスモデルを認める

2011-12-29 10:47:09 | AKB48
時事通信が配信したニュースを基に議論という名の批判がされていますが、WSJ(The Wall Street Journal)がAKB48の何を評価しているかについて、時事通信が適切には表現していないので、時事通信の記事を基に議論してもロクなものになりません。
(時事通信の配信の仕方が適当すぎるんだよな。)

なのでWSJの記事を要約&意訳してみます。
(個人的解釈が入っているのでWSJの記事そのままではありません。)

※といっても、WSJだから斬新な視点があるというわけでもないです。当Blogのほうが・・。

AKBは日本の「景気刺激策」=米WSJ紙が1面で紹介(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011122900008

 【ニューヨーク時事】28日付の米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、日本の人気女性アイドルグループ「AKB48」が、長引く景気低迷にあえぐ日本経済の「景気刺激策」になっていると1面で報じた。
 同紙は、AKBの直近のシングルCDが3作連続で発売初日に100万枚超えを達成したのは、米人気女性歌手レディー・ガガさんを上回る販売実績だと指摘。また、AKBが宣伝する商品がいずれも大ヒットとなっているほか、さまざまな分野のトップ企業がAKBと連携しているとして、AKBは「一つのビジネスモデル」とするテレビ業界関係者の見方を紹介した。
 さらに、同紙はAKBのプロデューサーが、海外での姉妹グループ結成や関連ショップ展開を強化している点にも言及。今年誕生した初の海外姉妹グループであるインドネシア・ジャカルタの「JKT48」に続き、台湾、タイ、ベトナム、中国でもグループが計画されているほか、米国展開の可能性もゼロではないと伝えた。(2011/12/29-01:07)


Japan Goes Gaga Over a 92-Member Girl Group (WSJ)
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203733304577101733547361496.html

sometimes-suggestive lyrics ("My school uniform is getting in the way")

って何のことかと思ったら「My school uniform is getting in the way」=メジャーデビュー2作目の『制服が邪魔をする』なんですね・・。


・最近発売した3つのシングルCDは初日にミリオン達成した。これはレディーガガを超えている。
・AKB48は、92人のティーンによる甘いポップな楽曲を提供するグループだが、甘いだけではなく時々、挑発的な内容の楽曲も手供する。
・単純に斬新なグループというだけではなく、日本の伝統的な番組であるNHK紅白歌合戦でも、重要な役割を担っている。
・最近では、一日に9つのTV番組と6つのラジオ番組、そして書店やコンビにの雑誌コーナーにはいつもAKB48がいる。
・Googleで「AKB48」を検索すると1億7500万件ヒットする。
・AKB48のコア・ファンは成人男性だが、若い女性層にも浸透している。
・AKB48ブランドはGoogleから資生堂シャンプーまでカバーしている。
・日本は長引く経済的低迷に苦労しているが、AKB48は日本経済を刺激する一つのパッケージになっている。
・下着メーカーのピーチジョーンは、若い女性向けのハートブラにAKB48を起用したが、即日完売した。
・飲料メーカーのアサヒは、サラリーマンにリーチするために缶コーヒーのワンダのプロモートにAKB48を起用したところ7%売上げUPした。
・AKB48の成功の秘訣は、ポップ・アイドルとして完成していないことにある。
・AKB48の作詞を担当し、総合プロデューサーでもある秋元康は「AKB48は完成していない」という。
・他のグループはオーディションとレッスンを終わってからデビューするが、AKB48は未教育で、ファンは成長の過程を見ることができる。
・若い男性は、女の子がかわいいから好きになる。
・成人男性の中には、彼女らを妹や娘に対するものと同じように応援したいと思ってファンになる人たちがいる。
・女の子たちは、AKB48のようになりたいと思う。
・「AKB48をフォローすることは、好きな野球チームを応援するのに似ている」と秋元康は言う。
・秋元康は今、AKB48の成功を他の地方都市でも広げているが、海外にも目を向けている。
・アジア諸国で立ち上げる計画を練っている。
・既にジャカルタにJKT48が、台北にTPE48も準備中、タイ、ベトナム、中国でも計画中だ。
・AKB48カフェ&ショップはシンガポール、香港、上海で展開済みだ。
・秋元康は、アメリカを除外していない。

・秋元はアーティストを開発しているのではなく、ビジネスモデルを開発しているのだと、MTVジャパンの副社長アラン氏は言う。
(ここ重要)
・重要な要素は、ファンがAKB48へアクセスできて参加できることだ。
・CDの販売と、メンバーに直接会える握手会の抽選券が組み合わせられていたり、選抜総選挙の投票権が付与されていたりする。
・多くのAKB48オタは好きなメンバーのためにも、そのメンバーに会うためにも数十、数百の同じCDを買う。
・最近のAKB48のコンサートに来ていた21歳の工場作業員の山田さんにインタビューしてみた。
・彼は推しメンである河西智美への想いを精巧に刺繍した黒いガウンをまとっていた。
・また、彼は1600円もするCDを210枚購入(33万6千円)して、210票を河西智美に投票した。
・彼は言う「AKB48では、メンバー1人ひとりのひたむきな努力をファンが共有することができる。私はそれが好きなのだ。応援したくなる。」

・AKB48のメンバーはチームに編成されてAKB48劇場で毎日行われている公演で、パフォーマンスを披露することができる。

(だんだん疲れてきたので省略量を増やします・・)

・AKB48の「AKB」はAkibaから来ているが、「48」を海外に展開するプロトタイプ・プロジェクトを開発中だ。と秋元は言う。

・秋元康の経歴や役職などをまじえた紹介の話

・AKB48における秋元の成功は『AKB48の経済学』や『AKB48総選挙に学ぶ心をつかむ技術』から「360度マーケティング」などのビジネス誌の記事まで多くの研究も生んだ。

・AKB48はシンプルな振り付けを披露する。楽曲は高速ピッチに皆で歌うコーラスといった典型的な日本のポップスだ。
・観客の様子や、公演が終わった後のハイタッチ的な話。

・秋元は、オーディションで新しいメンバーを採用するが、まずは「研修生」という段階を用意している。

・20歳の北原里英は公演後、「同世代の女の子がほとんどなので、みんなで一緒に活動できれば本当はいいのですが」と言う。
・北原の現在の総選挙の順位は13位
・「最も難しい点は、普通の女の子でいられないことです。彼氏もつくれないですし。」
・しかし、AKB48を支援している広告代理店で国内最大手の電通は、メインストリームの顧客に積極的にアプローチしている。
・スターになるためには、パーソナルから汚い部分を取り除かなければならないのだ。

・今夏、前田敦子は総選挙で1位に選ばれ、映画『もしドラ』でデビューを決めた。
・篠田麻里子は、ファッション誌のモデルになった。

・「AKBは全体として男性脳的発想で生まれる何かである。」と雑誌のクリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓は言う。
・しかし、多くの女性はAKB48グループ全体として受け入れているわけではない。
・彼女は言う「女性にはファッション・Tipsを通じてメンバー1人ひとりが受け入れられるのだ。」

(最後はかなり意訳です。)



訳者のまとめ:
 WSJは長期経済低迷にあえぐ日本において、AKB48は飽和したポップスや消費文化を超えていくビジネスモデルだと評価している。
 これまでのアイドルビジネスとは一線をかく、それはもはや既存のアイドルビジネスではない、もっと広い概念で語るべきものだ。
 こういった新しいビジネスモデルを構築しようとする挑戦者が現れないことが日本の経済が低迷する根本的な理由だと言っているのだ。



そにしてもWSJの本記事についてるコメントの内容もなかなかよい。

失敗とは、その最大限のメリットがまだ強みに転じていない出来事のこと

2011-12-28 20:03:12 | ブログ情報(News Release)
Google+ 見てて思ったけど、松井咲子師匠もいいけど、菊池あやかさんってセンスあるよね。
たぶん、Google+なかったら注目することもなかった。

おもしろフォ━━━━ヾ(*●Д●)ノ゛━━━━!!!!


あれでしょ。彼氏バレして解雇された人でしょ。
その後オーディション受けなおして復帰したという。

わたくし、そういうの大好きです。
失敗ほどその人を物語るものはないですよ。
その人のこと理解したかったら、その人の失敗を見ることですよ。
AKBオタの人って純真さとか清潔さとか、清純さみたいの求めることが多いと思うのです。
甘いよね。
チョコレートアイスのように甘いですよ。

まずもって失敗したこと無い人なんてつまらなくて仕方ないですよ。
酸いも甘いも知ってこその人生だし、それ知ってこそ理解できるものがあるわけですよ。
心の深いところで繋がりたかったら、人間って成長しなければならないけど、失敗以外に方法あるのかってことです。
インスタント・カメラの発明者エドウィン・ランドの言葉を思い出すわけです。

失敗とは、その最大限のメリットがまだ強みに転じていない出来事のことである。


あやりんのメリットって何ですかね。
人間的魅力ですな。


AKB48部屋っ子もいいですね。
がんばれ!
+1 押しまくりです。

【ドウデモ】どうでもよい近況の話

2011-12-28 19:01:52 | ブログ情報(News Release)
今日から仕事休みなのですが、なんと今日から3日間1人なのです。
いや~、時間があるって素晴らしい。
こうやってブログ書けるし。

午前中に羽田空港に家族を実家に送り出して、その後、美容院行って髪を切り、ファミレスで2時間読書して、スーパーで夕飯を買って帰って今なのです。
ファミレスでは隣の女子大生2人組みの恋バナを読書しながら盗み聞き、途中で何回もツッコミたくなりながら我慢してたのですが、あまりに話がエンドレスなので途中で切り上げてきました。
彼氏の行動とか謎らしく、いろいろとアドバイスして上げたかったのですが。
(私が会話に入った方が盛り上がる自信があったのですが)

スーパーでは正月シフトしていておせちコーナーができていたので、気分で1000円のカマボコ買ってみましたが、1000円と178円の違いがイマイチよくわかりません・・。
小田原の有名どころのカマボコなのですが・・まぁ技術の進化を褒め称えるべきなのかもしれませんね。

それはそうと、この前ひさしぶりに秋葉原行ってきました。
7年ぶりくらいですかね。
カッコいい街になっていて驚きました。
そして、ようやくメイドカフェに行けました。
@home cafe。
よかったです。

そうそう、AKB48 Now on Google+ をキッカケにGoogle+やりはじめたのだが(といってもROMだが)、2重メンテは面倒なのでこの際、BlogもTwitterも匿名やめるべきなんだろうか。
(FBは実名だったりするのだが。ROMではありますが)

そもそもなんで匿名でやっているかといえば、理由は2つあるのです。

1つは、ブログ開設当初のポリシーです。
何度か書いたことあるのだが、実はブログを開設する前は、哲学に入れ込んだ時があって、宗教団体と往復書簡をしたりしていたのです。
その時、「誰が言ったかは重要ではない、何を言ったかだ!」というような話をしていたので、その延長でブログを開設してしまったのです。

もう1つは、今働いている会社の方針です。
何か主張すると会社の意見として取られるから、実名で意見すんな的なルールがありまして、そのせいです。

まぁいいか。
Google+はGoole+で楽しむとしますか。

とにかくたまった本を読まねば。
そして、前田敦子さんの妄想シリーズを追記せねば・・

【AKB48】 アイドルの競争戦略 ~ メンバーの成長なしにAKB48の成長なし ~

2011-12-28 17:37:58 | AKB48
※そんなことわかってるよと言われそうですが、書きます。

昨日のつづき。
【AKB48】 顧客価値を高めたいメンバーへ Google+積極活用のススメ

AKB48はいろいろと挑戦するグループで、メディア戦略にも積極的に取り組んでいると思います。
メディアの種類が増えすぎてコスト高になったり、運営上の制約があったりでいろいろと面倒な部分もあるのかもしれません。
それは外部から見ているだけの私にはわかりません。
しかし、この状況を各メンバーの視点から眺めた時、これは顧客にアプローチする様々なチャネルがゴロゴロと転がっている状況なのだと思うのです。
これを使わない手はありません。

AKB48は急拡大を続けています。
それゆえにAKB48運営や芸能事務所といったマネジメント層が、人気メンならいざしらず、そうでもない各メンバーについて中長期的な戦略に基づいて個別かつ詳細にわたって適切にマネジメントできるかといえば、できないのではないでしょうか。
もはやそのような規模は超えてしまっていると思いますし、その傾向は今後もより一層強くなっていくはずです。

AKB48の発展と各メンバーの発展を戦略的互恵関係としてリンクさせていく作業は、これまでも、これからもAKB48マネジメントがやるべき重要な仕事ですが、発想の転換が必要です。

どのような職種であれ、知的作業の求められるビジネスでは「人」が最も重要な資源です。
アイドルグループではなおのこと人的資本の重要性はわかりやすさを増すでしょう。
しかし、人には自分自身の意思があります。
組織を構成するメンバー1人ひとりに成長や目標に挑む意欲が不足していれば、どのような成長も目標達成も有り得ません。
組織は、各メンバーの潜在能力を引き出し、活用すること。
各メンバーは、自分自身が本当に求めている結果を生み出す能力を絶えず伸ばしていくこと。
その両方が必要です。

両者に必要なのは、お互いの責任を明確化することではありません。
「それはマネジメントのせいだからマネジメントを強化しろ」とか「私の仕事は○○だからそれはやる必要はない」とかといったことは重要ではありません。
犯人さがしをしても、得るものはないでしょう。
なぜなら、全ての問題はそれを構成する要素の相互作用によって生まれるものだからです。
同じ想いを共有して集まってきた人々によって構成される組織には、個人と組織の間に余計な境界は不要です。
みなで共有すべき考えは
「メンバーの成長なしにAKB48の成長もなし、AKB48の成長なしにメンバーの成長もなし」
これです。

これからは、メンバー1人ひとりが競争戦略を考えていくべきフェーズです。

しかし、メンバー1人でできることもそんなにないのではないか?と思うかもしれません。
いろんな活動上の制約もあるし、またメンバー1人ひとりの能力だけではできることも限られていると。

だから。
ソーシャルメディアを一つのコマとして使うのです。

まずは、これまでは「メディア選抜」だとか「選抜メンバー」だとかといったマス・メディア戦略のフレームに偏重していた気がしますので、この考え方を忘れましょう。
マスメディア戦略の話は、メディア戦略の一部を語るに過ぎないものです。
選抜総選挙やCDだけでAKB48を語りつくせるほど、AKB48というものは底の浅いものなのでしょうか?
私は違うと思っています。

では、どう各メンバーがメディア戦略を立てていくか、これを次回考えたいと思います。

戦略の基本は、各要素を"つなげる"ことです。
楠木建さんが書いた『ストーリーとしての競争戦略』を基に議論を進めたいと思います。
(気持ちとして。もっと簡単に書くかも)